人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ダークサイドへようこそ

johannes30.exblog.jp
ブログトップ
2011年 09月 22日

デジタルの本領

デジタルを導入した最も大きな目的は、

機器のコントロールの確実さと再現性、それに調整の能率化にある。

正直に言えば、音が良くなるとは思っていなかったし、今でもそれには懐疑的だ。

ただ、思うような調整を確実に行えることで、トータルとして音の改善には大きな武器になると考えている。



したがって、

例えばデジタルチャンデバの得意技である自動セットアップ機能には全く興味が無い。

それで合わせたところでどうせ気に入らなくて弄っていくに違いないからね。





調整は、今までどおり行っていく。

デジタル機器は指先の皮一枚なんて言わなくても、0.1dB単位で見事に確実に調整できる。

したがって、調整も非常にスムーズに進む。


おまけにPC上で、同じ画面で周波数を測りながら出来る!

デジタルの本領_e0080678_111122.jpg


なんと便利なことか!




私のシステムみたいに6ウエイなどとバカなことになってくると、普通のレベル調整だけでは済まなくなってくるんだ。

先ず全体でのそれぞれの帯域間でのレベル調整を行う。

大体決まったら、今度はそれぞれの帯域で、左右のレベルを合わせる。

実はこの左右のレベルを合わせるのが非常に困難なんだ。


全体としてまとまってきていても、左右の微妙なレベル差はどうしても出てくる。

それを修正する作業がどうしても必要なんだ。

それをしないと、例えばボーカルが歌につれて微妙に左右に動く。

左右のバランスが取れたら、

再び全体のレベルを合わせ込んでいく。


この作業を繰り返すことで、やっとシステムが歌いだすんだ。



こう書いてくると、自分でもぞっとするが、

いやいやこういうことを日常で苦も無くやっていけないと、システムはまとまらない。




しかし今までは、これらは全て聴感で行ってきたんだ。

全体のバランスを整えていくのは、わりあいスムーズに出来る。

難しいのは実は左右のレベルをきちんと合わせていくこと。



ユニットは必ず個体差があって、それを調整しきらなければならない。

単純に出力レベルを合わせればいいというものでもないんだ。


ユニットもそうだし、アンプだって個体差がもちろんある。

左右でモノラルとしてパワーアンプなんかも使っているもんだから、

当然一台ずつの個体差も在るし、ボリュームのクリックの位置だっていい加減なものだ。



それらを全て調整しなければ、聞けない。





いや、

それでもいいかげんなところでも、

何もかも忘れて音楽を聴けなければ、

そんな図太さももっていなければこんなシステムなんか使えないかもしれない。




左右のレベル差も、

デジタルなら簡単に追い込める。

使うのは、

やまかささんが作ってくれたこのCD

デジタルの本領_e0080678_1323324.jpg


こいつが実に役に立つ!



左右を合わせたら再び全体の調整に戻るのだが、

いや、実にスムーズに進む。




デジタルの本領がやっと発揮され始めた。





アナログレコードの再生の場合、

CD再生で作り上げた設定に、例のフィルターをかけて不要帯域をかっとしてやるだけ。



きちんとセッティングが出来てくれば、どちらでも問題なく再生できてくる。






どんどん奥行きが出てくる。



調整なんかそこそこにして、

いっぱい聴こう

by johannes30w | 2011-09-22 01:38 | オーディオと音楽


<< ヨハネス失踪      プレーヤー >>