2009年 11月 14日
フォノイコライザー。。 頑張る頑張る! ずーっとUrei1122を使ってきた。 特に不満もなく、自分でもかなりいいなと感じていたが、 さあ、本気でアナログに取り組むことになったならば、 出来る限りのことはしなくちゃいけない。 少し前に、ありささん、ごさ丸さんに来てもらった時は、 お願いして、貴重な JBL SG520 まで持ってきてもらった。 その時うちに在った機器を聞き比べさせてもらったんだが、 予想はしていたのだが、自分にとっては非常にショッキングなことが明らかになった。 その時聞いたフォノイコは、Urei1122、JBL SG520、B&K アナログは、本当に面白いと思うな。 みんなでいろいろ聞いていくと、当然それぞれの好みが出るんだが、 たとえばCDプレーヤーの場合、それぞれの好みはあるにしても、 評価はおおむね同じだ。 JAZZの人も、クラシックの人も、ロックの人も、ポップスの人も、 好みはさまざまだが、評価は同じ方向。 だが、アナログのプレーヤー周辺の聞き比べなどになると、 みんな妙にむきになる。 ふだんは穏やかに話す人が、 「私はこっち!」 なんて断定口調になったりする。 で、評価はバラバラ。自分の意見を主張しだす。 何故そうなるんだろうね (*^_^*) その時、3種のフォノイコを聞いたのだが、 それぞれの機器の(私の)評価はともかく、 ショックだったのは、Urei1122の持っているベクトルが、私の向かいたい方向とは違っていることに気が付いたこと。 気が付いてしまったら、しょうがない。 これはクオリティの差ではなく、もっと言えばその時最も高いクオリティを見せたのはUreiだったが、 ベクトルの違いなので、、、 どうしようもない。 ごんたさんならこのベクトルの違いを認め、それを楽しむ余裕があるんだが、 私にはその余裕が無い。 Urei1122は、kenplinさんにもらわれて行った。 kenplinさんなら気に入って使ってくれるかもしれない。 フォノイコライザー探しはふりだしへ戻った。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・ 3種のフォノイコを聞き比べた時、 私の中でも最も評価が低かったのがB&K。 全く覇気が無く、静かなだけ。 だが、その静けさは心にしみる。 私としては、自分で見つけた贔屓目もあって、妙に気になっていた。 だからもう一台買ってみた。 フォノイコライザー専用機 これは単純なフォノイコライザー。 思っていたよりしっかりした作りで、ま、良く言えば今時のハイエンド系かな。 音は、これは当然のようにすでに持っているプリpro10とほぼ同じ。 その静けさは深い。 だが力が無い。 私には欠点は見つからない でもこのままでは選べない。 B&Kフォノイコライザーとほぼ同時にやってきたのがこいつ マランツの7T 超有名機 プリアンプをフォノイコとして使うのは、抵抗のある人も多いだろう。 我が家の不動のプリ部はノイマン444A であって、これはどう考えても動かない。 ただ常に勝負は受けていて、プリとして使えるものが我が家に来たときには、 必ず聞いてみる。聞いた上でどうしてもこいつが残ってきたんだ。 7Tをフォノイコとして使うとき、ではどういう接続をするのかという問題がある。 内部を弄らないのであれば、tape out(rec out)から取るか、pri outから取るということになる。 これに眉を顰める人もあるだろうね。 回路が重なりすぎだと。。 これはプリプリなんていうことを経験した私にとっては、もはやどうでもいいこと。 結果がよければそれでいい。 あえて言うなら、インピーダンスの問題が気にはなるが、 現在アンバラ→バランス変換トランスもあるから、これも使ってみてもいい。 いずれにしても、結果がよければいいんだ。 もし変なことがあれば、必ず音で判断できるからね。 では、 ということで、聞いてみた。 ちょうどMさんがいらっしゃってた。 鳴らし始めて、、 思いっきりがっかりした。 なんという貧相な音だ! 振り返ってMさんに感想を聞くと、 「なんだかショボショボしてますね」 あー、 かなり期待してたんだけどな。。。 プリアウトでも、テープアウトでも印象はほとんど変わらなかった。 アンバラ→バランス変換トランスを付けようが外そうが、同じことだった。 本当に、本当に、がっかりした。 なぜって、 このマランツ7T、 やってきてから私を魅了し続けていた。 音は出していなかった。 しかし、その佇まいに先ずは魅了されていた。 マランツの7、あるいは7T、これらは当然のごとく知っている。 雑誌等で、嫌というほど見知っている。 ショップでも、何度も見たことがある。 しかし、 しかし、 実際に自分のものとして目の前に置かれたこのプリの、なんと魅力的なことだろう。 このアンプのデザインの素晴らしさは、今まで言い尽くされてきた感がある。 私もご多分にもれずそれらの文章を読んできた。 写真や実物を何度も何度も見て、なるほどと納得してきた。 しかしそれらの経験が、実はうわべだけの体験であったことが今わかる。 言葉にすれば陳腐なものになってしまうことは重々承知なのだが、 それでもここでこうやって声高に言ってしまいたい衝動にかられる。 絵画でも、彫刻でも、その存在を知ることは今やたやすく、 その画像や説明文に触れることは、もはや日常のこととなってしまっている。 しかしそれらすべてがこの一瞬の実体験に遠く届かない。 画像や文章を知ることは楽しく、それによって様々なことを想像することは実に楽しい。 しかし、 それらの楽しさなど全く関係のない次元で、実物の、本来の素晴らしさがある。 いくら複製画の技術が向上しても、その本物の魅力の一部さえ表現出来ていないことが思い出される。 これらの情報は非常に大切なもので、人はまずこれらの情報を得ることでその知識を膨らませてゆくものだが、 それが実物の持つ情報の一万分の一も越えることは無い こういうことは、オーディオそのもの、音楽そのもののあり方にも直接かんけいしてくるのだが、、、、 相変わらず話がそれ過ぎ。。。。 本当に気に入った7Tであるから、その音に納得がいかなかったことが信じられず、 Mさんの前ではにやにやしているものの、心中穏やかではなかった。。 音を出すのはすぐに止めた。 寝る前にも、どうしてあんな音なんだろうかと思い出してみる。 いや、あの音は本来のものじゃないに決まっていると、 もう一度思い直してしまうほど、7Tは魅力的なんだ。 あれこれ考えてるうちに、一つ思いついたが、その日はそのまま寝てしまった。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 翌日 あのスカスカの音は、ゲインの不足じゃないか? ゲインを上げてやれば、解決するんじゃないか? 接続を、プリアウトに戻し、7Tのボリュームを上げる。 それまでは、テープアウトと比較する目論見もあって、プリアウトのゲインはボリューム位置で9時くらいだった。 ボリュームを、1時まで上げる。 ほー、 スカスカは無くなった! ここでの音は、 でもまだ納得いかない。 肌合いが、まだ荒い。 立体感が足りない。 もう少し頑張るか kenplinさんと、taikyoanさんが遊びに来た。 taikyoanさんが、非常にレアなUreiのmod oneというミキサーを手に入れられ、その具合を試すために持ってこられた。 そのミキサーについてはtaikyoanさんのブログで確認してみてね。 しかし私はそれどころではない。 自分のアナログにかかりっきりだ。 7TやB&Kも聞いてもらったんだが、以前に買って居間にほおりっぱなしになっていたharrisのフォノイコをkenplinさんが見つけた。 「これ、聞いてみたいです」 買ったものの、私はその時までまったく興味が湧かず、うちにやってきたまま食卓の横に置きっぱなしになっていた。 だって、とてもじゃないが期待できそうも無いじゃないか。 いい音が出たとしても、きっとアメリカンな音がして、鬱陶しいに違いないと思っていた。 そんなことをお二人に話していたんだが、 ふと気が付くと、kenplinさんがこのフォノイコを抱えていらっしゃる。。。 あー、 良くお解りいただいているようだ。 そのままにしておけば、半年くらいは十分ほったらかしにしてしまう私のだらしなさをご理解いただいているようだ。 出力は、アメリカ製でははじめて見たメス出し とりあえず、変換コネクターを使って音を出した。 !!! これ、 いいじゃないか! 音の深さ、立体的表現、申し分ないぞ! AMPEXを初めて聞いた時のことを思い出した。 そうだ。 これこそプロ機の音。 民生機ではとうとう聞けない音 これで ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 捨てずに残していたソニーのプレーヤー。 これもとうとう稼動させる ソニーのターンテーブル テクニカのアーム FRのカートリッジ これらは、 中島みゆき専用プレーヤーシステム フォノアンプはB&Kのプリを使う
by johannes30w
| 2009-11-14 09:01
| オーディオと音楽
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