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2013年 04月 22日

趣味としてのオーディオと、

最近、クルマを入れ替えた。

前に乗っていたクルマの、排気量は半分以下、気筒数は三分の一。

こう書くと、エコカーに乗り換えたのかと思われるかもしれないが、

もちろんエコのかけらも無い古い古いクルマではある。



趣味としてのオーディオと、_e0080678_017566.jpg




しかし、

私は嬉しくてしかたが無い

長い長い間、憧れ続けてきた、

それは私の理想の、そして夢のクルマなんだ。


とうとう自分には縁が無かったのかと、

諦めを自分に押し付けてきたクルマなんだ。




エンジンをかければ、ダッシュボード全体がびりびりと振動する。

リアドアのアームレストはもげかけているし、

時計は目をつぶっている。

温度計は88度と表示している。


オートマチックのトランスミッションはパーキングに入れるのにコツが必要で、

うかつにブレーキを離すとそのまま前進してしまう。



しかししかし、

運転席に座って、ハンドルを握ると、

どうにも嬉しい自分がいる。



いまこうやってPCの前にいても、

車庫でうずくまっているだろうあのクルマが気になってしかたがない。




ほとんど恋愛感情のような、これは感覚に違いない。









それはそれでいいんだ









趣味として、

特に男の趣味として、

オーディオとクルマとカメラが並び立っていた時代があった。

それぞれが、メカニズムを持ち、その扱いに熟練を要し、そして目的があった。

それらのメカニズムを理解し、

そしてその複雑なメカニズムを使いこなすことに歓びがあり、

誇りがあった。

今の時代では、もしかしたら考えられないことかもしれないが。




時代は変わっても、自分は変わらない。





並び立っていた趣味としてのオーディオとクルマではあるが、

上に書いたとおり、どうも私の場合は並び立ってるとは言えないのかもしれない。




クルマには恋愛感情にも似たものを感じることがあることを、

今回思い知ったのではあるが、

私はオーディオに、そういう感情を抱いたことはまるで無い。

どういうことなのか、自分でも良く解らないのではあるが。



オーディオに対しては、私は、もっともっと厳しく接しているように思う。

叱咤激励し、なだめすかし、時にはしばきあげても、

それはあくまで使う機械の域を出ることはほとんど無く、

クルマほど擬人化した感情を持てずにいる。



もちろん擬人化してしまう方がおかしいのであって、

私の場合、クルマに比べれば、オーディオはまだ「普通」の趣味であるといえるのかもしれない。




趣味としてのオーディオと、_e0080678_019188.jpg





結論も何も無いつまらない話なのではあるが、

自分としては非常に意外なことではある。

by johannes30w | 2013-04-22 00:22 | オーディオと音楽


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