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2012年 05月 23日

A77とA730

ブログの更新はすっかりサボっているのだが、
近年に無く、ほとんど毎晩のように聴いている。


ルボックスA77オープンリールデッキが帰ってきて、
もはや何も言うことは無い。

もちろんAKAIやTEACがダメなわけではない。
AKAIの熱い音も捨てがたいし、TEACのクールな高性能も気持ち良い。


少し前に、誰かにデッキによる音の違いについて質問され、
その時は、カートリッジを換えるようなものだと答えたが、
いやいや、この違いはそんなものじゃないね。
デッキ内部の構成を考えれば当たり前なんだけど、
音を聞いた感覚から言っても、
デッキを換えるということは、レコードに置き換えると、
カートリッジ、アーム、ターンテーブルはもちろん、
昇圧トランス、フォノイコライザー、プリアンプまでの一式を
丸ごと変えるに等しいんだな。

考えてみれば、実際デッキの構成を上手く使えば、
そこにはラインイン端子があるし、マイクイン端子があるし、
当然ラインアウト端子も揃ってるから、
デッキを中心にシステムを組むことだって可能だな。
デッキの中にはフォノ入力が可能なものまであって、
そうなってくると、もはやいろいろ悩む必要も無くなってくるのかも知れない。






久しぶりにルボックスA77を聞いて驚いた。
メンテナンス前は、伸び伸びした低域と、気品のある中高域に惚れ惚れしていたのだが、
メンテに出している間TEACを聴いていたせいか、
帰ってきたA77の音は、予想とは全く違うものだった。

豊かな低域を期待して鳴らし始めたのだが、
そこのあったのは、あまりにも強烈なエネルギー感だった。

「え?」

っと思ったが、まあメンテから帰ってきたばかりだし、
暫くは様子を見ようと思った。

今回のメンテ内容を確認すると、
メカは問題なし。エレクトロニクスも問題なし。
ヘッドの位置がずれていたらしく、そこの位置調整がほとんどの作業となったようだ。
オシロスコープも無く、チェック用のテープも持たない私には手が出ない部分で、
これはありがたい。



そんなA77だったが、
あくる日には、私が慣れたせいもあるのか、ずいぶん落ち着いた。


エネルギー感は、相変わらずだったが、
しっとりした陰影の豊かなあの音が帰ってきた。

そうそう、これがルボックス・スチューダーなんだよね。



その音を聞きながら、
いろいろなことが頭をよぎる。

改めて聞いていると、それは自分のA730の音を思い出させた。


私のCDプレーヤーA730は、自分の現用の機器の中ではとうとう最古参になってしまった。
スチューダーが憧れのメーカーには違いないのだが、
自分でも意外なのだが、A68などは我が家には居つかなかった。

面白い経験もした。

KenplinさんがA730を手に入れられた時のこと。

Kenplinさんが手に入れたA730は後期型(?)のCDM4仕様だった。そのA730をわざわざ持ってきていただいて、うちのA730(CDM3)と聞き比べをした。予想以上にそれは音の違いを見せた。
Kenplinさんも驚いたようで、その後すぐにCDM3を手に入れられて交換された。それほどそれは違っていたのだが、私自身も(その時は大きな声で言えなかったのだが)CDM3が好ましいと思えた。
しかし実際はそのCDM4のA730の音は決して酷かったわけではなく、私はその音でA68やA730以降のスチューダーCDプレーヤーを思い出していた。そして、スチューダーの本来の音は、実はCDM3のA730ではなく、それ以降のCDプレーヤーの音なのではないかと考えていた。


A730が、実はスチューダーがオランダまで出向いていって、フィリップスの技術者と共同で作り上げたものだということを、ARISAさんから教えてもらった。
なるほどと納得できる裏話で、それもあって、あの奇跡とも思えるA730の音が出来上がったのかと感心した。
それ以降の製品は、スチューダーが自分たちだけで作ったもので、それであの大きな違いがあるのかと。
だから、私自身のいろいろな機器を聞いてきた経験からも感じられるのだが、
A730というのは、実はスチューダーらしくないスチューダーなのではないかと考えていた。



今回、ルボックスブランドだとはいえ、スチューダーの血筋を持つA77を聞いて、
CDM3仕様のA730を思い出したということはどういうことか。



スチューダーに憧れてきた私としては、A730やA77の音こそ、
それは決して異端ではなく、
スチューダーの本筋のものだと考えたい。

ただ、メーカーも時代に合わせて微妙な変遷はあるんだと。



こう毎日毎日デッキを動かしていると、
さすがに他のデッキも気にはなってくる。

テレフンケンやスチューダーの過去の名機。
AMPEXの350や440、スカーリー280なんていうのもよさげだが、
もはやエアチェックも、まして生録もやらない私には、
録音機能は猫に小判。
ソフト再生にのみ注力するとして、
アナログとして最高の音質を誇る2TR38のフォーマットでの私が聴きたいソフトは皆無。
よって、4TR19フォーマットを十全に再生することを考えると、
上記の機種をそのままは使えないから、何らかの「工夫」は必要となる。

ま、
いろいろ考えながら、のんびり進みましょう  (^^)/

by johannes30w | 2012-05-23 13:10 | オーディオと音楽


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