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2007年 10月 31日

大阪秋の陣 総集編 Ⅸ

禁断のアルテック3ウエイ

なぜアルテックが2ウエイに拘るのか。
なぜアルテック3ウエイを試した後、2ウエイに戻る人がいるのか。

薀蓄はともかく、やっぱり自分で試さなければ始まらない。。


アルテックA‐5は、イコライザーを含めていろいろいじってやれば、本当に2ウエイで納得、満足できる帯域を持っている。帯域再生よりも、実は遥かに大切な音楽を伝える能力などは、とんでもなく素晴らしい。

そのままで聴いていれば幸せなはずなのに、帯域を伸ばせばもっと音楽再生能力が高くなるんじゃないかなどと、シロートのくせに考えちゃうのがオーディオファン。

そこら辺の、シロートに毛が生えたような、よってシロート受けしやすい青臭いオーディオメーカーではなく、王道中の王道、プロ中のプロたるアルテックに、3ウエイをやるということは、挑むことになる。

ま、バカなオーディオファンのはしくれとしては、試してみないとね。



今回集まったブツの中で、902-16HFはもちろんツイーターとして使うことを前提として考えていた。
前日の、これを使った2ウエイ実験で、3ウエイのツイーターではなく、2500Hzクロスの2ウエイのツイーターとしても十分使えることは確認済み。
要は十分なパワーを持っているということだ。
ま、当然のことで、A7システムのドライバーは、ほぼこれだし、604シリーズのツイーターもこれ。


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828エンクロージャーのホーン開口部にぶら下げられたMR902-16HFが見えるだろうか?

アムチャン2台を使う。
実はこの2台のアムチャンも、製造時期が違うらしく、内部は微妙に違っている。
が、今回はそこまでは突っ込まない。



ベースとなる2ウエイのクロスは500Hzに固定し、さあツイーターをいくらでクロスさせるか。。


アルテックの数少ない3ウエイシステムのツイーターがどのくらいのクロスを設定しているのか、まったく知らない私であるから、参考にするのはJBLのシステム。

つまりツイーターのクロスは7000Hzあるいは8000Hz。


とりあえず7000Hzクロスで聞いてみる。






聴いてみると…

ダメだ

確かに帯域は綺麗に伸びた。
オーディオ的には正しい方向で、帯域への不満はもはや感じない。

しかし、

まったく魅力を感じなくなっちゃった。


あわててこっそりクロスを8000Hzに変更。
大差なし。。  ダメはダメ。


なんでこうなるのかな?


システムが上手く働きだすと、どんどん聴きたくなるもんだ。

でも、今、このアルテック3ウエイでは、次のCDにまったく手が伸びない。

どういうことだ?



ここで、音楽を聴くにはナローがいい、なんて結論着けるのはあまりに短絡的。
やはり、3ウエイにする過程で失われた(アルテックの)魅力があると考えるのが順当だろう。


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上がMRⅡ542、下がMR94。長さはほぼ同じだが、開口部の大きさの違いが解るだろうか?


ミッドのホーンのみをMRⅡ542に変更する。

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やっぱりまったくダメだ。

ミッドのエネルギーは当然劇的に上がり、もはやツイーターは何の仕事をしているのかも定かではない。

これはまったく話にならん。

MRⅡ542に合わせられるようなツイーターなど存在しない。


って、もとからそんなことをするようには考えられていない。


お前はバカか? と、アルテックにあざけり笑われたような気がした。






バカは解ってるんだけど・・・・・










みんなは当然寡黙になった。




しかし、

なぜアルテックはこうもまで3ウエイを拒否するのか。
なぜこんなに魅力が失われるのか。


ぼんやり考えていた。





みんななんだかがっかりして、意味の無かったMR902-16HFははずしちゃった。



さらにぼんやりしていたが、



ありささんが提案してくれた。

チャンデバを並列で使ってみようと。。。



!!




つまり、

アルテック2ウエイA5は弄らずすのまま鳴らす。

で、別駆動でツイーターを乗っける。



そうだね!


アルテックの魅力を生かして(残して)、クロスさせずに単にツイーターを追加するかたち。

そうだね!







もうMR902-16HFは外しちゃった後だったので、いきなり別構成をとる。


291ドライバーの付いたMRⅡ564ホーンを使って2ウエイ  500Hzクロス。
それに別駆動で288ドライバーの付いたMRⅡ564ホーンをツイーターとして使う。


ツイーターとしては、やはり291より288の方が好ましい。

ツイーターは、もちろんアムクロンチャンデバを使った。

で、

ハイパス周波数は、、、、10KHz(12KHzだったかな?)とした。




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本当にケロヨンみたいだが、、、、。


これはなかなかいける。



まずまずの結果が得られた。

288ドライバーツイーターは、JBLのものより好ましかった。
というか、アルテックの902ドライバーツイーターより好ましかった。



エネルギーバランスなのだろうか。。。





いろんな思いが頭をよぎる。



アルテックの2ウエイ、独特の「ハイの落ち」にその魅力があるのだろうか。

魅力の秘密はマルチウエイには無いエネルギーバランスの変化の無さなのだろうか。



正直に言えば、見た目の悪さはさておき、上のケロヨンシステムを決定的システムとするのにはなぜか抵抗があった。

一日半かけてアルテックシステムを弄りまわしてきたが、このケロヨンシステム、頭では最もバランスがとれたようにも感じたのだが、それでもやはりアルテックの魅力がどこか失われていると判断せざるを得なかった。


あのケロヨンシステムなら、いっそ564一本で、単純な2ウエイのほうがいい。

オーディオ的には退化だけど、なぜかそう強く思った。
時間を置くにつれて、その思いはさらにさらに強くなる。




オーディオ的に退化させたほうがいいなんて、実際にアルテックを聴くまで想像もしていなかった。




実体験は素晴らしい。。







話が前後するが、



ウーハーの聞き比べもやった。

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上が新しい3156、下は515.

515は誰でも知ってるよね。。
泣く子も黙るALTECの銘ウーハー。
3156は、ずいぶんと新しい。
おそらくマンタレーホーンより新しい。

アルテックが新しいシネマシステムスピーカー(THX対応かどうかは知らないが)を作った時、JBLやエレクトロボイスと同様に、バスレフ箱+ダブルウーハーと、CDホーン+大型ドライバーの2ウエイシステムを作った。その時に、ダブルウーハー用バスレフ箱に入れるべく作られたのだろう。

ALTECのサイトで確認してね。
これ、A6なんて書いてある。


ちなみにA10というのもあって、こちらは3154ってウレタン(?)エッジのウーハーが使われている。
(このA10で使われているホーンはどう見てもエレクトロボイスのもの?  そっくりだね。)
こっちははっきりTHX仕様だね。




この3156ウーハーが手に入ったので、828エンクロージャーを使って515と聞き比べてみた。


パッと聴いて、、、


3156は515に比べて濃い中域を持っている。が、全体としては音が軽い。

ALTECのウーハーは、JBLに比べると総じて濃い中域を持っている。
だがその濃い中域は、JBLに比べて上品で、ウーハーの高域が大嫌いな私にとってもイヤじゃないどころか非常に魅力に感じる。バイオリンの胴鳴りなど絶品だ。

私のマンハッタンシステムは、弦の音が自分でも上手く鳴っていると(あくまで自己満足だが)評価している。
(実際に聴いてもらわないと誰も信用してくれないだろうなぁ~)

だが、この胴鳴りがあるかぎり、バイオリンはALTECに勝てない。

JBLでこのALTECの胴鳴りを再現してやろうと頑張ったこともあるが、ひどく下品になった。
ALTECは上品さを失わないまま、実に魅力的な胴鳴りを表現する。


その一番の立役者が515ウーハーだと考えていたのだが、3156はさらに濃厚な中域を持っていた。


わぁ!

と喜んだ。



これならいとも簡単に

いとも簡単にあのALTECの弦を聞くことができるんじゃないか?

いずれにしても、515とはまったく違う音。
軽やかで、でもパワーを得やすい印象。
使ったことはないのだが、もしかしたらこの3156、416に近い音なのかな?

コーン紙も、まるっきり違う。もちろんコーン紙をはじいた音も違う。



515とは使い方を全く変えなければいけない気がした。

たとえばクロスを500Hzではなく、もっと上げて使うとか、ローは早めに切ってサブウーハーに任せるとか・・・。



だが、
同じ使い方で515とがちんこ勝負すれば、、
残念ながら格の違いがはっきりしてくる。

長い時間聞いていると、そのことがはっきり分かってくる。


だが、
たとえば、
使用帯域を絞ってやれば、それこそボーカルに独自の温かみのある、しかし重たくない魅力的な再生が可能だろうなぁ~




と、

ざっと書いてきたが、それでは何が得られたか。

膨大な経験、すばらしい経験。



では、自分のALTECシアターシステムのどこが変わったかと聞かれても、
なぁ~んにも変わってない。

828エンクロージャーにしばらく使っていた3156は515に戻してしまった。
ホーンはMR94で、ドライバーはイコライジングを前提に、素直な291を選んだ。

見た目はまったく変わらないが、音はまるっきり変わったよ。


今は、ご機嫌です。

ALTECのバイオリンは失わなかった。




ネットワークをやっぱり考えたいが、うちの場合マルチの方が安くつくし、、、、

でも、ネットワーク、もう少し試したいな。。









記念撮影
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by johannes30w | 2007-10-31 08:21 | オーディオと音楽
2007年 10月 27日

大阪秋の陣 総集編 Ⅷ

だらだらと書いてるけど・・・・


しかしこれら全てを一日と少しでやったんだねぇ~



恐ろしい




「陣」とか言ってるけど、、、


こりゃ「オーディオ合宿」だな    (>_<)




楽しい合宿だけど、、、、(^^♪



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ホーンの聴き比べがひと段落したら、ホーンをMR94に戻し、今度はネットワークの比較に入る。

それまでは、アムクロンのチャンデバによる500Hzクロスのマルチアンプ駆動で聴いていた。

マルチでいいならそのままでいいじゃんと言われるかもしれないが、いやいや私はできることならアルテックはネットワークで行きたいんだ。





今回用意出来たのは、実はアルテックのネットワークではなく、JBLのもの。3115と3160
アルテックを使うなら、アルテックのネットワークを使うのが常道には違いないが、JBLの3115が手元にあったことと、アルテックのものに比べ、JBLのものは手ごろな価格だったということでそうなった。3160ネットワークは、これにはハイブーストスイッチがあり、これを期待する気持ちもあった。



JBL3115と3160。

ネットワークは、私はあまりよく知らない。。

この二つ、同じ500Hzクロスのものだが、片や小さく、片やでかい。

小さいのが民生用で大きいのがプロ用と思いがちだが、小さい(?)3115系ネットワークにしたってもちろんプロ機で使われている。
ただ耐入力の違いはあって、3160は3115より大きな耐入力を持っている。
でかい方が音がいいというのはもはや定説なのだが私はもちろん比較したこともなかった。

ハイブースト回路への期待もあり手に入れた3160であったが、まずは3115から聴いていく。



聴いたとたん驚く。

JBLになっちゃった。


ネットワークの音への影響はあまりにも大きい(当然だが、、、)。

マルチ駆動では、まごうことなきアルテックのスピーカーであったA5システムが、まるでJBLになった。




恐ろしいなぁ~


アルテックにJBLの血が紛れ込んで、ダメだったかと言えばそうでもなく、これはこれでいいよ。
でもなんだかヴィンテージJBLのアルテック版みたいな雰囲気。
ヴィンテージアルテックとはまったく違う。変な表現だが、あれよりもっと「気が利いた音」がする。


ただ、ネットワーク駆動になったとたん、「スピーカーシステム」という音になった。

あたりまえなのだが・・・・・・。

マルチに慣れている人には隔靴掻痒、逆に言えばシステムとして不思議とまとまった感覚になるのが面白い。



どんどん次へ、、、



3160

ネットワークというものは、エージングに時間がかかる。
私が入手したものは、もちろん中古品で、一般に考えるエージングは当然済んでいるのではあるが、いやいや違う。

ネットワークは目を覚ますのに時間がかかる。
そりゃまあそうだよね。アンプなんかとは違い、そこに入ってくるエネルギーはたかがしれてる。
一旦空っぽになってしまったコンデンサーにしっかりエネルギーが充当されるのにどれだけの時間が必要だろう。。
きれいに静まり返ってしまったコイルがエネルギーで満ちるのにどれだけの時間が必要だろう。。。



一旦聴かなくなったスピーカーシステムを再び聞き始めると、以前とはまったく違う音だったりすることがよくある。
あんなによかったのにと、がっかりしたりすることもある。

これは、もちろんスピーカーの駆動系が動かさないことで硬くなってしまっていることもあるが、ネットワークが寝ていることによる影響も大きい。


と考えると、(ネットワークを使った)スピーカーシステムも、やっかいに思えてくる。どんなシステムでも結局は同じなのだが、鳴らし続けていないとうまく鳴らなくなる。


手に入れた3160は、うちに来たばかり。
どれほどの時間使われずにいたのか不明。
最初からまともな音がするはずはない。


ありささんはそのことを心配してくれた。
実はここで第一日の夜も更けてボツボツ寝ようかということになったのだが、明くる朝起きてみると(もちろん私が一番ねぼすけで、私が起きた頃にはお二人とも起きておられた)、すでにシステムには灯が入っており(って消した記憶もないが)、3160を使って音が出されていた。


よって印象は一晩またがるのだが、ややこしいからまとめて・・・・


3115から3160に代えて一番に気づいたのは音の安定度。
3160を聴いてしまうと、先ほどまで聴いていた3115がどこかふわふわして不安定だったように思える。
比較試聴とは残酷なもんだ。



でも、はっきりクオリティの違いを感じてしまう。

実はここで思い出してしまったのは、数々のJBLスピーカーシステム。
あそこで使われているのはほとんどが3115系の小さい(?)もの。あれを3160系のでかいのにすれば、さぞかし、、、、、


と一瞬思ったが、私は結局やらないだろうなぁ~。メーカーが組んだものをばらすのは私の趣味じゃないな。
ばらしたいなら最初から新たに組んだ方が遥かに楽だと考えてしまう。



クオリティの違いはわかった。音の違いは、、


一つ一つの音がはるかに伸びやかに歌ってくれる。
先ほど触れた安定度ということにもつながるのだが、全てが素直に伸びやかに鳴る。


ただ、気になる点もあった。


3160はハイに半固定のアッテネーターがあって、8dBまで絞れるのだが、これを8dBまで絞っても、当然ハイが強い。
はっきりと強い。

ユニットの能率を考えても・・・・。





これはどういうことか考えていた。
考えるべきは、3160が実際にはどういう使われ方をしているかということ。

3160は、ハイブースト回路が付けられていることからも解るように、JBL2360バイラジアルホーンを使用する時に焦点を合わしているはずだ。
2360ホーンが使われるのは、シアター(映画館)であるはず。
であれば、このネットワークのアッテネーターは、スクリーンを透過した音を前提に考えているはず。

そりゃハイが強いわな。


そのことをありささんに質問してみると、そのとおりだと答えてくれた。

もう一つ思い出した。

アルテックの有名な500HzネットワークはN-500(これもでかい)。
あれも半固定式のアッテネーターを備えている。
以前KJラボが言ってくれたことがあった。
あれは6dB(8dBだったか?)までしか絞れないんだけど、一般家庭で使うときは16dB絞ってちょうどいいんだよ     って。
そういえば、N-500にはN-500-Aっていうバージョンがあって、あれには可変式のアッテネーターが付いてたっけ。
あれってたしか16dBまで絞れたんじゃ・・・・・・


ここでもありささんが教えてくれた。
あの連続可変式アッテネーターは、家庭であれを使うために日本のアルテック輸入業者が付けて売ってたものなんだよ。

おー、納得だぁ!

本国ではA-5なんざぁ家庭で使うわけがない。 



だから、音はともかく、そのハイとローのバランスがどうしようもなかった。



で、

ハイブーストはどうだったかというと、、、、
妙に安っぽかった。。

ちょっとがっかりしたが、さすがにハイの伸び具合は好ましく感じた。



で、で、


ありささんが訊いてきた

「どう?」

効果はともかく、ハイとローのバランスを何とかしたいと答えると、

「じゃ・・」

と動き出した。


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3115と3160を2台使ったネットワークバイアンプ。

3160のハイブーストを生かし、低域を3115を使って別駆動することで、パワーアンプのボリュームをつかって高域と低域のバランスを取ろうというもの。

聴くと、

がっかりするほど良くない。

なぜ悪くなるのかよく判らないけど、良くない。

高域と低域の音色の違いが原因なのか、悲しくなるほどパッとしない。

難しいなぁ~





後日談だが・・・・・・。



場所を変えて、3115と3160を再び比較した。
音の安定度、素直さ、伸び、どれをとっても圧倒的に3160が、やっぱり良かった。
3160を使い続け、気がついてみると、ハイブーストの安っぽさは完全に消えていた。
使えば使うほど音はさらに出てくるようになってきた。


ネットワークは難しい。。。






当日は、したがって早々にネットワークをやめちゃった。

で、再びチャンデバ駆動に戻る。
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今回、チャンデバも複数用意された。

もともとスタートしたのはお気に入りのアムクロンのチャンデバだったが、ごさ丸氏に試してもらっていたJBL5232が帰ってきていた。

で、

もう一台、ごんたどんが最近入手した後期型の5232。あれ?前期型だっけ?

とにかく赤いランプがごんたどんのもの。
緑は私のブツ。


こいつ達を比べてみよう。

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JBLのチャンデバは、4355を使っていた時に5235、その後、M552、M553と使った経験がある。デジタル時代のJBLチャンデバは良く解らないが、私のイメージするJBLチャンデバは、523Xシリーズ。

このシリーズのオリジナル(?)と言えるのが5232で、こいつのみ白いパネルフェイス。

だが、、、


この5232、前期型と後期型があるらしい。
前期型が赤いランプ、後期型が緑のランプ。

しかも、中身が(回路自体が)まったく違うらしい。

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確かにまったく違う。。
こんなに違うとさすがに音も違うのだが、、、。

今回は、同じ500Hzクロスのカードを付け替えて聞き比べてみた。


まず、それまで使っていたアムクロンチャンデバからJBLに代えてみると、、



あー、やっぱりJBLだと思う。
(何のこっちゃわからんね)


アムクロンチャンデバの私が感じる音は、
美しい艶やかなハイ。ストレスフリーに伸びていく。滑らか。
アムクロンのキカイは総じてその艶やかな高域が好きだな。
一般に言われている低域の力、駆動力はそれほどびっくりしない。
もっと「えげつない」アンプを使ってきたせいだろうが・・・。


それに比べてこのJBLは、

アムチャンに比べてみると、粒子を感じる。

これが面白い。

スピーカーも、アルテックなどと比べると、JBLは何故だか粒子を感じる。


不思議だねぇ~




じゃあアムチャンやアルテックのスピーカーが絶対的にいいのかといえば、これは言い方の問題で、だからそれらはへたすりゃ細部を塗りつぶしちゃうかもしれない。
JBLの粒子はへたすりゃざらざらと気持ち悪いが、上手く行けば細かいニュアンスまで描き出すかもしれない。



ただ、今回の場合、私はアムチャンを取る。
アルテックのスピーカーを使う限り、この粒子感は個人的にはいただけない。
まかり間違って、少々塗りつぶしちゃっても、アムチャンの艶やかさを取りたい。


この印象が、私の緑ランプ後期型5232。



これをごんたどんの赤ランプ前期型5232に代えてみると、、


粒子感は相変わらずだが、その粒子がずいぶんと細かい。
艶やかとは言わないが、後期型と比べるとずいぶん色っぽさが出てくれる。


いや、まるっきり違うね~。


ただ、アムチャンに比べるとどうしても音の見通しが悪く感じちゃって、今回は早々に外しちゃうことになった。。


今回は、明らかにJBLチャンデバには不利。
アルテックの魅力を際立たせるためにはやっぱりJBLチャンデバは選ぶべきじゃないのかもしれない。
JBLチャンデバの魅力は、演奏の「気迫」を伝えてくれること。
何故だか伝わる。音が悪いなぁ~なんて思ってても「気迫」だけはぐいぐい伝わる。
JBLって不思議だねぇ~




チャンデバは、ネットワークほどじゃ無いにしても、通電時間で恐ろしく音が変わってくるから、こういう短時間での比較は本当は危険で、それこそ一週間ほど並べたままで比較すべきなんだけどね。。




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チャンデバはアムクロンに戻した。


で、

実は私はこの2ウエイ用のアムクロンチャンデバを2台持っている。

何をするかって?



決まってるじゃん



禁断のアルテック3ウエイ



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by johannes30w | 2007-10-27 11:20 | オーディオと音楽
2007年 10月 25日

大阪秋の陣 総集編 Ⅶ

地獄の542の後は、何を聴いても分が悪いのだが…

これ

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311-60だ。

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日本でA-5と言われていたスピーカーは、もともとA-7の派生機種らしいのだが、そこで主に使われていた(オーディオファンになじみの深い)形としては、エンクロージャーが828、ウーハーが515、ドライバーが288、ホーンは311-90だね。

そう、ここでも90゜ホーンがメジャー。マニアックな人は、本国に合わせてマルチセルラホーンを使ったりするけれど…

しかし、ありささんは60゜ホーンの311-60を選んだ。

氏がJBLシステムを構築する時に2350ではなく2355を選んだ、それは同じ理由なんだと思う。
強い音のエネルギー!
まずはそこからスタートすべきだと…




聴いてみる


おー、これは金属ホーンだ!
こんなにごつい鋳造ホーンなのに、はっきり金属ホーンの音がする。
このありささんの311-60は、木製のやたらと重い頑丈なキャビネットに収められている。
普通に想像する低級なホーンの鳴きなどはしっかり押さえられているはずだ。
しかし、やはり金属ホーンの音がする。

しかししかし、その金属ホーンの音が、実に美味い。
これがあることで、ハイの伸びに不足を感じなくて済む。

いままでファイバーグラスのマンタレーばかり聞いていたので、余計にその効果に驚いたのだろう。

ALTECは確信犯。

単純にデッドニングしてホーンの癖を取ればいいということではない。



マンタレーは291ドライバーを使って聞いてきたが、311-60は、あえて288を使って聞いてみた。

だが、相性としては291の方がいいのじゃないかと思えた。



288は291と比べると、ハイが明るく響く。
これが、ハイが伸びていなくても納得できるその音を作り出しているように思える。逆に、291はあくまで素直。低域のその伸びやかな音は魅力的。ただ素直な分ハイに不満が出やすいだろう。

そのドライバーの特徴と組み合わせて考えると、311-60には291ドライバーが合うのではないかと思える.


-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-




この金属ホーンの音がいやに気になったのは、それまでファイバーグラス製のマンタレーばかり聴いてきたせいだ。

だが、ここで思い出した。


最初に聞いた大マンタレー(MR94)が変な音だと思えてしまったこと。。


その後に聞いたのがことごとくファイバーグラスのマンタレーだ。
MR94のみ造りが違うマンタレーだ。

そう、他のホーンを聞き進んでMR94が変な音に思えてきたのは、あれのデッドニング材の音だったんだ。




と、解ってしまえば妙に落ち着く。。。




結局、鳴らないホーン(エンクロージャー)なんていうものはこの世に存在しているわけもなく、どんなものを持ってきたところでその「鳴き」としての音が入る。

であれば、この「鳴き」をいかに上手くコントロールするかが勝負ということになる。


そういう見方をすれば、「鳴き」のコントロールなど、我々シロートが上手く出来るはずもなく、逆にメーカーとしての腕が問われる。

そういう意味で、あのオンボロな828エンクロージャーなどは、恐ろしくノウハウのつまったエンクロージャーなんだと思う。

素晴らしいエンクロージャーなんだと思う。








しかし、、




この60°という指向特性、ホーンとして非常にいい落としどころなんじゃないか?



なんて、、

思えてくる。。。

by johannes30w | 2007-10-25 21:51 | オーディオと音楽
2007年 10月 24日

大阪秋の陣 総集編 Ⅵ

MRⅡ542の話は続く


だーだちんの明快な指向性のお話はとりあえず置いておいて、、、


そのエネルギー感溢れる(こんな表現では表しきれないほどのモンだ)音は実に魅力的だった。

今までに聞いたことも無いような、それはエネルギー溢れる音!


ではその音が癖の強い音かというと、これが実に素直なんだなぁ~

で、やっぱりアルテックのホーン技術は凄いということになる。


単純に考えて、
MR94やMRⅡ594と比較すれば、その指向特性は四分の一以下。
単位面積あたりのエネルギーは4倍以上!   とは言わないが、猛烈に強くなることは確か。

ざっとしたウーハーとのレベル調整もMR94のままでは聞いていられない。


ただ、ざっとしたレベル調整を行ったあとでも、つまり、単位面積あたりの受ける音量を調整した後でも、そのエネルギーの強い音は変わりはしない。

何でかな?



またまたいろいろ考えてみたくなる。。



ドライバーが発する音量が同じだとして、指向性の狭いホーンを使うとレベルを下げたくなる。
つまり、受け手の聴く音量を変化させないなら、指向性の強いホーンを使ったほうが、ドライバーの仕事は楽になる。仕事が楽になれば、ドライバーはその能力を楽に発揮できる。
であれば、志向性の強いホーンを使うほうが、ドライバーからは素直な音を取り出しやすいんじゃないか?

指向性の強いホーンを使うほうが、ドライバーからよりいっそうデリケートな音まで聴くことができるんじゃないか?



強くなったエネルギーばかりに気を取られてはいけないのかもしれない。





もう一つ。



同じ音量に揃えても、志向性の強いホーンを使ったほうがエネルギー感溢れる音がする。

これはどういうことか。。。。


少し前、「音力」という言葉が話題になっていた。
今回のMRⅡ542の試聴で、すぐにそれを思い出した。

音量の大小ではなく、音の持つエネルギーの大小がやはり存在する。


マルチをやっている人ならすぐに解るだろう。

各チャンネルのレベル調整を、スペアナなんかでそろえることは、やっていれば勝手に達成できる。しかし、その音量のバランスを取っただけでは解決できない違和感があるとすれば、それはエネルギーバランスが崩れているということだ。音量だけじゃなく、エネルギーの整合も必要になる。これがもっとも難しい。スピーカーユニット等の整合だけじゃなく、それぞれの帯域のパワーアンプの持つエネルギーもユニットにあわせて整合してやる必要がある。




MRⅡ542は、今まで私が経験したことの無い強烈なエネルギーを持っている。

強い!

うひょうひょ言いたくなる音の魅力。




828エンクロージャーに入った一発の515では物足りない。
音量レベルを合わせるのは簡単だけど、エネルギーバランスがまったく合わない。

が、
エネルギーバランスなんて崩れててもいいじゃんと思えるほどの魅力的な音の力。


どうする?



使いこなしてみたいな~

MRⅡ542



どうする?

by johannes30w | 2007-10-24 01:24 | オーディオと音楽
2007年 10月 23日

大阪秋の陣 総集編 Ⅴ

MRⅡ542の登場。

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でかくは無いが、、、、いや、でかいけど、、

長い!!



このホーン、なんと40度×20度の超侠角の指向特性を持つ。しかもこれでもマンタレー。

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こんな侠角のホーンはおそらく先ずは設備用として想定されたに違いない。
スタジアムかなんかのたとえばバックスクリーン周辺に設置して、対向の数十メーターはなれた客席を狙うとか・・・・。


いずれにしても一般家庭用で無いのは確か(って、今回試聴している全てのホーンは一般家庭用ではないのだが、、)。

JBLにもこんな侠角のホーンは存在しない(と思う)。


我々だって、こんな超侠角指向特性のホーンなど聴いたことも無い。



いろんな予想をしてワクワクしてた。


すごいエネルギー感だろうな~
いくらマンタレーでも癖っぽいだろうなぁ~
ホーンくささ満点だろうなぁ~

どんな音がするんだろう・・





ドライバーをつける前にはもちろん人間ドライバーで確認する。



「もしも~し」と言ったとたん、みんな大喜び!

すごいすごい!!


何がすごいのか?


で、人間ドライバーを代わってもらって聴く


「ごはんですよ~」



おー! すごい!


まるでホーンの望遠鏡のような鳴り方だ

距離をおいて喋っているのにすぐ傍で喋られているように聞こえる。



強烈な効果!


しかも、、、、

意外と素直だ。

さすがALTEC!!




実際に聴いてみると・・・・





まずびっくりしたのはその聞こえ方。



まるでヘッドフォンで聴いているみたいに聞こえる。。

いや、ちょっと違うか。


そうだ、この聞こえ方は平面型スピーカーの聞こえ方とそっくりだ。

変だと思われるだろうが、確かにそうだ。


Lチャンネルの音が左耳に、Rチャンネルの音が右耳に直接届くような聞こえ方。

その聞こえ方に慣れが必要かもしれないが、実は目の前に、目の直前に見事の音像が広がる。

超ニアフィールドリスニングしているみたいに聞こえる。

目を開ければスピーカーは遥かかなた。




ホーンの違いでここまで空間表現、音像表現が変化するものなのか!?




驚きが落ち着いてくると、音のエネルギーが尋常ではないことに気付く。

恐るべきエネルギー!

by johannes30w | 2007-10-23 05:04 | オーディオと音楽
2007年 10月 18日

大阪秋の陣 総集編  Ⅳ

まだまだ反芻中

いろいろ思うことはあったが、比較試聴は続く。。

MRⅡ594の次はMRⅡ564

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そろえたマンタレーの中ではツイーター用の902-16HFを除けば一番小さいマンタレー。

だが、われわれおバカはさておき、実際は、一般家庭、一般常識人としては、邪魔になるほどのもんだろうな。


小さいと言っても、MRⅡ594が90°×40°ホーンなのに対し、60°×40°ホーンになっただけ。
よって、JBL2350と2355の違いのようなもんだが、ここでは圧倒的な大きさの違いを感じる。

何故だ??




パッと繋いで聴いてみると、



ハイへの不満が消える。

イコライジング無しでも!



ちょっと大げさか?

ハイが伸びたように聞こえる。



もしかしたら、エネルギーバランスが、少しハイ寄りになったのかもしれない。


あー、そうだったか。。。



ずいぶん昔だが、同じホーンなら指向特性が狭い方がハイの落ちが気にならないという記事を読んだことがある。
その時は何のことだか解らなかったが、今それを実感できた。


不思議なもんだ。。



が、、、


自分の体験と照らし合わせると、疑問が深まった。



指向特性が狭くなるとエネルギーバランスがハイ寄りになる??






数年前、ありささんちで2350と2355の聴き比べをさせてもらった。

その時は、そんな印象をまったく受けなかった。


あの時、2355は2350に比べてハイが伸びたなんて印象はまったく受けなかった。
ひたすらパワー! 中域の濃厚さにたじたじした。

比べると、2350はすっきりした綺麗な高音を持っているような印象を受けた。

細かく言えば、あの時は3ウエイ(もっと細かく言うこともあるのだが、とりあえず3ウエイ)で、上にツイーターを足した状態での比較だったが、2ウエイで聞いていたとしてもおおまかな印象は変わらないだろう。。



そう、JBLの場合は今回の印象とはまったく逆。


どうなっているんだ?





話をMRⅡ564に戻そう。。

このホーン、ちっこい(?)が、非常に素直で優秀に聞こえる。
しっかりロードもかかってるし、妙な癖も無い。
その姿からは想像も出来ないだろうが、ウーハーとのつながりも十分納得できる。

そうそう、アルテックのホーンを聞いていると、ほんとに優れたホーンなんだと感じる。
無理させず、基本に忠実で、したがって素直。

JBLのホーンばかり聞いていると、そういう思いが強くなる。




MRⅡ564は見た目からショートカットホーンのように見える。
ま、おそらく頭に5の付く三桁の型番を持つホーンは、ショートカットホーンなんだろうと思うのだが、このアルテックのシリーズは、不思議とショートカットホーンの嫌な癖をほとんど感じない。


何故だ?



ショートカットホーンと言えば、JBLのアイデンティティーみたいにも思ってしまう。
あの異常さ、あの異様さ、

あれがショートカットホーンなのだと私も考えていた。



でも、このMRⅡ564を聞いて、その思いは覆った。



あの異常さ、異様さ、音の異形は、JBLなのだ。

JBLのホーンってなんであんなに特徴的なんだろう。




アルテックのホーン技術は素晴らしい。





とここでMR94の音を思い出していた。

あれは何だか変な音だったなぁ~って。。。。

で、

MRⅡ594は印象が薄いなぁ~って。。。。

by johannes30w | 2007-10-18 23:57 | オーディオと音楽
2007年 10月 17日

大阪秋の陣 総集編 Ⅲ

まだ反芻中  (^_^;)




話が前後するが…

置いてあるホーンを見て、お二人とも喜んでくれたようだ。
ホーン好きがホーンを目の前にしてまずやることは、ホーンを試すこと。

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口に当てて喋る。人間ドライバー。
結局、これが一番ホーンの特徴を捕まえやすい。
喋る声がどう変わるのか、素直なのか、癖っぽいのか。ロードはよくかかってるのかかかってないのか。カットオフはどのくらいなのか、指向特性は?

全てがわかってくる。

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ただ、人間ドライバーは誰かに喋ってもらわないと分かりにくい。自分一人しかいない場合はホーンを耳に当て、いろんな音を聞く。
ホーンの特性を知るためにこんなことをするわけだが、これをやっているとやっぱり皆子供に帰り、いろいろ遊びだす。

「ごはんですよ~」と叫びだす人も出てくる。










ホーンをMRⅡ594に変更する。

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パッと聴いた感じは、、、ドライバーのゲインが下がったかのようだ。
以前もJBLでこのような経験をしたことがある。
ホーンが大きくなるとゲインが上がり、小さくなるとゲインが下がったような聞こえ方をする。
もちろんホーンの指向特性によってそのユニットとしての能率は変化する。
つまり、侠角のホーンなら能率は上がり、広角のホーンなら能率は下がる。
しかし、MR94もMRⅡ594も同じ90×40度ホーン。違いはその大きさのみ。
あてにならないカタログデータを見て欲しい。
 
MR94 カットオフ周波数500Hz
    推奨クロスオーバー周波数800Hz

MRⅡ594
    推奨クロスオーバー周波数500Hz

これ、逆じゃないかと言いたくなりませんか?
ALTECのHPのヴィンテージのページを覗くと、MR94は290ドライバーを使った時は300Hzから使用可能(うひひ)となっている。
まったくどうなっていることやら。

話を戻して、、

理由はともかく、MR94からMRⅡ594に換えると、ゲインが下がって聞こえた。
はっきりレベル調整が必要なくらい。。

で、レベルをざっと合わせなおしたその音は、


何の印象も無い音だった。
  ああ、ホーンの材質がファイバーグラスに変わったんだとだけ感じた。



と、ここまで書いて、ALTECの資料(システムチャート)をぼんやり眺めていてあることに気がついた。

マンタレー・ダイレクティビティーホーンMR94がMR64と共に発表されたのは、1978年なのだが、最初はまず817フロントロードダブルウーハーエンクロージャーと組み合わされていた。
数年後、マンタレーが認知されるようになると、A4システムにも1005、1505マルチセルラホーンと共に採用されるようになる。ダブルドライバーが必要なA4-X、A2、A1システムには採用されていない。A4システムも、フロントロードダブルウーハーエンクロージャーだ。

で、

同じ時期、フロントロード(シングルウーハー)エンクロージャーであるA5システムにはMRⅡ594も使われるようになっている。だが、MRⅡ594ホーンはフロントロードダブルウーハーエンクロージャーとの組み合わせは無い。唯一、A6システムとして3156ウーハー(秋の陣の最後に試聴したよ)のダブルウーハーエンクロージャーと組み合わせがあるが、これは単なるバスレフ箱(8256って箱)。


つまり、同じシングルドライバーで使用するにもかかわらず、強いエネルギーを持つ低域と組み合わされるのはMR94で、そうでない場合にはMRⅡ594が使われていたということになる。

自分の感じたものが正しかったと証明されたようで、なんだかホッとする。

面白いのは、例のマルチセルラホーン1505、1005は、A4、A5両方に使われている。




話を戻そう。

MRⅡ594ホーンに換えたその音は、何の印象も生じさせなかった。


本当は、このことが得がたいんだよね。

時間おいて、改めて聞いた時にそのことが良く理解できる。
比較試聴するのは大切な事で、絶対必要だということに変わりはないが、特徴的な音についつい惹かれてしまうことがありがちだな。








いろいろ考えてしまう

マンタレーホーンもCDホーンであるならば、イコライジングは必須のはずなのだが、何故だかアルテックはイコライジングについて、システムチャートに載せる製品として発表していない(私が知らないだけなのか?)。

ネットワークは相変わらずN500シリーズで、JBL3160のようにイコライジングモードが無い。

確かにチャンデバとしては、エレクトロボイスのOEM製品と思われるものにイコライジング可能なものはあった。

しかしアルテック本来のシアターユースとしてのシステムチャートに入っていないということは、どういうことだろうか。


アルテックは2ウエイにあくまで拘っていた。
それは位相の問題を気にしていたからだという。

A7システムのチャートには、位相への拘りから来る細かい指示がいっぱいだ。
オンケンのミリ以下の指示も真っ青な指示が書かれている。

そう! 位相を重要視するのは最新ハイエンドスピーカーばかりじゃなく、何十年も前からALTECがそれ以上にやっている。




位相を重視するがための2ウエイ。




ここにALTECの本質があるようにさえ感じる。


位相の狂いが最小限に抑えられることによるスムーズな音色。
その内面への表現力。密度。


代わりに失っているかに見えるワイドレンジへの挑戦は、2ウエイのまま続けられていた。
JBL2450の登場以前から、ALTECの振動板への改良努力はたいしたもんだ。


我々シロートが安易に3ウエイを試し、ことごとくALTECの魅力を失ってしまう原因はそこにあるのかもしれない。




であれば、



イコライジングすることによって位相がメチャメチャになってしまうことを嫌がって、ALTECはマンタレーであろうともイコライジングをしないのか?

CDホーンマンタレーの高域の減衰は、シアターユースでは関係ないのか?

ALTECドライバーの高域特性ではマンタレーの高域減衰は関係ないのか?

それとも、
ALTECのCDホーンマンタレーは高域減衰していないのか???



いろいろ考えてしまう。

ALTECのマンタレー用イコライジングネットワークというものは存在しないのだろうか。。

by johannes30w | 2007-10-17 01:59 | オーディオと音楽
2007年 10月 12日

大阪秋の陣 総集編Ⅱ

改めて思い出してみると、175ダブルG丸ホーンは、やはりJBLだった。

何がって…

気迫


アルテックにうつつを抜かしている時、たまにダークサイドへ上がってJBLマンハッタンシステムを聞くと、音はともかくその気迫にびっくりした。自分のシステムでありながら、こんなに気迫に溢れていたっけ?と驚いた。

音はともかく、その気迫こそがJBLなのかな?と、考えたりする。
「音はともかく」というのが問題になったりするけどね

ごさ丸氏のツイーターユニットは、まさに気迫を見せつけた。そう言えば、以前ごさ丸邸を訪れた時、なぜだか前回より気迫を感じ、何が変化したのかわからなかったことがあったが、あれはごさ丸システムに175が追加されたせいだった。
175をツイーター(今回は2500Hz以上で使ったが)として使った時に見せるシステムとしての気迫は、まさにJBLのアイデンティティーとしての気迫を象徴しているように思える。
ランシングのJBLとしての最初の作品の一つであることからも…



話がそれて行きそうだな、、。




ダークサイドに運び込んだALTEC群。

まずはホーンの聞き比べをはじめた。




アムクロンチャンデバとフィリップスアンプを用いてマルチで鳴らしていく。
クロスは500Hz固定とした。

ウーハー部は828エンクロージャーに515



まずは聞きなれたMR94

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改めて言うまでも無いが、ALTECの中では最大級。
別名、大マンタレー


自分としては改めて聞き出すわけだが、この場合、もちろんイコライジングは一切無し。
聞き比べにイコライジングまでしていくと終わらないからね。


で、イコライジング無しのMR-94は、あまりにも眠い音だ。
ただウーハーとの繋がりは完璧ともいえる。

ここらの判断が難しい。。

単に眠い音だと言うことでいきなり除外してしまうのは簡単だが、マンタレーもイコライジングが必須の設計。眠い音がイコライジングすることで「自然な音」に化ける可能性だってある。

何を聞き取るか、どんな可能性を見つけ出すかは人それぞれ、使い道それぞれ。



少し話は変わるが、ALTECマンタレー、JBLバイラジアルホーン、この両方ともビームを作らないのがその設計の主眼であり目的でもある。

こんなところに来ているヒトには釈迦に説法だろうが、
一般のホーンというのは、その中心線上にビームが出る。変な表現だな。
つまり、その中心線上の特性のみフラット。軸を外れるにつれてハイの特性が落ちてくる(ハイ落ちになる)。要は、ホーンというものは、聴く場所によって特性がごろごろ変化する。
ま、われわれ一般のオーディオファンの場合、これを利用して軸を合わせたり、わざと外したりしてセッティングするわけではあるが・・・・・。

マンタレーホーン、バイラジアルホーンは、この聴く場所によって特性が変化するというホーンの欠点(?)をクリアすべく設計されている。つまり軸上で聴こうが軸を外そうが、その高域特性にあまり変化を出さないように設計されている。
(広いホールやコンサート会場のどこで聴いてもいい音がするようにね)
ただ、どこで聴いても特性変化が少ない代わりに、どこで聴いてもハイ下がりの特性になる。
で、イコライジングを加える。
そのことで、どこで聴いてもフラットな特性を得られるというしくみ。


したがって、こういうCDホーン(コンスタントダイレクティビティホーン)というのは、本当はイコライジング必須なんだね。




しかし、比較試聴前提であるからイコライジング無しできいていくわけだ。。




で、

MR94の場合、そのCDホーンの持っている特徴(?)(ハイ落ち)が非常に目立っている。
(下が充実してると解釈してもいい)



さらに、

MR94は、その型番が示すとおり、90度×40度の指向特性を持っている。
CDホーンであるならば、その指向特性内であるならば、特性変化はほとんど無いと思いたいが、現実はやはり変化する(あたりまえだね)。軸上では高域が伸び、軸外では減衰してる。
CDホーンと言えども一般ホーンのビーム特性を完全に解決しているわけではなく、改善したというレベルにあるということだね。
これはJBLのバイラジアルホーンでも同じことが体験できる。



さらにさらに言えば、ここにわれわれのテクニックの生きる場所があるということだ。





話の脱線ついでに・・・

MR94の凝った作りは以前も紹介したが、今回、ごさ丸さんとありささんによってさらに分かってきた。ご両人によれば、表面はアルミパネル。デッドニング材があって、鉄板で補強されているのではないか(でよかったっけ?)とのこと。手が込んでるね。

さらに、カタログなど見ていると、MR94(A)は以上の作り。MR94Bはファイバーグラス製のようだね。

MR542などは、そのままの型番なら以上の作り。MRⅡ542などとなれば、ファイバーグラス製。
また雑誌に載ってるALTECのデータはいいかげんなものが多いようにも思う。何故そうなるのか分からないけど、推奨クロスやホーンのカットオフ周波数が結構いいかげん。
困ったもんだ。。。

by johannes30w | 2007-10-12 23:51 | オーディオと音楽
2007年 10月 11日

大阪秋の陣 総集編Ⅰ

と題したものの、忘れていることも多々あるだろうが、思い出すままに書いてみる。

土曜の午後3時ごろ、いつものように尾張軍到着。
いや、いつものようにではない。尾張軍総統たるごさ丸氏の愛車は変化している。
そのマフラーからたたき出される音は、ごさ丸氏の愛車とは思えないくらいジェントルだ。
だがこれは、ごさ丸氏の嗜好が変化したためではなく、単にそのアイテムが間に合わなかっただけに違いない。それが証拠に後で乗ったそのクルマのサスセッティングはとても純正とは思えないものであった。。

しかし、思い出してみれば、ごさ丸氏のクルマ遍歴もペースが速い。
知り合いにならせてもらってから4年ほどだと思うのだが、その間にすでに三台を乗り継いでいる。その三台全てのテイストがあまりに似通っていることからも、氏の嗜好にぶれが無いことがうかがえたりする。

例によって持ち込まれたブツを運び込む。
なんと、ありさ氏はALTECホーン311-60を持ち込んでくれた。
これは私が同じくMR-94ホーンを手に入れる時にそちらにすべきか迷ったホーン。
結局私はMR-94を手に入れてしまったが、そんな311-60が気にならないわけがない。
ありがたい!
早く聞いてみたい!

ごさ丸氏の手には、氏自作のマッシブなホーン。後ろにはJBL175がダブルでかじりついている。
そう!これはごさ丸氏自製のツイーターユニット。
ツイーターといえどもここまで本気になってしまうのがごさ丸氏のお人柄と言っては失礼だろうか。
今回、ALTEC特集ということで、こちらも902-16HFというALTEC純正ツイーター(?)を用意はしている。それが分かっててこれを持ち込むということは、これははっきり戦線布告。
いや、へらへら喜んでいたが、ありさ氏の311-60ホーンにしたって、私のMR-94をひねりつぶすために選ばれたアイテムだと解釈もできる。

いずれにしても、はやる気持ちをまずは抑えて二人を二階へ引きずり込みまずはお茶お茶。


久しぶり(?)の再会に、妙に話が弾む。懐かしのテレビの話題になり、ケロヨン、おはよーこどもショー、パタリロ、ポーの一族にまで話が及ぶ。


別にじらしているつもりはないが、久しぶりに会ったとはいえ、なんの違和感もなく喋れるのが妙に心地よい。


いつまでも喋っているのも失礼(?)なので、とりあえず聞いてもらう。



今回の「陣」は、私が勝手にALTEC特集としてしまった。
いつものようにわがまま勝手に誰にも相談もせず決めてしまったわけで、それにお付き合いいただく両氏には申し訳ない限りだが、これもいつものように勝手にことを進める。



今回集まったアイテムは

エンクロージャー
   828
ウーハー
   515
   3156
ドライバー
   288-16K
   291-16K
ホーン
   MR94
   MRⅡ542
   MRⅡ564
   MRⅡ594
   311-60
ツイーター
   MR-902-16HF
   G丸特製ウッドホーン(JBL175ダブル仕様)


まあ、これだけあれば結構遊べるかな。

いちばんメジャーな311-90ホーンが無いのが我々らしくって笑えるが・・・・




かたっぱしから聞いて行くべきだろうが、まずは耳慣らし。



現在ALTECは寝室でシアター用として使っている。
ここで大騒ぎするのもなにかとね。

ただ、現状を聞いてもらう必要もあるかと思い、ちょっぴり聞いてもらう。
状態は、828、515、291、MR94(大マンタレー)

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お二人の感想は・・・・


何もない。。。




ついで、ホーン部を288、MRⅡ564に変更


お二人の感想は、、、、


無い。。。   (^_^;)



あんまり面白くないから、ホーン部をMR-902-16HFに変更。クロスは2500Hz。

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結構いけるじゃんと誰かが言ったような気がしたが、そう言って欲しかった私の空耳か?



悪乗りして、MR-902-16HFとG丸ホーンの対決。

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MR-902-16HFは伸びやかに歌う歌う歌う。
しかし、しっかりとプラスチックのホーンの音がしてる。


誤解の無いように付け加えるが、プラスチックの音がしたってかまわない。
金属ホーンは金属の音がするし、ファイバーグラスのホーンはその音がする。
ウッドホーンは木の音が乗るし、要はその個体が気に入るかどうか。
一つだけ言える事は、デッドニングしすぎて鳴らなくなったホーンほど、不自然な音がする。


対して、G丸ホーンは、、
もちろんウッドホーンでウッドの音がする。非常にマッシブな造りで叩いても木の音すら響かないが、出てきた音ははっきりとウッドの音。

だが、悲しくなるほどしょぼしょぼ鳴ってる。

鳴り出したとたん思わずなぜだかあわててしまったが、本当にあわてたのは当のごさ丸氏だろう。
所在なさげにうろうろしていらしたが、こちらとて声のかけようも無い。。


うろうろしついでにホーンを外したい様子だったが、いじわるな残りの二人はそれを許すはずもない。


が、


しばらく鳴らしているうちに、どうも様子が変わってきたように思えた。

しょぼしょぼ言ってたダブルの175が目を覚まし始めた。


ああ、JBLがやってきた。

がっと唸るエネルギー。
気迫のようなものが溢れてくる。


なかなかいいじゃん!

と、ここまできて改めてALTECを聞くと、プラスチックな音ばかり気になる。



うーん、、難しいもんだなぁ~




で、

耳慣らしはここまで。


いよいよ828エンクロージャーを含めて全てのALTECをダークサイドに運び込んだ。

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by johannes30w | 2007-10-11 01:55 | オーディオと音楽
2007年 10月 08日

二日目

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ありがとうございました

by johannes30w | 2007-10-08 02:54 | オーディオと音楽