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ダークサイドへようこそ

johannes30.exblog.jp
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2008年 03月 13日

話はどんどんそれて行き・・・・

焼き蛤さんのお話にもあったように、アルテックA7は、一時1200Hzクロスのものが存在した。
だが、すぐにシステムチャートから落ちてしまったようだ。

ボーカル(セリフ)の再生が良くないとの現場サイドからのクレームによるものらしい。

アルテックの方程式によれば、ボーカル(セリフ)再生には500あるいは700Hzクロス。楽音再生には1200Hzクロスが推奨されている。
だから、1200Hzクロスのボーカル再生に不満が出たと単純に考えていい。

しかし、その内容は、よく把握しておかねばならない。

アルテックがフルレンジ、1ユニットの再生を諦めて2ウェイを始めた時、そのクロス設定は、必要な帯域を二分割する時、そのエネルギー再生を効率よく行うためのエネルギー均等割り振りのための中点として500、700、1200Hzを考えたというのが建て前。

ボーカル再生でダメ出しを食らった1200クロスがなぜダメだったのか。

これは実際に試してみればすぐに合点が行く。



単純に言えば、1200クロスではまろやか、色っぽい、ドスが利いてくる。
500クロスはきつい、細身、ギャンと鳴く。
(あくまで比較論だよ)

想像するとおり、500クロスの方が明快に鳴る。

エネルギー云々の前に、コーントランデューサーとコンプレッションドライバーの音の違いによる音色の変化が先ずは耳に入る。


明快にセリフを届けなければならない映画館やホールの場合、エネルギー云々の前にこの音色の違いによる選択が行われるのは明らかだ。



では、1200Hzクロスのいいところが無いのかと言えば、もちろんそんなことは無く、
パワーハンドリングの有利さ以外にも、その音色のまとまりは、はっきり1200クロスが優れる。
つまり、1200Hzクロスの方がフルレンジ駆動に近いというわけだ。




ここで改めて思い出しておかなければいけないことがある。



500Hzという周波数はどんなものなのか。




セリフ云々の話で500Hzあるいは1200Hzという数字が出てきているわけだが、
それでは男性ボーカルの最高域を受け持つテノールがどれくらいの周波数の声を発するかと言えば、その最高域は500Hzにはるかに届かない。


つまり、500Hzクロスにするか、1200Hzを選ぶかということは、どちらにしても、その倍音の聞こえ方を選択しているに過ぎない。




つづく




「つづく」だけど

こんなことを書いている暇は無いんだった。

30w移動にチャレンジしてきます   (^_^;)

by johannes30w | 2008-03-13 02:19 | オーディオと音楽


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