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2013年 01月 17日

フェログラフ S1

フェログラフのスピーカーは、最初の印象は芳しいものではなかった。


フェログラフというメーカーは、テープレコーダーで有名なのだが、

私にとっては、その印象は、このスピーカーに尽きる。


知ったのは、初めて買ったステレオサウンドの誌面上であったのだが、

その記事はともかく、私はこのスピーカーがどうしても気持ち悪かった。


好きとか嫌いではなく、あのバームクーヘンのようなサランネット(?)の柄と、白い足がもたらす独特の雰囲気が、

どうにもこうにも気持ち悪かった。

生理的に受け付けないというのはあのことを言うのだろうと今でも思い出す。



当時、バームクーヘンは好物中の好物だったのだが。。。



そんな印象があまりにも強く、

後に「フェログラフ」の名を聞いても、私のイメージはあくまであの気持ち悪いS1スピーカーだった。




何十年も経って、

自分の感性も鈍ってきたせいか、

あの時の気持ち悪いという感覚は、不思議と消えていった。


気持ち悪いという感覚が薄れるにつれ、

これも不思議なことに、興味だけが膨らんでいった。






フェログラフは英国のメーカーで、その有名なテープデッキ達を見ても、

見事なまでに英国の雰囲気を持っている。


しかしこのS1というスピーカーは、

私にはどうしてもフランス風に見えてしまう。

私のデザイン感覚などいい加減なものだから、

何の根拠も裏づけもないのだが。


ついでに言えば、音もフランス風に違いないと思い込んでいた。



こういう思い込みは楽しいのだが、

場合によっては実に問題になることがある。


現実に手に入れて聞いてみて、

思い込みの通りなら良い音に聞こえ、違っていれば、酷い音に聞いてしまったりする。


改めて、素直になる必要があるのかもしれない。





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やってきたフェログラフは、想像よりも重く、想像よりも少し背が低かった。



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スタンドも、取り付けネジも、ワッシャーもきちんと付いていて、

これは非常に嬉しい。




こういう古い機器を買う時は、

問題があるのが当然と思うべきで、

それがイヤなら手を出さないか、そうとう割高であってもしかるべき販売店で買わねばならない。




私のこのフェログラフも、私にとっては予想外の状態の良さで嬉しくて仕方ないのだが、

もちろん問題はある。



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特徴的なコーナーのバスレフポートにあったスポンジは、当然朽ち果てていて、

触ればぼろぼろと崩れる。


崩れたスポンジは、サランネットの隙間にカンガルーの子供のように溜まっていた。



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スポンジを取り除き、

とにかく音出し。




音については面倒になってきたので書かないが、

ここでも当然問題が出てくる。



音量が上がるとウーハーがびびる。



良くあることだ。

ボイスコイルがすれている。



JBLやアルテックなどのヘビーデューティーなユニットならいざしらず、

こいつは英国製。


ごんたさんも、お持ちのチャートウェルのポリプロピレン製(?)のウーハーユニットのセンターがずれてしまって、

大苦労されていた。


このフェログラフのウーハーユニットは、ありささんの紹介にもあるとおり、KEFのユニットで、

プラスチック製の振動板を持つ。


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エッジも同様の材料が使われているだろう。

こういう高分子材を使ったユニットは、温度変化などでへばりやすい。


当然、手当てもせずに年月が経てば、センターもずれてくるだろう。




ではどうするか。


もちろん目算はある。




先ず外す

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ユニットへの配線にも、振動を嫌って吸音材が巻きつけられているのに感心。



で、

上下をひっくり返して取り付け。


はいおしまい。



治りました。








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なんたる魅力
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by johannes30w | 2013-01-17 00:41 | オーディオと音楽


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