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johannes30.exblog.jp
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2005年 11月 05日

その後

 スチューダーA68が入って。まずまずのところまでバランスが取れてきた。この組み合わせでは、後は好みの範疇で微調整。
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ホーンセクションがスチューダー、他はJBLということで、違和感が無いかと問われれば、無いはず無いでしょうと言うほか無い。ただ、2時間くらい聞いていって、全てが暖まれば、意外とこれでいけるんじゃないかとも思える。精神衛生上は、非常に悪いけどね。
 メタリックと言ってきたスチューダーも、その「メタリックさ」を見せることなく鳴るようになった。やはり、バランス調整だけでもかなり追い込めた(つもり)。メタリックさを感じさせない調整を施して改めて聞いてみると、JBLアンプとの違いがいっそう解ってくる。艶っぽさというか、バタ臭さというか、そのようなものはJBLアンプがかなり秀でている。ボーカルが、泣きながら歌うのはJBLであって、スチューダーでは、理性が邪魔をして泣いてくれない。バイオリンがしたたるように歌うのはJBLで、スチューダーは汗をかかない。と、、、、わざとJBLひいきに書いてみる。逆に書くと、、。スチューダーは、あくまで品位を保ってくれる。毅然とした響き。妥協は無い。JBLは深情け。何もかも投げ捨ててすがりつく。

どっちがいい?  どっちもいいよ、そりゃね。

ただね、スチューダーが来れば、こっちでまとめる気になるのかな~と、ぼんやり予想してたけど、単純に、そうはいかないと思えてきた。今になって、JBLアンプの魅力の深さに改めて気付かされてる。パッと聞き比べると、不憫なくらい冴えない6260なんだけどね。このアンプは深い。大好きになっちゃった。

でもね~、スチューダーはいいんだ(なんじゃそりゃ)。20年前なら、問題なくスチューダーを選んでただろうな。スチューダーを、とろっとした感じに鳴らすことが出来るだろうか。頑固そうだよ、こいつ。

今の多国籍軍もなかなかのもんだ。変に拘らなければ、かなりいける。



アバドのマーラーの3番を聞いてみた。
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アバドは、昔チャイコフスキーの4番をウィーンフィルとやったレコードを聴いて、衝撃を受けた。これを聞いたら、それまでのすべての演奏が、古臭く思えた。はっきり時代が変わったことを感じた。それまでの演奏が、フィルムを使った映画なら、これはビデオ収録されたノンフィクション。それまでがお芝居なら、この演奏は現実のライブ。こんなすばらしい指揮者が出てきたんだと、非常に興奮した。それから買う買う買う。前にも書いたけど、ポリーニとのバルトークもすばらしかった。鳴り物入りで、マーラーの交響曲も発売された。発売を待ちかねて買った。しかし、なんだかね~。アバドのマーラーは、自分には妙に違和感だけが残るものだった。良くない演奏だって言うんじゃないよ。何て言うのかな~。客観的にはいい演奏なんだけど、私には「アバドはもっといい演奏を目指してる」というふうにしか聞こえなかった。アバドは、あの一連のマーラーの録音を聞いてから、妙に疎遠になった。ベルリンフィルの常任となってからも、ムローバとやったブラームスには感激したけど、あれはムローバがよかったんだし・・・。自分の中で、再びアバドが再浮上してきたのは、ベルリンとやったブルックナーを聞いてから。そのブルックナー自体は、特にすばらしいとは思わなかったけれど、なんだか吹っ切れたアバドを聞いたようで、嬉しかった。このマーラーの新しい3番も、世間の評価は知らないが、あまり期待はしていなかったんだけど、大好きな3番だから、買っていた(買っていたことは、忘れていたけど)。今日初めて(?)聞いてみた。最初は、なんだか土管の中で演奏しているような録音で、びっくりしたけど、その意図もわかって来て、どんどん聞いていった。全曲聞き通しちゃった。3番だけど、アバドの復活。


落ち着かない時は、何もせずにいるのが一番なのは、経験上良くわかってるんだけど、せっかく手に入ったから、聞いてみる。バンデンハルのラインケーブル。
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うちの基本はいまだに8412。一部EMTになってるけど、これだってどうなることやら。
このバンデンハル、長いのが手に入ったので、うちで一番長いプリ>チャンデバ間で、8412と比較。圧倒的にバンデンハルがいいと予想してた。が、が、。
 8412からバンデンハルに変えてみる。一聴してきめが細やかになったのがわかる。優しい音だ。音像は、くっきりと引き締まる。ボーカルも滲まない。ピンポイントで、きれいに定位。ああ、いいケーブルだな~と聞いていたんだが、しばらくすると、なんだか物足りないことに気付く。あれー?これって綺麗になるだけなの?ってね。当り障りの無いいい音。すぐに飽きちゃって、8412に戻しちゃった。こっちは荒いと言われるかもしれない。場合によっちゃーきついといわれるかもしれない。でも、えもいわれぬ臨場感がある。生々しさがある。この違いじゃあ、交換する気にはなれないな。圧倒的に8412を支持しま~す。後はKJラボのノイマンケーブルを撃破しないと。

ケーブルは、そのケーブルによっての音の違いがあるのはあたりまえだけど、私は、エージングの効果が非常に大きい部分だと考えてる。もしかしたら、エージングによる変化は、スピーカー以上かもしれない。どこかで使われてたエージング済みのケーブルが本当は一番良いのかななんて考えたりする。でも、自分の気に入った音楽でエージングしたい気持ちも強いな。非科学的だけどね。だから、ケーブルの単純比較って非常に危険だと思うな。ま、そこそこのケーブルなら、使い込んでいけば、どっちでもいけると思う。今回は8412が勝ったけど、バンデンハルしかなかったら、それでもいいよ。


ケーブルなんかで遊んでる場合じゃないんだよな~
 そんなことどっちでもいいんだよな~
早く帰ってきて欲しいな。
 ノイマン

by johannes30w | 2005-11-05 01:49 | オーディオと音楽


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