一年前だったか二年前だったか。
カラヤンのモーツァルト・ディヴェルティメントがどうしても聞きたくって、あちこち探したりしたことがあった。
その時はどうしても見つけることが出来ず、、、。
今日、仕事の帰りに久しぶりにCDショップに行き、うろうろしてたら見つけてしまった。
二十歳の頃なら最も唾棄すべきCDとして、目に付くたびに嫌な思いさえしていたCD。
聞こうと探すと、昔の仕返しか、どうしても見つからなかったCD。
見つけてしまったのも、不思議な気さえする。
昔々、シュワンやグラモフォンのレコードイヤーブックを買ってきては、聞きたいレコードにチェックを入れたりしていたことがあった。輸入レコード屋のおやじさんともそこそこ仲良くなったりしたが、とうとうカタログから取り寄せることは一度もしなかった。
音楽は時間の芸術で、その一瞬にかけるものだから、レコードであっても一期一会の出会いを大切にした・・・・・わけではない。
おそらく持って生まれたその不精な精神が、「取り寄せ」なんてことに面倒を感じただけだろう。
しかし、レコード屋に行って、これは!と思えるレコードに出会えた時の嬉しさは、今もよく覚えている。
私はレコードコレクションは少ない。
でも、それでも買いすぎだと思う。
一枚一枚、もっと聴くべきだ。
ややこしいことなど考えずに、しっかり聴くべきだな。
ディヴェルティメントを聴く。
モーツァルトを聴く。