思い出してみても、
あれは三台とも実力を発揮していたとは思えない。
それぞれに良い所もあるのは当然として、
しかし、
それぞれがお互いを横目で見ながら、自分の力を加減していたように思える。
これは、もう一度お手合わせをさせてやるしかないと思う。
しかししかし、
私には大きな収穫もあった。
それは、
ご贔屓のAMPEXがあの名機の中にあっても、一歩も引けをとらなかったこと。
当日、AMPEXだけがなぜだか引っ込み思案に聞こえたが、
考えれば、こいつだけが3番ホットで(スチューダーはともかく、apiも2番ホット。最近はアメリカの機器でも2番ホットが当たり前になっているらしいと、ひこさんが教えてくれた)、いわばこいつだけが逆相。
そのせいかどうかはさておき、十分使えるなら、私はこいつの音が好きなんだ。
私の部屋は、スカーリーが来てから、目も当てられない状態。
しかしよく思い出してみれば、私の部屋が片付くのは年に何回しか無いのかも知れない。
例の雑誌の写真を見ても、つくづくそう思う。
AMPEX AM-10が使えるなら、少しでも片付けてみようと思った。
現在私の部屋で一番邪魔なのが、実はスチューダー962なんだ。
スチューダーをそそくさと撤収して、
テープ関係を纏める。
目の前がキレイになっただけで、
実に気分が良い!
で、
またまたテープ三昧!