のめり込みすぎたか、
次に何番を聴こうかと考えていたが、
なかなか選べない。
マーラーなどをまともに聴いちゃうといつもこうだ。
気持ちと頭の中が一杯になっちゃって、
一週間くらいは何もまともに聴けない。
プレーヤーを回し、アンプの電源を入れるのだけれど、
なかなか鳴らせない。
鳴らし始めても落ち着かず、
すぐに止めちゃう。
そんな時、無理やり聴くのはばかばかしいし、
作品にも失礼だから、
スピーカーを前にして、
無音でじっとしているのが正しい。
唯一聴けるとすれば、
いや、
鳴らすことが出来るとすればそれはバッハで、
ヘンデルでは優しさが鬱陶しいし、ハイドンでは能天気になる。
たいへん不遜な言い方だが、今はそう聴こえてしまう。
フランス組曲を何度も何度も鳴らしながら、
心が静まるのを待とう