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2010年 10月 10日

チクルス 2010

始めよう


前回はどういう感じだったのかなと、自分の過去の記事を確認してみた。

昨年にやったものだと思い込んでいたら、前回はなんと2007年の春。

もう三年も経ってる。

驚いた。

ここ数年の記憶はあまりに凝縮されている。




ざっと読んでいくと、自分のオーディオも現在のものとは全く違っている。

マンハッタンシステムも、まだ4520を中心に組まれている。

2360ホーンは3本配置され、ツイーター実験の真っ最中。

中央のアンプタワーも健在。

ちょうど右上の写真の頃だ。

プリ部はノイマンとアンペックスの一騎打ちが続いている。

アナログ部は手を抜かれてるのがはっきりしており、本気のかけらも無い。



懐かしいような恥かしいような。






    ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・




7番から始めよう。

先日非常に不快な思いをしたので、もうつまらないことは考えずに聴きたいものを聴こうと思った。

今や我が家でもアナログが聴ける。

CDラックだけでなく、レコード棚を何も気にせず探せるのはなんという幸せか。

取り出してきた。

チクルス 2010_e0080678_0383738.jpg



これはアバド。シカゴ響との演奏。

アバドがマーラーの録音をどんどん始めたその頃の演奏。

1984年の録音。

アバドはマーラーの2番でウィーンフィルとザルツブルグデビューを果たしたわけだが、

その演奏会でウィーンフィルとの関係を確立したと言われている。

アバドの一連のマーラー録音も、シカゴ響との2番で始まったように記憶している。

いま手持ちのレコードで確認したら、その録音が1976年。

その2番のレコードも夢中で買ったのを覚えている。

同門のメータも2番をウィーンフィルとデッカに録音し、名を上げた。

そのメータの2番には私も夢中になった。

メータの録音は1975年。

思い出深いレコード。



あの頃はホントにわくわくしてたな。

レコード芸術の新譜案内が待ち遠しかった。

レコーディングのニュースもくまなく確認してた。


カラヤン・ベーム・バーンスタインがバリバリやってて、

凄い若手がガンガン出てきてた。

あんまりあの時代のイメージが強いもんだから、

アバドは私の中では未だに若いイメージが強い。


しかし現在、

アバドは重鎮に近い。

アバドが死んじゃったら、もう誰もいなくなっちゃう。

指揮者界はどうなっちゃうんだろう。







三年前とはシステムも大きく変わった。

全体の構成はほぼ落ち着いたと思う。



マンハッタンシステムもさまざまな実験と、実践、試行錯誤を重ねに重ねてきた。

4520から4550に大きく変わり、とんでもなく大暴れした音が、何故だか一気に収束へ向かった。

あれほど悩んだプリ部も落ち着いている。

今やアナログだってきちんと聴ける。

なんと幸せなことか。



音楽の聴き方も大きく変わった。

いずれそのことも書いていこうとは思っているんだけど、

ここ数年で大きく変わったことを実感する。





すべての要素が成熟しようとしている今、

再びチクルスを行うことは、

私にとって大きな意味があるのかもしれない。

私の音楽体験の重要な時がやってきたのかもしれない。


チクルス 2010_e0080678_0385772.jpg


by johannes30w | 2010-10-10 20:57 | オーディオと音楽


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