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2009年 11月 25日

美しさまでもうひといき

オーディオが変化すれば、聴く音楽まで影響を受けて変わってくるとよく言われる。

そうなのだろうか。

自分ではよく判らない。



私のシステムは、オーケストラを聴くために構築してきた。

家の大きさを考えた時も、自分が理想とするオーケストラ再生を念頭に置き、

そして決めた。


再びオーディオをやり始めた時も、

オーケストラは無理でも、せめて実物大の弦楽四重奏団を再現できるようにと4355を必死で買った。


しかし、結局4355をかなぐり捨てて、やはりオーケストラ再生に打ち込んでいった。




そして出来上がってきたのが現在のマンハッタンシステムなんだ。




しかし、

最近オーケストラ以外のものを聴くことが多い。



どういうわけだ?



好みが変化してきたのか?








少し前から、シューベルトのピアノソナタをしっかり聴きたいと思うようになっていた。

聴きたいと思いながらも、いつものようにそれを探す行為はしていなかった。

想いが本当ならいつか巡り会うだろうと、それは確信に近いもので、

そういうふうに私は音楽と出会ってきた。




先日、出張先でふらっと入ったオーディオショップでレコードを売っていた。

ざっと見ていくと、シューベルトのピアノソナタを見つけた。

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ブレンデルが弾くシューベルトの晩年のピアノ作品集





およそブレンデルなんていうピアニストは、私にはどうでもいい演奏家だった。

なんといってもその恐ろしい容貌から、私にはあまり聴きたくない演奏家には違いなかった。

もちろん何度か聴いたことはあったが、これといった感想も抱けずに今までいた。



音楽との出会いは今までだってずっとそんなふうで、

このレコードを見つけた時は、ブレンデルなんだけど、何故だかやっと出会えたような気がした。



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このレコードは、残念ながら国内盤で、そういう意味でも自分でも良く買ったなとは思うのだが、

そこにはフィリップスへのなんとなく感じている信頼のようなものがあったのだが、

しかし、やはりこれは国内プレスではあった。

まごうことなき国内プレスの音がした。



私はレコードを買うのにオリジナルでなければならないと宣言するほどのこだわりは無い。

もちろんオリジナル盤の音の素晴らしさは十分知ってはいるが、自分の欲しいレコードを、

全てオリジナル盤で揃えられるほどお金は持っていないし、そうそう簡単に巡り会うことも無い。



では何も拘りがないのかと言えば、これは大いに有って、私はプレスされた国を考える。



昔からの経験上、私は先ずは英国プレスを好む。次に独逸プレスが安心で、仏プレスは質は良いが音が独特だ。

仏プレスしか無い場合は、ビフテキの音がする米プレスも考えるが、仏プレスと米プレスしか無い場合は、まず買わない。

フィリップスの場合、当然のように蘭プレスも非常にいい。

国内(日本)プレスは、その違いをはっきり知ってからは、全く買わなくなった。




プレスごときで何故あんなに違ってくるのか良く判らないが、違うのだから仕方が無い。




CDの時代になって、国ごとのプレスでの音の違いはなくなっただろうと思ったが、

それでも昔の癖は抜け切れなくて、今でも可能なら国内盤は買わない。

最近、偶然だが同じアルバムの国内盤とアメリカ盤を聞き比べる機会があったが、

悲しいかなCDでも国による微妙な音の違いは存在していた。

困ったもんだ。




話がそれたが、、、、





最近とみにフィリップスというメーカーに信頼を置くようになってきた私は、

気にはなったが、この国内盤のレコードを買った。


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音は、

フリップス盤の、あの全帯域に渡る豊かなソノリティをほとんど失っている。

帯域間のあの素直なバランスが消え失せ、作為的な(ハイファイ的な)ギクシャクしたバランスが与えられていた。

残念だ。





しかし、

聴こう。




出会えた音楽に、耳を傾ける。

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確かに自分の聴き方が変わってきたことが判る。

以前に比べても、音の一つ一つのニュアンスを聴き取れるようになってきた。

いや、

音楽において、一つ一つの音のニュアンスがどれほど大切か、

それにやっと気付いたと言った方がいいかもしれない。



それに気が付いて、改めて音楽を聴く時、

そこに込められた作曲家や演奏家の心の無限な広がりを感じる。



ただこういう聴き方は、つまらない演奏をはなから拒否してしまうし、

こちらの集中力も、莫大なものを要求される。




それはそうなんだ。


天才などと言われる作曲家が、どれだけの情熱を傾けて曲を創るか。

演奏家たちが、どれほどのエネルギーをその演奏に注ぎ込むか。


それに気が付いた時、

いま目の前に発せられたその音の一つ一つに、

そのニュアンスの一瞬一瞬の変化を聴き漏らすわけにはいかないんだ。


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オーディオが、音楽を聴くためのものであるかぎり、

そのあり方は、自分の音楽の聴き方を代弁するものであるのかもしれない。

自分の嗜好の表現ではなく、音楽への接し方の形となった存在なのかもしれない。

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シューベルトの響きは、何故だか私の身体の芯まで届く

それが幼い頃の体験のせいかどうかはわからないが。



私の最初の音楽体験は、シューベルト。
もちろん音楽はいろいろ聴いていたはずで、記憶は残っている。
しかし、その音楽を聴いて何かを感じることこそが音楽体験であるとするなら、
その最初の体験はシューベルトなんだ。

いくつの時かは忘れたが、シューベルトのアベ・アリアを聴いた。

ものすごく恐かった。




なぜ恐く感じたのかは判らないのだが、

悲しくなるほど恐かった。



恐かったのだが、

また聴きたくなった。


聴くと、また恐かった。





聴くと、白い石のモニュメントが見えた。

あたりは緑におおわれている。

霧のかかった早朝のように、静まりかえっている。

何の気配も感じられず、空気さえ動かないが、

澄みきっている




その済みきる度合いが凄すぎて、

凄すぎて、

恐い




・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・



シューベルトの響きは、本当に赤裸々であるから、

演奏家によってはその音楽があまりに図々しくなってしまって、

こちらが恥ずかしくって聴いていられないことさえある。


そういう意味で、実は非常にデリケートな音楽なんだと感じる。


あの有名な「鱒」においてもそうで、

有名な演奏家の演奏でも、図々しいものがあまりに多い。

そんなふうに感じるのは日本人だけかとも、私自身も思っていたが、

いや、たしかにいい演奏はあって、決して図々しくでしゃばるのではなく、

ちゃんと表現しながら、瑞々しく演奏してくれる。

そんな演奏に接することは、実に心地よい。



シューベルト後期の作品においてのその素晴らしさに気が付いたのは、恥ずかしながら最近のことで、しかしそれは多くの瑞々しい演奏に触れることができたおかげなのだが。



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演奏による音楽への理解が変化するということは、非常に恐ろしいことではあるが、

これは音楽が持っている根本的なありかたに起因するものであるから致し方ない。

楽譜があるだけではそれは音楽ではなく、それは演奏され音となって初めて音楽となると言ったのはマーラーだったか。

酷い演奏で、音楽がぶち壊しになっていまうこともあれば、逆に素晴らしい演奏で音楽が甦ることだってある。



オーディオで恐ろしいのもまさにそこで、

オーディオによって、素晴らしいはずの音楽が、何故だかつまらないものになってしまう。

逆に、素晴らしい音楽が、よりいっそう美しく魅力的に響いてくれたりする。






最近、Mさん率いる16インチ~’sの一員として、でかいターンテーブルに取り組んできた。

ボロボロのゲイツCB-500を数ヶ月かけてじっくりレストアし、私自身も驚くようなパフォーマンスが得られた。

CB-500というのは、いろいろ触ってきた実感として、やはり名機に違いない。

構造などの詳しい話はもう書かないが、ゲイツ社が作り続けてきた16インチターンテーブルの最後の作品であるだけあって、それまでのゲイツ社のノウハウが詰め込まれ、多くの16インチターンテーブルの中でも最も洗練され、完成されたターンテーブルだと思う。

あんまり素晴らしいのでプレーヤーベースを作ったのだが、kenplinさんの目にとまり、持って行かれてしまった。

今、取り組んでいるのはCB-100というターンテーブルで、CB-500の前の機種になる。

構造も、少し原始的だ。

原始的だが、




アイドラードライブというものは、モーターの回転をゴムアイドラーを介してターンテーブルに伝えるものだ。

一般的にはそのアイドラーはターンテーブルの下に仕組まれ、その外周を駆動する。

ガラードも、EMTも、このCB-100もそうだ。ただCB-500はちがっていて、ターンテーブルの内周を駆動する。

EMT927は、ターンテーブルの上にアクリル(?)又はガラスのサブターンテーブルを載せ、その上にレコードを載せるようになっているが、

このCB-100は、大きく重たいワンピースのターンテーブルにそのままレコードを載せる。



簡単に想像が付くとおり、

同じ外周を駆動するにしても、12インチのターンテーブルの外周を駆動するよりも、16インチターンテーブルの外周を駆動する方が、当然大きな力が得られる。

ましてこいつに付いているモーターは、巨大なものだ。


不思議なもので、大きな力で回されているという事実は、直接音に関係してくる。


つまり、

12インチターンテーブルなどいざ知らず、CB-500よりもはるかに力感のある音がする。

不思議なもんだ。




音の立ち上がり、パルス的な音の力の乗り具合など、こたえられないモノがある。

それはCB-500でさえも得られなかったものだ。


ピアノを聴いて、その本来の音の立ち、強さ、エネルギーを再現するのは至難の業には違いない。

サロンでゆったり流れるピアノを聞くことはよくあるかも知れないが、そればかりがピアノではない。

やはりピアノは打楽器なのであって、演奏家がその鍛えられた肉体と精神を駆使して繰り出されるその音を、

音の一つ一つを再生しようと考えるならば、感じ取ろうと考えるならば、

その鐘を打ち鳴らすような響きを十全に響かせようと考えるならば、

アタックの強さの再生は、何よりもまして先ず必要なこと。





そう考えていけば、スタートラインとしてはこのCB-100が最適に思えてくる。

CB-500をしのぐそのアタック感は素晴らしい。

ピアノソロなど聴いていても、その音の立ちに耳がしびれてしまう。

そんな経験は初めてのことで、非常に驚いたのだが、確かにこの立ち上がりが凄いといか言い様が無い。

JAZZドラムが好きな人には、まさに堪えられないに違いない。

私だってドラムが聞きたくなる。



    ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・





ピアノの再生は、実は非常に厄介だ。

ワウが一番顕著に感じられてしまうのがピアノの再生。

鍵盤が叩かれ、音が立ち上がり、そして響いていく。

その響きの再生が難しい。



その昔、カセットデッキが全盛だった頃、しかしピアノの録音再生がまともに、いや、不満無く出来る機種は、

とうとう存在しなかった。

オープンリールデッキの圧倒的な優位性をイヤと言うほど思い知らされるのは、先ずはここなんだ。




これは不思議なことにカタログデータからは全く解らない。

カタログデータなら、当時のカセットデッキだって相当凄い数字を誇っていた。

オープンリールデッキの数字など目じゃないくらいの数字だったはずだ。

しかし、

ポーンと伸びるピアノの響きを再生した時、

カセットデッキはその音の美しさを表現できない。

データ的には一桁も悪い性能のオープンリールデッキが表現するえもいわれぬ安定感、

その安定によって初めて表現できる美しさをとうとう表現できない。




なぜそういうことが起こるのか。

その訳をしっかり考えてみることは、非常に大切なことだね。








私が使ってきたレコードプレーヤーにおいて、私がその美しさを最も感じることが出来たのは、

レコカットのベルトドライブであった。

しかし、レコカットのベルトドライブにはこのゲイツCB-100のアタック表現は無理。

大方の人が予想できとおりの結果を実体験してきたわけだが、

ではどちらを選択するかということになる。

プライオリティをどちらに置くかということではあるが、

ここで大切なのは、どちらを選択するかを決めるということではなく、

どちらが得がたいものであるかを考えることなのだ。



簡単に分類してみれば、ベルトドライブは美しさを表現し、アイドラードライブはアタックを重視できる。

それではどちらから攻めるとその両方が得られやすいかを考える。

完全なる両立は難しいにしても、その落としどころはあるに違いない。






だから私はこのCB-100で美しさを求める。


方法は無限

どこまで行けるか


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by johannes30w | 2009-11-25 01:27 | オーディオと音楽
2009年 11月 21日

いまは

どんどん音を出そう

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これが聴けるまでは
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by johannes30w | 2009-11-21 13:13 | オーディオと音楽
2009年 11月 20日

仮組み

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煉瓦を置いて、コルクシート。
基礎ベースを置いて、さらにコルク。



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スプリングを置いて、



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各種ゴムボール



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こんな感じ



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ベース本体をSet



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ターンテーブルとベースの間に挟み込むのは、各種考えたが、これは実際に試していかないとわからない




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とりあえず、コルクを使ってみる



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Set



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音出し
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by johannes30w | 2009-11-20 01:58 | オーディオと音楽
2009年 11月 18日

仲間

最近、オーディオの仲間が増えてきた。

嬉しいことだね





taikyoanさん

どうしてそうなったのか忘れてしまったが、いきなり御家にお邪魔して、夕食までいただいてしまった。。

先日、Ureiのmod oneなどというまさしくレアなミキサーを導入された。

アルテックのパワーアンプを使い、A7を鳴らす。

しかしその部屋は、

寝室だ!





TOTOさん

私の2360Tバイラジアルホーンを買っていただいたことで知り合った。

4560のリペア(格闘)は素晴らしい。

ぜひ4560+2360+4560のバーチカルツインを完成させて欲しいです。





お二人とも自分は初心者ですなんて言ってるけど、やってることは、すごいもんだ



楽しみましょう!
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by johannes30w | 2009-11-18 01:14 | オーディオと音楽
2009年 11月 14日

同時進行

フォノイコライザー。。

頑張る頑張る!



ずーっとUrei1122を使ってきた。
特に不満もなく、自分でもかなりいいなと感じていたが、
さあ、本気でアナログに取り組むことになったならば、
出来る限りのことはしなくちゃいけない。

少し前に、ありささん、ごさ丸さんに来てもらった時は、
お願いして、貴重な JBL SG520 まで持ってきてもらった。


その時うちに在った機器を聞き比べさせてもらったんだが、
予想はしていたのだが、自分にとっては非常にショッキングなことが明らかになった。

その時聞いたフォノイコは、Urei1122、JBL SG520、B&K



アナログは、本当に面白いと思うな。

みんなでいろいろ聞いていくと、当然それぞれの好みが出るんだが、
たとえばCDプレーヤーの場合、それぞれの好みはあるにしても、
評価はおおむね同じだ。
JAZZの人も、クラシックの人も、ロックの人も、ポップスの人も、
好みはさまざまだが、評価は同じ方向。

だが、アナログのプレーヤー周辺の聞き比べなどになると、
みんな妙にむきになる。
ふだんは穏やかに話す人が、
「私はこっち!」
なんて断定口調になったりする。
で、評価はバラバラ。自分の意見を主張しだす。
何故そうなるんだろうね    (*^_^*)




その時、3種のフォノイコを聞いたのだが、
それぞれの機器の(私の)評価はともかく、
ショックだったのは、Urei1122の持っているベクトルが、私の向かいたい方向とは違っていることに気が付いたこと。




気が付いてしまったら、しょうがない。




これはクオリティの差ではなく、もっと言えばその時最も高いクオリティを見せたのはUreiだったが、
ベクトルの違いなので、、、

どうしようもない。





ごんたさんならこのベクトルの違いを認め、それを楽しむ余裕があるんだが、
私にはその余裕が無い。




Urei1122は、kenplinさんにもらわれて行った。
kenplinさんなら気に入って使ってくれるかもしれない。








フォノイコライザー探しはふりだしへ戻った。



   ・-・-・-・-・-・-・-・-・



3種のフォノイコを聞き比べた時、
私の中でも最も評価が低かったのがB&K。

全く覇気が無く、静かなだけ。


だが、その静けさは心にしみる。
私としては、自分で見つけた贔屓目もあって、妙に気になっていた。

だからもう一台買ってみた。

フォノイコライザー専用機

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これは単純なフォノイコライザー。

思っていたよりしっかりした作りで、ま、良く言えば今時のハイエンド系かな。

音は、これは当然のようにすでに持っているプリpro10とほぼ同じ。

その静けさは深い。

だが力が無い。

私には欠点は見つからない

でもこのままでは選べない。






B&Kフォノイコライザーとほぼ同時にやってきたのがこいつ

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マランツの7T

超有名機


プリアンプをフォノイコとして使うのは、抵抗のある人も多いだろう。
我が家の不動のプリ部はノイマン444A であって、これはどう考えても動かない。
ただ常に勝負は受けていて、プリとして使えるものが我が家に来たときには、
必ず聞いてみる。聞いた上でどうしてもこいつが残ってきたんだ。

7Tをフォノイコとして使うとき、ではどういう接続をするのかという問題がある。
内部を弄らないのであれば、tape out(rec out)から取るか、pri outから取るということになる。
これに眉を顰める人もあるだろうね。
回路が重なりすぎだと。。

これはプリプリなんていうことを経験した私にとっては、もはやどうでもいいこと。
結果がよければそれでいい。
あえて言うなら、インピーダンスの問題が気にはなるが、
現在アンバラ→バランス変換トランスもあるから、これも使ってみてもいい。
いずれにしても、結果がよければいいんだ。
もし変なことがあれば、必ず音で判断できるからね。

では、
ということで、聞いてみた。
ちょうどMさんがいらっしゃってた。

鳴らし始めて、、


思いっきりがっかりした。
なんという貧相な音だ!
振り返ってMさんに感想を聞くと、
「なんだかショボショボしてますね」

あー、

かなり期待してたんだけどな。。。

プリアウトでも、テープアウトでも印象はほとんど変わらなかった。

アンバラ→バランス変換トランスを付けようが外そうが、同じことだった。


本当に、本当に、がっかりした。




なぜって、





このマランツ7T、
やってきてから私を魅了し続けていた。



音は出していなかった。
しかし、その佇まいに先ずは魅了されていた。

マランツの7、あるいは7T、これらは当然のごとく知っている。
雑誌等で、嫌というほど見知っている。
ショップでも、何度も見たことがある。
しかし、



しかし、
実際に自分のものとして目の前に置かれたこのプリの、なんと魅力的なことだろう。



このアンプのデザインの素晴らしさは、今まで言い尽くされてきた感がある。
私もご多分にもれずそれらの文章を読んできた。
写真や実物を何度も何度も見て、なるほどと納得してきた。

しかしそれらの経験が、実はうわべだけの体験であったことが今わかる。

言葉にすれば陳腐なものになってしまうことは重々承知なのだが、
それでもここでこうやって声高に言ってしまいたい衝動にかられる。



絵画でも、彫刻でも、その存在を知ることは今やたやすく、
その画像や説明文に触れることは、もはや日常のこととなってしまっている。
しかしそれらすべてがこの一瞬の実体験に遠く届かない。
画像や文章を知ることは楽しく、それによって様々なことを想像することは実に楽しい。

しかし、

それらの楽しさなど全く関係のない次元で、実物の、本来の素晴らしさがある。

いくら複製画の技術が向上しても、その本物の魅力の一部さえ表現出来ていないことが思い出される。





これらの情報は非常に大切なもので、人はまずこれらの情報を得ることでその知識を膨らませてゆくものだが、
それが実物の持つ情報の一万分の一も越えることは無い




こういうことは、オーディオそのもの、音楽そのもののあり方にも直接かんけいしてくるのだが、、、、



相変わらず話がそれ過ぎ。。。。







本当に気に入った7Tであるから、その音に納得がいかなかったことが信じられず、
Mさんの前ではにやにやしているものの、心中穏やかではなかった。。



音を出すのはすぐに止めた。




寝る前にも、どうしてあんな音なんだろうかと思い出してみる。
いや、あの音は本来のものじゃないに決まっていると、
もう一度思い直してしまうほど、7Tは魅力的なんだ。




あれこれ考えてるうちに、一つ思いついたが、その日はそのまま寝てしまった。



     ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・



翌日



あのスカスカの音は、ゲインの不足じゃないか?

ゲインを上げてやれば、解決するんじゃないか?



接続を、プリアウトに戻し、7Tのボリュームを上げる。

それまでは、テープアウトと比較する目論見もあって、プリアウトのゲインはボリューム位置で9時くらいだった。

ボリュームを、1時まで上げる。





ほー、

スカスカは無くなった!






ここでの音は、

でもまだ納得いかない。

肌合いが、まだ荒い。 立体感が足りない。

もう少し頑張るか



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kenplinさんと、taikyoanさんが遊びに来た。

taikyoanさんが、非常にレアなUreiのmod oneというミキサーを手に入れられ、その具合を試すために持ってこられた。

そのミキサーについてはtaikyoanさんのブログで確認してみてね。



しかし私はそれどころではない。

自分のアナログにかかりっきりだ。



7TやB&Kも聞いてもらったんだが、以前に買って居間にほおりっぱなしになっていたharrisのフォノイコをkenplinさんが見つけた。

「これ、聞いてみたいです」


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買ったものの、私はその時までまったく興味が湧かず、うちにやってきたまま食卓の横に置きっぱなしになっていた。

だって、とてもじゃないが期待できそうも無いじゃないか。

いい音が出たとしても、きっとアメリカンな音がして、鬱陶しいに違いないと思っていた。

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そんなことをお二人に話していたんだが、

ふと気が付くと、kenplinさんがこのフォノイコを抱えていらっしゃる。。。

あー、



良くお解りいただいているようだ。

そのままにしておけば、半年くらいは十分ほったらかしにしてしまう私のだらしなさをご理解いただいているようだ。





出力は、アメリカ製でははじめて見たメス出し

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とりあえず、変換コネクターを使って音を出した。

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!!!

これ、

いいじゃないか!

音の深さ、立体的表現、申し分ないぞ!


AMPEXを初めて聞いた時のことを思い出した。

そうだ。

これこそプロ機の音。

民生機ではとうとう聞けない音

これで     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




     ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・





捨てずに残していたソニーのプレーヤー。

これもとうとう稼動させる








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ソニーのターンテーブル

テクニカのアーム

FRのカートリッジ




これらは、

中島みゆき専用プレーヤーシステム

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フォノアンプはB&Kのプリを使う
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by johannes30w | 2009-11-14 09:01 | オーディオと音楽
2009年 11月 11日

プレーヤーベースの振動

プレーヤーベースの振動を考えるならば、先ずははっきり2つの振動を考えなければいけないね。

1)プレーヤー自身が発生する振動(レコードの溝を針がなぞる振動を含む)

2)外部から与えられる振動(主にスピーカーからの音圧による振動)


ハウリングなんていうものは、2)の振動に起因するものだが、プレーヤーベースをしっかり考えるなら、1)を見逃してはいけない。プレーヤーの音に直接関係すると思われるのは1)であるに違いないから。


振動というものをどう処理するべきかも一度は頭の中で整理しておく必要があるね。

振動があれば、それを跳ね返してしまうのか、吸収してしまうのか、結局はこの二通りしかないのだが、現実はもちろんその二つが入り混じった状態となる。

ガラスや石などの内部損失の小さい材料では振動はほとんど跳ね返されるだろうし、
ゴムなどは吸収してしまう。極端な性質を持つ材料は、やはり扱いが難しく、この反射と吸収の適度なバランスを持つと我々人間が感じられるのが、結局「木」ということになる。



と、ここまでのことを再確認して、もう一度1)と2)を考える。




その音に直接関係してくる1)については、プレーヤーベースの材質を吟味すべき
2)については、サスペンションの構造・材質、プレーヤーベースの構造を考える。

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こいつは、100mm厚のアピトン合板で作ってもらった。

予想以上に美しい仕上がりになった。








あーしんど。。

書くのは面倒だな。





出来上がったプレーヤーベースは無塗装を指定した。
自分でやってみようと思ったのだが、、、




とりあえず、ありささんに教えてもらって、




やってみよう

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失敗した時のために

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さあ、

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調合

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塗る

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思ってた色とはかなり違うが、、、

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この上に、ニスを塗って仕上げると、、、、

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色がわかんないか?

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ますますわからんな~
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by johannes30w | 2009-11-11 21:01 | オーディオと音楽
2009年 11月 11日

プレーヤーベース

プレーヤーのありかたについては、以前書きかけたままでほおりっぱなし。
まあ、それはそれでまだまだほおっておくとして、、、


自分の最終的なプレーヤーとして、ゲイツのプレーヤーがやってきて、
そういうプロ用と言えるプレーヤーの場合、言わば裸の状態で手に入れるわけで、
自分が使うとなると、それなりの準備が必要となる。

先ずはプレーヤーベースが必要。

こういうプロ用のターンテーブルの場合、テーブルに落とし込んで使うのが標準であるから、こちらもそのテーブル(?)を用意しなければならない。

一般にはプレーヤーのキャビネットと言われるものだね。



プレーヤーを自分で構築する時、一番重要だと思えるのがここ。
レコードプレーヤーの場合、他の機器に比べてもよりいっそうのセッティングへの拘りが必要なのは言うまでも無いのだが、本体としてここに関わってくるのはもちろんキャビネット部。私自身はキャビネットと呼ぶに納得がいかないのでプレーヤーベースと呼びたいのだが。。。。。





プレーヤーベースを考える時、先ず一番に考えるのはやはり振動のことだね。














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by johannes30w | 2009-11-11 02:00 | オーディオと音楽
2009年 11月 10日

オーディオをやろう!

オーディオは、理想を追求しなければ嘘だ。

追求のないオーディオは、それは機器の寄せ集めなのであって、オーディオではない。



追求するのがオーディオではあるのだが、実はもっと難しく、もっと厳しいことがある。

理想を追求しなければと書いたが、本当に難しいのは追求する行為ではなく、

自分の理想を明確に持つことなのだ。




この自分の理想などというものは、頭で考えるだけで得られるものではない。

実際に音楽を聴き、音を聞き、そしてオーディオのありかたを考えて初めて出来上がってくるものだ。

音楽だけ聴いていても出来ないし、オーディオのことばかり考えていても埒があかない。


音楽を聴き、一生懸命聴き、より良く聴こうとオーディオを考え、真剣に取り組んでいるうちに

その理想はおのずと自分の中に生まれてくる。


決して他人から与えられるものではないんだ。







 暫くブログは書いていなかったが、残念ながら私はまだ生きており、生きているから呼吸もし、食事をし、たまには酒も飲み、そして眠る。


オーディオも相変わらずじりじりと変化している。


先日、友人達の力を借りて4550の2220ユニットを入れ替えた。
今までは、4550がやってきたときに付いてきたユニットを、そのまま使っていた。
前の所有者は、いろいろ苦労して状態のいいものを選んで装着してあると言ってくれていた。
そのまま使ってきたのは前の所有者の言葉を信じたからではなく、信用しなかったからでももちろんなく、
音が素晴らしいと思えたからでもなく、単に入れ替えるのが面倒だったからだ。
現在2220ユニットは、4550に入ってきたBが4本、4520についてきたものと後から買い足したものをあわせてCが8本ある。

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4550に入っていた2220Bは、シリアル番号こそ確認していないが、バラバラだった。
綺麗なユニットもあれば、破れたコーン紙を補修しているものもある。
綺麗だと思われたユニットは、明らかにリコーンされている。

破れていたり、リコーンされているのが嫌で交換したわけではない。
いや、もちろんそれらのことは気にはなるのだが、交換しようとした一番大きな理由は、
揃っていないこと。

破れて補修されているユニットが左右に一本づつ。
リコーンされたと思われるユニットが左右に一本づつ。

これが気に食わない。

ヴィンテージなんて言われ始めたユニットを、マッチング取れた状態で4本揃えるのは至難の業。
ペアリングさえ難しい。

たとえばペアリングされたものが2組あったとする。
1番と2番、AとBがペアリングされていたとする。

この2組でダブルウーハーシステムを組む時、あなたならどうするだろうか。

左右で音色の違いが出るのを避けるために、右に1番とA、左に2番とBなんていう組み合わせをするだろうか。



私も以前はそう思ってきた。

しかしこれは間違い(趣味の世界だからどうでもいいのだけれど)。

同じエンクロージャーに入れるユニットは、できるだけ近いものを使うべきで、それが優先する。

つまり、右に1番2番、左にAとB、というふうにすべきなんだ。



4520を使っていたときに、これは嫌と言うほど経験してきた。

同じエンクロージャーに、ペアではないユニットが入ると、何故だか落ち着かない。

これは実際に経験してみれば、すぐに気が付く。



だから今回の入れ替えも、持っている8本の中で2つのペアを組み、そのペアを同じエンクロージャーに入れた。

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音は、予想以上に好転!

バタバタ暴れずしっとりと、でもしっかり主張する音が得られた。

何よりシステム全体が落ち着いた。

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by johannes30w | 2009-11-10 00:21 | オーディオと音楽
2009年 11月 04日

smile


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by johannes30w | 2009-11-04 22:30 | オーディオと音楽