オリヴィエ・メシアンを知っているだろうか
もう死んじゃったけど、現代フランスの作曲家だよ
美しい響きを持つ作曲家はいっぱいいるけど、メシアンの響きの美しさはたとええようもない
トゥーランガリラ交響曲
書けない
いっぱい言いたいのに
いっぱいいっぱい
いっぱいいっぱい伝えたいのに
いい演奏、いい録音
いいオーディオさえあれば
世の終わりのための四重奏曲
曲の背景の壮絶さは、もはや考えたくない
しかし、その祈りにも似た音楽は、その心にあまりにも正直で痛々しい。
心が見えれば見えるほど、ピュアになればなるほど、それは痛々しくて、そして美しい
美しいと感じてしまった自分が、ひどく不遜な存在に思えてくる
いまさらながら、オーディオって大切だなと思う。
少し前までは、響きのニュアンスなんて、そんなに意識していなかったもの。
そのニュアンスを感じられるようになってから、私は改めて新鮮な音楽と出会えるようになった。
私が変わったのか、オーディオが落ち着いたのか、
恐らくその両方なのだろうな。
ただ一つ確実に言えるのは、
たまにTVで放送しているメシアンなどが、じつにつまらないこと。
曲を良く知っている人が、想像を膨らませれば聴いていられるのかもしれないが、
あれはやはり単にモニターしているだけにすぎないな。
手垢にまみれているのかもしれないが、オーディオで聴く新鮮なメシアンは、実体験として実に魅力的だよ。
でも、
聴こうとしなきゃ、聴こえてこないね
感じ取りたいね
感じ取らなきゃ