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2014年 05月 20日

信じる力と諦めない心 2

パティオに向けられた210を見て、一同ははぐうの音も出ない。

ただ、かまじいさんは、その前で一人たたずみ続けていた。

誰よりも、誰よりも長く、スピーカーの前に立っていた。

何をしているのだろうと不思議だったが、

彼のブログを見て合点がいった。

あのウーハーユニットと見つめあっていたんだね。








210システムは2ウエイで鳴らされていた。

自分の背丈をはるかに越えたところに置かれているホーンを見れば、

さぞや不自然なバランスで鳴りそうなものなのだが、

何故だか非常にナチュラルに鳴っていた。




そんなことより、なにより、

静かに鳴る音楽を聴きながら心地よいパティオで憩うこの時間のなんと贅沢なことか。





しかし、

非常にナチュラルに聞こえるこの音も、

TOTOさんの大きな努力の上にあることを忘れてはならないね。

場所があって、お金があって、時間があったところで、それだけではこの贅沢は得られないんだ。







いろいろなことを考えていたら、

いよいよバーベキューが始まった。

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TOTOさんは、本物の但馬牛を用意してくれていた。

その旨いこと!


今まで旨い肉も様々食べて来たが、この肉は三本の指に入るだろうな。



おなかがいっぱいになったがまだまだ口はいやしく、

なんとか食い尽くしてやろうと頑張ったが、

とうとう残してしまった。

なんとも悔しい!!



しかし、おなか一杯の上にねじりこんだその肉も、最後の最後まで美味しかったのには驚いた。

気が付けば、ビールもほとんど飲まずにひたすら食べていた。

いやしいのにもほどがあるなとちょっぴり反省しながら、

210システムに見守られながらの最高に贅沢なバーベキューだった。




みんな座り込んでなかなか立てない。




満足感に浸ってしまうと次の行動はなかなかできないものだ。





意を何度も何度も決して、皆を鼓舞して立ち上がる。

次のシステムを拝見するのが今日の本当の目的なのだ。

TOTOさんといえばRCA





RCAの本物のシステムに会いに、

道を歩く。

最高のお日様と気温。

何も不足の無い我々のこの気分のままでRCAに出会っていいものかどうか。

妙にハードルが高くなっている気がするのだが。。。






TOTOさんがシャッターを上げるとそいつはいた。

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皆が息を飲んだのがわかった。

この存在感はいったい何なのか。

巨大な故の存在感なら、あのパティオの210システムの方が巨大なはず。



このRCAシステムに比べれば、あの天下の210システムも間に合わせにさえ思えてくる。

私の4550なんか薄っぺらなおもちゃだ。






Ubangiエンクロージャーのそのつくりは凄い。

「それも米松でしょうね」と教えてもらったが、アルテックやJBLと同じ米松とはとても思えない。

圧倒的に重厚で、どこまでも本気で作られているように感じる。



確かに時代も違うしメーカーも違う。

エンクロージャーも違って当然だけど、ここまで根本的に違うものか。








ホーン部は

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RCAの特徴的な二階建てホーンだね。

この一本一本のホーンがJBLやアルテックと違ってじつにのびやかにたっぷりと作られている。

この立派なホーンの長さが判るだろうか?



二階建てホーンの意味を考えてみて欲しい。

TOTOさんのブログの右肩の写真を見てもお判りだろうが、

これは明らかにシアターの一階席と二階席にそれぞれのホーンが向けられたものだね。

一階席用には近距離用で指向特性が広いものが用いられている。

上の段には二階席用のロングスローの挟角の指向特性のものが使われる。

一階席用と二階席用をこんなにはっきり使い分けるのは、

アルテックやヴァイタボックスのマルチセルラホーンとは全く考え方が違う。

マルチセルラホーンの発展型が今私自身が使っているバイラジアルホーンであると考えている私にとっても、

このホーンは実に興味深い。



最初にRCAの二階建てホーンを知った時は、

そのそれぞれのホーンが独立して、それぞれにドライバーが与えられていると思い込んでいたが、

違った!

ダブルドライバーは、スロートで一旦融合され、その後それぞれのホーンに振り分けされる。

ここの部分の考え方も、JBLなどとは全然違う。

JBL2350ホーンなどで用いられるダブルスロートは、ホーンの水平方向に対してそのまま水平方向にドライバーは2個装着される。

しかし、このRCAのダブルスロートは、左右のドライバーから合わせた音を上下に振り分ける。

ま、

JBLとは使われる場所も目的も違うので、考え方が違ってくるのも当然なのだ。

RCAのシステムはスクリーン裏に設置され、一旦設置してしまうと動かすことはあり得ないし、

JBLのシステムはそのほとんどがライブコンサートでのPAとして使われるので、頻繁に設置解体が繰り返される。

それぞれの得意不得意が出てきて当然なのだが、

JBLユニットを使う我々としては、自分のシステムの設置解体を繰り返すことも無いので、

固定設備としてのRCA方式が気になることは確かなんだ。



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JBLを見慣れた我々にとっては奇異にも思えるこのスロートも、

じっくり見ていけば実に理に適っているように思える。





さあ、

聞かせてもらおう

TOTOさんは、先ずはシングルドライバーで鳴らすと仰る。

昨夜の音出しではダブルドライバーは聞くに堪えなかったと言う。



TOTOさんの音だから、反対する理由も無く、

仰る通りに聞かせてもらう。

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これは!





明らかにバランスはおかしい。

ウバンギユニットから放出される低域が明らかにすべてを支配している。

しかしその低域は、私の聞き馴染んだJBL4550の音とは全く違い、

不思議なことに実にナチュラルだ。







これは、初めて聞く音だ。

JBLともアルテックとも違う。

もちろんウエスターンとも違う。


それらより圧倒的にあたたかい。

まさに血の通った音で、逆に言えば、オーディオの音とは正反対の音だ。



驚くべきはその説得力で、

その不満を覚えるバランスの悪さをものともせずに、

実に魅力的は音楽を聴かせてくれる。

あれこれ考えずに、

そのまま、

この包み込まれる音に身を任せて聴き続けたい。






RCAのドライバーユニットは、フェノールダイアフラムであるらしい。

そればかりが理由では無いに違いないのだが、

それでも「うんうん」と頷きたくなる。



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ウバンギエンクロージャーのつくりは実に素晴らしい。

これこそ本物のエンクロージャーだと言いたい。

プロ機のエンクロージャーはその作りが雑であるから、

家庭で使うにはあまりに違和感があるというのは、

アルテックやJBLのことを指していることに気が付く。

このRCAのエンクロージャーは、

その色を除けば実に本気で緻密に作られており、

これならば、家庭に置いてもそれほど問題ないのではないか?

大きさを無視すれば。。。








ウバンギシステムの反対側には、シアター完成時にはセンタースピーカーとして想定されたアルテックシステムがあった。

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白いポロシャツの背中はかまじい氏。

皆がウバンギシステムに気を取られている間に、背後で何やらごそごそと物色されていたようだ。

TOTOさん、何か無くなったアンプなどありませんか?





このアルテックシステム、

こいつもしっかりダブルドライバー仕様になっていた。



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これはエレクトロボイスのドライバーだね。

聞けば、ウーハーにはクリプシュのユニットを使われているらしい。



もちろん聞かせてもらった。

が、



これは酷い!


TOTOさんは、こっちがましかもしれないという意のことを仰っていたが、

いやいやこれはいただけない。



エンクロージャーもユニットも混成部隊のせいもあるだろう。

特にクリプシュのウーハーが、全く場違いだった。





でも、

なるほどと感じることもあった。

TOTOさんにとって、

RCAのウバンギシステム以外はまだまだ注力するのに値しないのだ。

そのほかのシステムは、もはや手慰みな存在なのに違いないんだ。






不思議な日本ビクターのシステムも聞かせてもらった。

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右でシステムをにらみつけているのは大魔神ではなく、我がご家老。




この猛烈に頑張ってるシステムは、

しかしその血は隠せず、実に日本的であった。

なんだか不憫にも思えるくらいに日本的だった。

でももちろん酷い音なんかでは無く、

こんなのが一台あれば、それでもう十分じゃないかと感じられた。




とにかく一通り聞かせてもらった。

皆がそれぞれの感想を持ったようだったが、

先ず口をそろえて言い出したのは、

その部屋の環境の素晴らしさだった。

この「酷い」とも「素晴らしい」とも言える環境も、

この音が無ければ単に「酷い」とこき下ろされていたに違いない。

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しかしこの環境は、完全に仮のものである。

TOTOさんは、本気でシアターを考えているんだ。

それが夢で終わるのか実現するのかは誰にもわからない。

TOTOさん自身も判らないだろう。

しかし彼は決して諦めはしない。

このRCAシステムが音を発するまででも、どれだけの年月を彼は頑張り続けてきたことか。













RCAウバンギシステムを、ダブルドライバーで鳴らしてくれるように頼んだ。

TOTOさんは、

「やっぱり。。  シングルだけでは許してもらえないと思っていました」

なんで言った。



出来ますか?  と尋ねると、

配線を変えるだけで簡単に出来ますと答えてくれた。



それはそうだろうと言うなかれ。

彼は、その巨大なナットワークも配線しなおした。

そう、このシステムは、すべてマッチングトランスが組み込ませているんだ。






ダブルドライバーが歌い出す


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ずいぶん時間が経ってしまったが、

あの時の音は忘れ得ない。



全てが過不足なく成就された音だった。

しかも魅力あふれて。





皆が息を飲む。



あれこれ言うべきではない。

ウエスタンと並び立つ本流の堂々たる音。



JBLやアルテック等の支流では無く、あくまでそれは本流で、

しかも我々が慣れ親しんだウエスタン系の音とは一線を隔する。





もう何も言う必要は無い。

私ごときが、これ以上の望むべきものを知らない。




ああ、

このRCAの大きな流れは断絶してしまったんだ。

この音が失われたなんて、これは人類の大きな損失だ。











しかし、本当の驚くべきことは、

この練り上げられた音が、いきなり出てくれていることなんだ。



TOTOさんが何年も何年もあれこれ弄って練り上げたわけじゃないんだ。

TOTOさんがやったことはただ一つ、

RCAを信じたこと。











TOTOさんは、我々のようにつまらないことを考えるのではなく、

ひたすらRCAを信じた。

彼にとって妥協することは、オーディオを諦めることと等しかったに違いない。




彼は恐ろしいまでの執念で、RCAシステムのコンプリートを行った。

ウバンギエンクロージャーに始まり、ウーハーユニットも、ドライバーも、ホーンも、

そして、この巨大なネットワークも、

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パワーアンプも、

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そして、

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マッチングトランス。

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これだけのシステムを組むのにどれくらいの努力と年月がかかっているか、

我々は知っている。




お店でポンとシステムを買っているのとはわけが違う。

そういう買い方では決して得ることができないものが、

この音にははっきりあるんだ。



訳知り顔で、アルテックのウーハーを使ったり、JBLのドライバーを紛れ込ませたり、中途半端なマルチ駆動をしているような素人の偽物では全く得られないものが、

ここには厳然と存在する。






ひたすら信じ、何年も何年も諦めなかったTOTOさんは、

とうとう誰も手にできなかったものを手に入れた。



ものすごいことだと心から思う。

そしてそれを成就したTOTOさんを尊敬する。




TOTOさんの下に、この日本の地に集められたRCAは、本当に幸せなんじゃないかと思う。

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by johannes30w | 2014-05-20 01:08 | オーディオと音楽
2014年 05月 19日

信じる力と諦めない心

今日は遠足

いつもの友人たちと、某所でとうとう鳴りだしたRCA大型シアターシステムを聞きに出かけた。



集合は、なんと朝の8:30!

こんな時間であっても、「私」さえ頑張れば、他の誰もが問題も無く集合する。

一番乗りはサトちゃん。一番遠方から駆け付けたはずなのに、何故だか一番。

ひこさんがやってきて、シバちゃんが車で登場。

最後にかまじいさんが来て、全員集合。

T口さんは、現地で落ち合う予定。





こんなに早く集合したのは目的地が遠いからなのだ。

私の予想では3時間ほどかかるから、8:30に出ても現地到着は11:30。

そこから火をおこして、、





そうなのだ!

今回の遠足の目的は、誰も聞いたことが無いRCA大型シアター「フル」システムを聞くだけではなく、

同時にバーベキューも楽しんじゃおうというもの。




皆クルマに乗り込んだ。

シバちゃんが、

だいたい一時間半くらいで着くと教えてくれた。

ん?

そんなに早く着くの?

私は3時間はかかると思って8:30集合にしたことを言うと、

後ろの席から、

「そうじゃないかと思ってた!」

とダメ押しのように言われてしまった。

う~む、



なんだか朝から不利な状況だが、まあいいや。



クルマはすぐに高速に乗った


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どんどん走る


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景色が完全に変わってしまった。



高速を降りて、ホームセンターに寄った。

今日は絶好の行楽日和!

バーベキューで汗をかくのは必定だから、タオルを買おう。

クルマを降りると、そのホームセンターは、我々が日ごろ目にする店では無く、

土地柄でもあるのか、置いてある商品が、街中の店とはまるっきり違っていた。

ホームセンターにはなじみ深い我々ではあるが(オーディオのグループなのにホームセンターばかり行ってる)、

さすがに珍しいその品揃えで十分楽しめる。

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これは何をしているのかお判りだろうか?

庭に打ち込む杭を考えているのではない。

この金属杭を利用したレコードプレーヤーのアーム自作を構想しているのだ!

我々はオーディオファンである。





さらに走る


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周りには山しか見えない。



アメリカの巨大なスピーカーが、こんなところまで来ているのか?









到着した



中庭に通された。

実に気持ちのいい中庭だ。

中庭、中庭と言っていると、

「これはもはや中庭とは言わない! パティオだ!」

と、どなたかの宣言が入り、それから我々は「パティオ」「パティオ」と慣れない発音を強いられることとなった。



そして気が付いた



こんなところに!



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これは!



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つづく

by johannes30w | 2014-05-19 01:11 | オーディオと音楽
2014年 05月 10日

攻略まであと少し!

先日、ご家老の庵を訪れた。

ご家老はこの庵を陣とし、

しかし陣内で獅子のごとく攻略を進めていらっしゃる。

その勢いは我々若輩にとって見習うべきもので、

誠にあっぱれとしか言いようがない。

ご家老をおいて、このお働きは不可能に思える。



既にブツは命を吹き込まれており、

まだ完全ではないが、完成時のその勇姿を思うとゾクゾクする。

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実に見事なコンストラクションを持ち、

これに匹敵するのはもはやクワドエイトやスチューダーのミキサー以外には無いが、

このブツにはそれらが持っていない最新の頭脳まで与えられる。

ヴィンテージ級の肉体に最新鋭の電子頭脳をもつこのような機器を成就させることができるのは、

ご家老おいて他にはなく、あまたの猛者でも不可能なことであろう。



しかもそのボディは実に艶かしく、

ここら辺にもご家老のセンスが光る。


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このような機器が完成すること自体が誰もなし得なかったことで、

オーディオの世界に新たな可能性をもたらすものであると、

大袈裟でなく実感する。



ご家老、凄い!

by johannes30w | 2014-05-10 15:50 | オーディオと音楽
2014年 05月 06日

浮気よりたちが悪く 5

取り付く島もないほど高貴などと言うと、良く言い過ぎなのかもしれないが、

いや、確かにそう感じてしまう。

まあそれはそれでいいんだけど、

私のような者は、どこかでちらっと見せる本音の部分を聞きたいなんて思ってしまう。



で、

いろんなものを鳴らしてみる。



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KEFでスクリレックスを聞いてみるのも変なのかもしれないが、

いやいや、どこに何が落ちているかもわからないからね。

少なくとも、これは本体よりは上手く鳴っちゃったんだ。



いろいろなものを鳴らしてみて、

見えてない魅力をかけらでも見つけてみる


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魅力を見つけてしまえば、

セッティングは進む。




お嬢も、少しは打ち解けてくれたかな。





気を良くしていつものバッハ


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カントロフはまだかけたくないので、ムローヴァ。




さらに気を良くして、キーシンのライブで、久しぶりのショパン

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ああ、

こんなに鳴ってくれるのか。





まだ表情は完全にはほぐれないけど、

どんどん魅力があふれる




良いスピーカーだな~








しかし、

メンテに出したアンプリトンが帰ってきた。

症状は、向こうでは解らなかったということで、何も触らずに帰ってきた。

予想はしていたが、こんなことが予想通りでは困るんだけどな。

さっそく本体に戻したが、

当然不具合はそのまま。



さあどうしようか。





でも、

今はKEFがいてくれるから、

慌てずにじっくり考えられる。




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by johannes30w | 2014-05-06 01:37 | オーディオと音楽
2014年 05月 05日

浮気よりたちが悪く 4

何を聞いても生真面目なKEF

文句の付けようが無いことに文句を言うのが間違っているのではあるが。。。



自分でもおかしいのは、このKEFには知らず知らずに相当期待していて、

その証拠に久々にマンハッタンシステムの前にセッティングしている。



この位置はスピーカーにとって非常に過酷な位置。

縦に使った部屋の、さらにフリースタンドな状態での音出し。



パッと見れば、点音源に近く、理想的にも見える。

周りに介在物も無く、完全にフリースタンド。



しかし、

どうしたって小型スピーカー(実際には小型とは言えない大きさはあるのだが)の弱さばかりが聞こえる。

しかししかし、大きなヒントが得られる。



こいつ、大飯ぐらいだ。

今どきのスピーカーみたいに能率が悪いからパワーが必要なんじゃなく、

これだけの大きさがあってもさすが密閉型だけあって、

パワーをぶち込むと、

実に良い!

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おお! 先ずポイントはここにあったか!  と、ご機嫌でバンバン鳴らしてたら、

不安になった。

ユニット、飛ばしちゃうんじゃないか?



アッテネーターも弄らなきゃとスピーカーをよく見てみると


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おおお!

ユニットが飛ばないように、ヒューズが付いている!

これで安心してパワーを突っ込める。




このヒューズをいろいろ変えると恐ろしく音色も変わるが、

そこまではやるつもりは無い。


このヒューズにKEFのメーカーとしての良心も感じる。

単に音だけのことを考えればヒューズなんて無い方が良いに決まっている。

ヒューズ無しで発売し、もしもユニットが飛んだら顧客のせいにするのが今どきのメーカーだもんね。




このヒューズを見つけて、私は俄然KEFファンになってきた。




正面の表舞台で鳴らすのは、さすがに荷が重いので、

サイドのサブシステムの定位置に持ってきた。



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アッテネーターは再調整し、

うん、これでじっくり聞ける。

いろいろ鳴らしてやろう。

by johannes30w | 2014-05-05 00:28 | オーディオと音楽
2014年 05月 04日

浮気よりたちが悪く 3

「つまらない音」なんて書いたが、

これがオーディオ的に見ると実に見事なんだ。

癖も無く、過不足無く、

表現する空間は広大で、フォーカスだって見事なものだ。

もし私が何かの間違いでレコーディングなどするのなら、

今まで知ったシステムを差し置いて、モニタースピーカーとしてこいつを選択するだろう。




「つまらない音」で終わるのは流石にかわいそうなので、いろいろ考えてみる。




当てがったアンプはこれ

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これはNuForceというメーカーのデジタルアンプ。

SPDIFデジタル信号を直接入力し、増幅して出力する。

アナログ入力のデジタルアンプと違って、所謂フルデジタルアンプというものだね。

パワーDACと言ってもいいのかな。



デジタルアンプが登場した時、

その駆動力が素晴らしいともてはやされた時代があった。

曰く、「こんなに小さいのにウーハーをきちんと駆動する」とか、

「もう巨大なアナログアンプは必要ない」とか。。。。


私も過去に、数は少ないが、数種のデジタルアンプを聞いてきた。

が、

駆動力が素晴らしいなどとは一度も感じたことが無い。

まともなアンプを使ったことのない人なら、「同じ値段でこの性能なら」という意味で、

その駆動力に驚くのかもしれないが、

駆動力のバケモノみたいなアンプばかりを使ってきた者としては、

デジタルアンプの「駆動力」は、まあそれなりでしかない。

そんなことより、

全体としてのアンプの質が問題になるものがあまりにも多く、

「駆動力」云々の前に使う気になれなかった。



デジタル直結という意味において注目してしまう人もいるだろう。

かくいう私だってそうだった。

つまり、

AD/DA変換を経ないことに大きな存在意義を見出す人。

我々オーディオファンが、最も身近に知っている「変換」というものがAD/DA変換であるから、

その「変換」などという言葉づらに惑わされて毛嫌いする。

「変換」=「劣化」という強いイメージ。

だから「変換」を行わないデジタル直結は理想に思えたりする。

私もそう思っていた。



しかし、少し深く知ってくると、それが幻想でしかないことを思い知らされる。



デジタル信号と言っても様々な伝送方法がある。

SPDIFやAES/EBUなんていうのもその単なる一種類でしかない。

デジタル信号というのはもともとはI2sという形のもので、

それを「変換」してSPDIFやAES/EBUにしている。

つまり、デジタル伝送なんて言ったって、「変換」は数多くなされているんだ。



もっと広く考えてみてもいい。

たとえばレコードの再生時に使う「カートリッジ」。

あれだって、凄い「変換」機には違いないし、スピーカーだって正に「変換」機だ。



「変換」をいくら嫌ったって、オーディオ機器のほとんどは「変換」機と言えるもので、

自分が目につく部分だけ変に毛嫌いしたって意味が無い。







話をデジタルアンプに戻すと、



このNuForceのデジタルアンプであっても、

さほど劇的な駆動力を感じるわけではない。

しかしだ、確かにアナログアンプとは全く違う鳴り方をする。

これはどういうわけだといろいろ考えていたが、

どうも、デジタルアンプというのはスピーカーのインピーダンス変化に強いような気がする。

私のことだから、単に聞いて判断しているだけで、原理的な、あるいは回路的な根拠があるわけではない。

しかし、

どうもそんなふうに聞こえる。

変な言い方だが、どこまで行っても普通に鳴るんだ。

くどいが、駆動力が上がるのではなく、面倒なスピーカーでも普通に鳴る。





ま、

それにしても、

もともとのアンプの音がしょぼければ、そういうことも何の意味も無いのではあるが、

このNuForceのアンプは、私は相当気に入っている。

魅力あふれるというわけではないが、実にナチュラルなんだ。

しかし、これもなんだか不思議なことに、このアンプは不思議な寝起きの悪さを持っている。

それこそアナログアンプの寝起きの悪さとは全く違う話なのだが、

こいつの場合、つながれたスピーカーに対して猛烈に人見知りをする。

つまり、

繋いで直ぐは打ち解けない。

数時間では無理。

温まれば良くなるというわけでもなく、

アンプが、そのつながれたスピーカーの御し方を慣れる時間が必要なように思う。

ざっと、3~4日鳴らしていると、どうも解ってくるようだ。

そしてその後は、電源をポンと入れたらほぼその瞬間から全力投球してくれる。



繰り返し言うが、

そんな特徴がデジタルアンプ全体にあるのか、このNuForce独特のものなのかは知らないよ。




とにかく私はこのアンプが気に入ったので、これを6台そろえてマンハッタンに組み込もうと真剣に考えていた。

その方が、圧倒的に安く構成出来るのだが、物事は良く解らない方向へ進むものだ。







なんだか話が違う方向へ進んじゃったが、

そんなデジタルアンプをKEFカンタータにあてがった。



スチューダーA730 → NuForceDDA-100 → KEF カンタータ



単純にして、明快なシステム








(続かざるを得ないな)

by johannes30w | 2014-05-04 02:14 | オーディオと音楽
2014年 05月 03日

浮気よりたちが悪く 2

最近はKEFはどうなんだろうか。

相変わらず頑張ってスピーカーシステムを発表しているが、

いまどき流行りの「ハイエンド」という枠組みからは微妙にずれた立ち位置のような気がする。



私がオーディオにのめり込んでいた70~80年代では、はっきりと英国の振興勢力の先鋒で、

スピーカー開発に初めて(ではないだろうが)論理と理論を持ち込み解析し、

そして結果を出している超硬派なメーカーというイメージだった。


当時のB&Wなどは、そのKEFの技術になんとか追いつこうと模索し、

しかし田舎生まれではなかなか太刀打ちできずに悶々と。。。。



スピーカーの理論に知的興味以上のものは持ち合わせていないが、

それでも当時発表されていたKEFスピーカーシステムには興味があった。


BBCの力のおかげか、

当時のヨーロッパスピーカーで「モニター」と思えるものはイギリス製のものしか存在せず、

しかしだから逆に当時のイギリス製以外のスピーカーシステムには面白いものも沢山あったように思う。









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こいつはKEFのカンタータというスピーカーシステム。

KEFのスピーカーといえば、104abが一世を風靡したね。

あのユニット構成を見ていると、つたない私の経験からも間違いなく良い音がしそうだ。

そのあと発表された105も有名になったが、へそ曲がりな私はもう一つ面白くない。



KEFには上述の数字によるシリーズと、「コンチェルト」「カンタータ」などという名前からもコンシュマー用と思わせるラインナップがあった。

しかし、この「コンチェルト」にしても「カンタータ」にしても、その作りにはコンシュマー用には見えないようなところがあり、

まあそれが、ついつい本気になっちゃうKEFのカラーなのかもしれない。

カンタータのユニット構成を見ていると、これは以前使っていてとってもとっても好きだったフェログラフとそっくりなことがわかる。

ただ、フェログラフはかなりの抵抗を持たせたバスレフであるのに対し、

こちらは恐らくフェログラフよりも容量が大きいのだろうが完全密閉型だ。





さっそく鳴らしてみると






さすがKEF!


これが実につまらない音がする。。

by johannes30w | 2014-05-03 13:10 | オーディオと音楽
2014年 05月 02日

浮気よりたちが悪く

私だって、時々はサブシステムを組む。

今までも何度もサブシステムを組んでは壊し、

サブスピーカーを買っては売り飛ばしてきた。


しかし思い出してみれば、

私のメインシステムが何らかの事情で具合が悪い時、

それを自覚しているかどうかは別としてサブシステムが組まれているように思う。


だから、

メインシステムが力を取り戻した途端、サブシステムは捨てられる運命にある。

そこには自分でもびっくりするくらい躊躇が無い。



「サブ」のつもりで買われた機器にしてみれば立つ瀬はないのかもしれないが、

それでも自分が気に入ったものを選択しているには違いなく、

「何様のつもりだ?」とののしられようが、選択した時点で大きな愛情は存在すると信じている。

愛情を盾に取ると、また話がややこしくなりそうだが。








私のメインシステムへの真空管アンプの導入は、予想以上に順調だった。

hasegawaさんとの実現するかどうかわからない約束を果たそうと、

先日からとうとうマーラーを鳴らし出した。

オーケストラを鳴らすことなど最後の最後になるものなのだが、

順調すぎるほど順調に調整が成就していったのだ。




先ず5番を鳴らした。

小説家が、タンノイがやってきた時、

それがきちんと鳴り出した時に鳴らしたのが確かバーンスタインの5番じゃなかったかと記憶をたどりながら。



しかし、さすがに十全とは言えず、第二楽章で脱落。

出直し。

調整を加える。





数日後、納得でき、

2番を鳴らす。

バーンスタインの新盤を鳴らした。

不思議なくらい上手く鳴った。

上手く鳴ったというより、

久しぶりに音楽に集中できた。




このことが、私の求めるもので、

「良い音だ」なんて感じているうちはまだまだなんだと思う。




同じくバーンスタインで、しかし旧盤で1番。



言うことは無い。














上手くいっているようだね。













真空管アンプの導入を決めた時に一番気になったのはそのメンテナンス。

真空管自体の劣化や不良はもう十分に諦めたうえで踏み込んだ。

使い慣れない機器を使うときは、そういうことが気になるものだ。

考えてみれば、トランジスターアンプより単純な構成になっているはずで、

もしメンテナンスが必要になっても、その手間はかえって楽なはず。





なんてことをあたまの片隅に置きながら調整を進めていたのだけれど、

好事魔多しじゃないけれど、

もう不具合発生




ミッドローにあてがったアンプからプツプツと異音が聞こえる。



接点清掃、接触不良のチェックなど行ったが改善せず。

買ったお店に早々に持って行った。




お店からはすぐに連絡があり、

「症状が出ないんです」





ああ、

やっぱり。


















真空管アンプの導入実行を直前に控えていた時、

先ず私はスピーカーを買っていた。




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by johannes30w | 2014-05-02 01:17 | オーディオと音楽