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2011年 04月 07日

デジタル化?

オーディオ装置の音源にCDが入ってきて以来、
そして、デジタル技術が進歩してきた昨今、
主義主張や好き嫌いは別としても、装置のデジタル化はそれを無視することはできない。

誤解があるといけないのであえて付け加えると、
ここで言うデジタル化というのはPCオーディオのことではない。


私自身は、デジタル化を進めようとも拒否しようとも思っていなかったが、
とうとうチャンデバをデジタル化してしまった。
これも音がどうのこうのという問題でデジタル化したわけではなく、
その利便性が欲しかったからデジタルに手を出したというのが本音だ。
自分のシステムが2ウエイか3ウエイなら、デジチャンなんかには目もくれなかっただろう。

しかし、現在の私のシステムは6ウエイ。
その制御は困難を極める。
音が不満だったわけではないことは、友人たちが証言してくれるだろう。


やはりデジタルの利便性というのは素晴らしいものがある。
行き着くところ、オーディオの肝はその使いこなしにあり、
使いこなしていくという点で、デジタルは大きな武器になり得る。
そういう意味で、デジタルは素晴らしいと思うが、
音自体は、良いとも悪いとも思っていない。
デジタル化したことで劇的に音が良くなったなんていう人がいるなら、
その人は今までの自分の不手際を恥ずべきだ。
逆に、今日のデジタル機器を使って音が悪くなったなんていう人は、
基本的な自分の使いこなしテクニックを早急に向上させる必要がある。



ともあれ、

私はチャンデバをデジタル化した。
現状は、今まであったアナログチャンデバをデジタルチャンデバに置き換えただけだ。
しかし、デジタルチャンデバというものを使う時に気になることはある。

それは、
アナログとデジタルの変換のこと。


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我々が、何とか解って、それゆえ最も気にするのがAD/DA変換のこと。
それまでの機器のラインにデジチャンが入ればどうなるか。

CDプレーヤーでDA変換されたアナログ信号をプリを通してデジチャンへ
デジチャン内部でAD変換され、デジタル処理され、DA変換されパワーアンプへ

つまりDA変換+AD変換+DA変換という手順を踏む。

これがなんとも無駄で、そして劣化するんじゃないかと考えてしまう。
今までのオーディオの常識ではなんとも気持ち悪い
で、
この変換を減らすことはできないかと考える。
デジタル信号のままできるだけ引っ張り、AD/DA変換の数を減らせないかと。

それが出来る。
CDプレーヤーのデジタル信号をそのままデジチャンに入れ、一回のDA変換でパワーアンプに信号を送ることが出来る。

ただ、問題になることもある。

ひとつはボリュームの問題。どこでボリュームを絞るのか。


デジタル領域でボリュームを絞れば、ビット落ちが発生し、音が劣化してしまう。
デジタル領域では出来る限りフルビット動作させたいから、ボリュームは弄りたくない。
ならば、DA変換された後のパワーアンプ直前で絞るしかない。
しかし私のシステムは6ウエイ。
つまり、12連ボリュームが必要になる。
そんな機械はオーダーせねば存在しない。
なんとか見つけて先日紹介したSPLのボリュームだって8連だから、左右で2台必要だ。
まあ、見つかったから、この問題はクリアしたと考えよう。

まだ問題はある。

デジタル信号のままCDプレーヤーからデジチャンに入れると書いたが、
ことはそう簡単ではない。
CDプレーヤーのデジタル信号は、44.1Khz
デジチャンの受けは、48Khz又は96Khz
つまり、サンプリングレートを変えてやらなければ繋がらないんだ。
ここでサンプリングレートコンバーター(SRC)というものが必要になってくる。
デジタルだから、変化させずにつなぐことが出来るんじゃなく、
デジタルであっても弄って変化(コンバート)させなければ繋がらないんだ。

まだ問題はある。

クロックの問題。
複数のデジタル機器を繋げて使うときは、クロックの同期を取ってやることが大切だという。


デジタル直結なんて言い方をするが、
決して直結なんてできてないんだ。






どちらの方法を選択するにしても、それぞれの問題があって、
簡単にどちらが有利とは言えないんだ。


だから、

自分でさまざまなことを試すしかない。

by johannes30w | 2011-04-07 01:01 | オーディオと音楽


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