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2006年 05月 06日

愛するということ

 ジンガリは素晴らしかった。マットブラックのボディにディティールだけが浮き上がるウーハーと、いやが上にも何かを期待させるあまりに美しいウッドホーン。全体としてはシックな上品さを醸し出している。しかしその内包させるエネルギーは隠しようもなく、それに気がついた者には恐ろしささえ感じさせる。

まさに美しいと言わしめるスピーカーで、私だってこのスピーカーが発表された時は、興奮した。



スピーカーにかかわらず全てのモノは、存在するが故の宿命として、その存在理由を求められる。概して二つの方向性があり、まずはその機能ゆえに存在するもの。さらに機能よりも美しさゆえに存在するものがある。美しさや、しゃれたセンスのよさだけで存在できるスピーカーもある。ジンガリは美しい。しかしこのジンガリは美しさだけで存在するスピーカーではない。美しい音を出すことを強く要求されてしまう存在だ。ここにジンガリの存在としての哀しさがある。



 さらに





ここにジンガリを愛してしまった男がいる。
 なぜ愛してしまったのかは知らない。むしろどうでもよい。
とんでもない苦労の末に自分のものにしたようだ。
 何度も裏切られてる。
ひどい裏切り方だ。
 しかし彼はそれを許した。
許しはしたが、容赦はしない。
 彼はジンガリをひっぱったき、引きずり回し、投げつけた。
ジンガリはズタズタだ。
 しかし彼はもっとボロボロになってる。
愛すると言うのはこういうことなのか
 彼はジンガリに自分の理想を見たのか、それとも押し付けているのか

彼と美しいジンガリ

愛するということ_e0080678_1455330.jpg


by johannes30w | 2006-05-06 14:59 | オーディオと音楽


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