2007年 10月 27日
だらだらと書いてるけど・・・・ しかしこれら全てを一日と少しでやったんだねぇ~ 恐ろしい 「陣」とか言ってるけど、、、 こりゃ「オーディオ合宿」だな (>_<) 楽しい合宿だけど、、、、(^^♪ ホーンの聴き比べがひと段落したら、ホーンをMR94に戻し、今度はネットワークの比較に入る。 それまでは、アムクロンのチャンデバによる500Hzクロスのマルチアンプ駆動で聴いていた。 マルチでいいならそのままでいいじゃんと言われるかもしれないが、いやいや私はできることならアルテックはネットワークで行きたいんだ。 今回用意出来たのは、実はアルテックのネットワークではなく、JBLのもの。3115と3160 アルテックを使うなら、アルテックのネットワークを使うのが常道には違いないが、JBLの3115が手元にあったことと、アルテックのものに比べ、JBLのものは手ごろな価格だったということでそうなった。3160ネットワークは、これにはハイブーストスイッチがあり、これを期待する気持ちもあった。 JBL3115と3160。 ネットワークは、私はあまりよく知らない。。 この二つ、同じ500Hzクロスのものだが、片や小さく、片やでかい。 小さいのが民生用で大きいのがプロ用と思いがちだが、小さい(?)3115系ネットワークにしたってもちろんプロ機で使われている。 ただ耐入力の違いはあって、3160は3115より大きな耐入力を持っている。 でかい方が音がいいというのはもはや定説なのだが私はもちろん比較したこともなかった。 ハイブースト回路への期待もあり手に入れた3160であったが、まずは3115から聴いていく。 聴いたとたん驚く。 JBLになっちゃった。 ネットワークの音への影響はあまりにも大きい(当然だが、、、)。 マルチ駆動では、まごうことなきアルテックのスピーカーであったA5システムが、まるでJBLになった。 恐ろしいなぁ~ アルテックにJBLの血が紛れ込んで、ダメだったかと言えばそうでもなく、これはこれでいいよ。 でもなんだかヴィンテージJBLのアルテック版みたいな雰囲気。 ヴィンテージアルテックとはまったく違う。変な表現だが、あれよりもっと「気が利いた音」がする。 ただ、ネットワーク駆動になったとたん、「スピーカーシステム」という音になった。 あたりまえなのだが・・・・・・。 マルチに慣れている人には隔靴掻痒、逆に言えばシステムとして不思議とまとまった感覚になるのが面白い。 どんどん次へ、、、 3160 ネットワークというものは、エージングに時間がかかる。 私が入手したものは、もちろん中古品で、一般に考えるエージングは当然済んでいるのではあるが、いやいや違う。 ネットワークは目を覚ますのに時間がかかる。 そりゃまあそうだよね。アンプなんかとは違い、そこに入ってくるエネルギーはたかがしれてる。 一旦空っぽになってしまったコンデンサーにしっかりエネルギーが充当されるのにどれだけの時間が必要だろう。。 きれいに静まり返ってしまったコイルがエネルギーで満ちるのにどれだけの時間が必要だろう。。。 一旦聴かなくなったスピーカーシステムを再び聞き始めると、以前とはまったく違う音だったりすることがよくある。 あんなによかったのにと、がっかりしたりすることもある。 これは、もちろんスピーカーの駆動系が動かさないことで硬くなってしまっていることもあるが、ネットワークが寝ていることによる影響も大きい。 と考えると、(ネットワークを使った)スピーカーシステムも、やっかいに思えてくる。どんなシステムでも結局は同じなのだが、鳴らし続けていないとうまく鳴らなくなる。 手に入れた3160は、うちに来たばかり。 どれほどの時間使われずにいたのか不明。 最初からまともな音がするはずはない。 ありささんはそのことを心配してくれた。 実はここで第一日の夜も更けてボツボツ寝ようかということになったのだが、明くる朝起きてみると(もちろん私が一番ねぼすけで、私が起きた頃にはお二人とも起きておられた)、すでにシステムには灯が入っており(って消した記憶もないが)、3160を使って音が出されていた。 よって印象は一晩またがるのだが、ややこしいからまとめて・・・・ 3115から3160に代えて一番に気づいたのは音の安定度。 3160を聴いてしまうと、先ほどまで聴いていた3115がどこかふわふわして不安定だったように思える。 比較試聴とは残酷なもんだ。 でも、はっきりクオリティの違いを感じてしまう。 実はここで思い出してしまったのは、数々のJBLスピーカーシステム。 あそこで使われているのはほとんどが3115系の小さい(?)もの。あれを3160系のでかいのにすれば、さぞかし、、、、、 と一瞬思ったが、私は結局やらないだろうなぁ~。メーカーが組んだものをばらすのは私の趣味じゃないな。 ばらしたいなら最初から新たに組んだ方が遥かに楽だと考えてしまう。 クオリティの違いはわかった。音の違いは、、 一つ一つの音がはるかに伸びやかに歌ってくれる。 先ほど触れた安定度ということにもつながるのだが、全てが素直に伸びやかに鳴る。 ただ、気になる点もあった。 3160はハイに半固定のアッテネーターがあって、8dBまで絞れるのだが、これを8dBまで絞っても、当然ハイが強い。 はっきりと強い。 ユニットの能率を考えても・・・・。 これはどういうことか考えていた。 考えるべきは、3160が実際にはどういう使われ方をしているかということ。 3160は、ハイブースト回路が付けられていることからも解るように、JBL2360バイラジアルホーンを使用する時に焦点を合わしているはずだ。 2360ホーンが使われるのは、シアター(映画館)であるはず。 であれば、このネットワークのアッテネーターは、スクリーンを透過した音を前提に考えているはず。 そりゃハイが強いわな。 そのことをありささんに質問してみると、そのとおりだと答えてくれた。 もう一つ思い出した。 アルテックの有名な500HzネットワークはN-500(これもでかい)。 あれも半固定式のアッテネーターを備えている。 以前KJラボが言ってくれたことがあった。 あれは6dB(8dBだったか?)までしか絞れないんだけど、一般家庭で使うときは16dB絞ってちょうどいいんだよ って。 そういえば、N-500にはN-500-Aっていうバージョンがあって、あれには可変式のアッテネーターが付いてたっけ。 あれってたしか16dBまで絞れたんじゃ・・・・・・ ここでもありささんが教えてくれた。 あの連続可変式アッテネーターは、家庭であれを使うために日本のアルテック輸入業者が付けて売ってたものなんだよ。 おー、納得だぁ! 本国ではA-5なんざぁ家庭で使うわけがない。 だから、音はともかく、そのハイとローのバランスがどうしようもなかった。 で、 ハイブーストはどうだったかというと、、、、 妙に安っぽかった。。 ちょっとがっかりしたが、さすがにハイの伸び具合は好ましく感じた。 で、で、 ありささんが訊いてきた 「どう?」 効果はともかく、ハイとローのバランスを何とかしたいと答えると、 「じゃ・・」 と動き出した。 3115と3160を2台使ったネットワークバイアンプ。 3160のハイブーストを生かし、低域を3115を使って別駆動することで、パワーアンプのボリュームをつかって高域と低域のバランスを取ろうというもの。 聴くと、 がっかりするほど良くない。 なぜ悪くなるのかよく判らないけど、良くない。 高域と低域の音色の違いが原因なのか、悲しくなるほどパッとしない。 難しいなぁ~ 後日談だが・・・・・・。 場所を変えて、3115と3160を再び比較した。 音の安定度、素直さ、伸び、どれをとっても圧倒的に3160が、やっぱり良かった。 3160を使い続け、気がついてみると、ハイブーストの安っぽさは完全に消えていた。 使えば使うほど音はさらに出てくるようになってきた。 ネットワークは難しい。。。 当日は、したがって早々にネットワークをやめちゃった。 で、再びチャンデバ駆動に戻る。 今回、チャンデバも複数用意された。 もともとスタートしたのはお気に入りのアムクロンのチャンデバだったが、ごさ丸氏に試してもらっていたJBL5232が帰ってきていた。 で、 もう一台、ごんたどんが最近入手した後期型の5232。あれ?前期型だっけ? とにかく赤いランプがごんたどんのもの。 緑は私のブツ。 こいつ達を比べてみよう。 JBLのチャンデバは、4355を使っていた時に5235、その後、M552、M553と使った経験がある。デジタル時代のJBLチャンデバは良く解らないが、私のイメージするJBLチャンデバは、523Xシリーズ。 このシリーズのオリジナル(?)と言えるのが5232で、こいつのみ白いパネルフェイス。 だが、、、 この5232、前期型と後期型があるらしい。 前期型が赤いランプ、後期型が緑のランプ。 しかも、中身が(回路自体が)まったく違うらしい。 確かにまったく違う。。 こんなに違うとさすがに音も違うのだが、、、。 今回は、同じ500Hzクロスのカードを付け替えて聞き比べてみた。 まず、それまで使っていたアムクロンチャンデバからJBLに代えてみると、、 あー、やっぱりJBLだと思う。 (何のこっちゃわからんね) アムクロンチャンデバの私が感じる音は、 美しい艶やかなハイ。ストレスフリーに伸びていく。滑らか。 アムクロンのキカイは総じてその艶やかな高域が好きだな。 一般に言われている低域の力、駆動力はそれほどびっくりしない。 もっと「えげつない」アンプを使ってきたせいだろうが・・・。 それに比べてこのJBLは、 アムチャンに比べてみると、粒子を感じる。 これが面白い。 スピーカーも、アルテックなどと比べると、JBLは何故だか粒子を感じる。 不思議だねぇ~ じゃあアムチャンやアルテックのスピーカーが絶対的にいいのかといえば、これは言い方の問題で、だからそれらはへたすりゃ細部を塗りつぶしちゃうかもしれない。 JBLの粒子はへたすりゃざらざらと気持ち悪いが、上手く行けば細かいニュアンスまで描き出すかもしれない。 ただ、今回の場合、私はアムチャンを取る。 アルテックのスピーカーを使う限り、この粒子感は個人的にはいただけない。 まかり間違って、少々塗りつぶしちゃっても、アムチャンの艶やかさを取りたい。 この印象が、私の緑ランプ後期型5232。 これをごんたどんの赤ランプ前期型5232に代えてみると、、 粒子感は相変わらずだが、その粒子がずいぶんと細かい。 艶やかとは言わないが、後期型と比べるとずいぶん色っぽさが出てくれる。 いや、まるっきり違うね~。 ただ、アムチャンに比べるとどうしても音の見通しが悪く感じちゃって、今回は早々に外しちゃうことになった。。 今回は、明らかにJBLチャンデバには不利。 アルテックの魅力を際立たせるためにはやっぱりJBLチャンデバは選ぶべきじゃないのかもしれない。 JBLチャンデバの魅力は、演奏の「気迫」を伝えてくれること。 何故だか伝わる。音が悪いなぁ~なんて思ってても「気迫」だけはぐいぐい伝わる。 JBLって不思議だねぇ~ チャンデバは、ネットワークほどじゃ無いにしても、通電時間で恐ろしく音が変わってくるから、こういう短時間での比較は本当は危険で、それこそ一週間ほど並べたままで比較すべきなんだけどね。。 チャンデバはアムクロンに戻した。 で、 実は私はこの2ウエイ用のアムクロンチャンデバを2台持っている。 何をするかって? 決まってるじゃん 禁断のアルテック3ウエイ
by johannes30w
| 2007-10-27 11:20
| オーディオと音楽
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