2006年 06月 04日
「京都のまつ」さん邸へ出かけていった。 予定した時刻には遅れてしまい、相変わらずご迷惑をかけてしまう。 すんません <(_ _)> KJラボも行きたいと言うので二人で乗り込んだ。 まつさんといえば、4350一筋に二十数年取り組んでいらっしゃる大先輩。 私などとは正反対とでも言うべきお方なのかもしれない。 挨拶もそこそこに、早速部屋に、、、。 今回お邪魔させてもらったのは、まつさんが、満を持して4350マルチに取り組まれ、それがいよいよ本領を発揮しだしたらしいと風のうわさに聞いたため。 さらに現在アキュフェーズのデジタルパワーアンプがそのお部屋にある。 聞かせてもらう おお、これは紛れも無くまつさんの音! さすがに音の方向、バランスとも微動だにしていない。 いきなりマルチになって、こうもぶれないのは凄い。やった者なら判る。 もちろん細かいところで違いは出ている。 まず驚いたのは2440の鳴り方。 4350シリーズの2440(2441)は、ミッドバスとのエネルギーバランスの違い、ショートホーンを持っていることもあって、ここの鳴らし方がキモとなることがある。 もちろんほおって置いてもバリバリ鳴るわけだが、それはそれで気持ちよく、大きな美点となるわけだが、逆に言えば弱点ともなるわけで、弦などを鳴らすときは気をつけないといけない。 前回お邪魔した時も、ブラスの輝きと、弦のしっとりした感触の両立に気を配られてるように思ったが、今回の一番の驚きはここにあった。 今回この部分、なぜか大幅に音の深みが出てきている。今回の音に比べれば、前回の音は平板だったとさえ言える。深みが出てきていると言ったが、前回とバランスを変えた様には思えず、何がとうなったのかなと不思議な気がした。 この部分は特に苦労されたようで、聞けばタイムアライメントを調整されたとのこと。 これもまつさんのことだから、確たる資料とデータの積み重ねでその値を搾り出したに違いない。 もちろん全域に感じられる新鮮な感覚はすばらしい。 なんだか全てがそのまま生まれ変わったような感覚だな。 一気に全てがブラッシュアップされた感覚 しかし、この感覚とて、単にチャンデバを一新、マルチをスタートされたから出来上がったのではない。 新アイテムを手にし、一進一退、恐ろしくデリケートな作業の繰り返しを行った上で、新たに自分の世界を構築し、それが以前を上回っている。その当たり前と思えることがどんなに困難なことか、オーディオファンなら知っているはずだ。 しかもぶれてない。 しつこいが、このことが凄い。 デジタルパワーアンプはどうでもよくなってしまったのだが、聞かせていただけるとのこと。 つなぎかえる事だって大変でしょうに、返す返すすいません。 でも、、、ありがたいありがたい (^_-)-☆ まつさんご本人は、今ひとつという感触をお持ちのようだが、、、、 聞かせていただくと、なるほど第一印象は悪くない。 よく聞いていくと、う~ん、これはアキュフェーズだね(・・・・) ここがアキュになると、全てがアキュということになり、さすがに統一感があるな~。 しかし、アキュの音が強くなる。 まつさんは、アキュの色に染まってしまうのが嫌なのかな~と思ったりする。 統一感はあるが、嵌りすぎてる音。ついつい抵抗してしまうオーディオマニア魂か? まつさんの素顔がチラッと見えた気がして嬉しくなった。 でもまつさんは これなんだ。 全ての努力は4350をうまく鳴らすため。 大先輩に対して失礼な言い方かもしれないが、 まつさんと4350は、共に一歩一歩、しかし確実に進んでいらっしゃる。 そう、共に歩んでいる。 自分には、そういうことが出来ないとは知りながら、その姿がうらやましくもあり、輝かしくもあった。
by johannes30w
| 2006-06-04 23:29
| オーディオと音楽
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