アンプラックの整理を経て、
CD再生におけるデジタル伝送のクオリティアップが凄まじかった。
デジタル伝送は、外部からの影響を受けにくいなどと、
勝手に思い込んでいたが、
それは全く逆で、
外部からの影響を受けにくい(悪影響が小さい)のはむしろアナログ伝送であって、
そう判ってしまえばデジタル伝送におけるケーブルのあの重要性も腑に落ちる。
当初、
CD再生においては、デジタル出力をSRC(サンプリングレートコンバーター)で96kHzにするよりも、
DA変換後のアナログ出力を再びAD変換して96kHzにしてやる方が良かった。
アンプラック整理に伴うケーブルの整理を経た直後、
デジタル伝送の良さが大きく発揮され、
SRCを通したデジタル伝送が、アナログ伝送をはるかに上回った。
しかし、なんだか納得しずらかったので、
S&HのADコンバーターのブラッシュアップを行った。
アナログ伝送のクオリティアップは素晴らしかったが、
デジタル伝送を脅かすほどの魅力はもはや感じられなくなっていた。
あれから幾日経ったろうか。
最近、アナログ伝送がぐんぐん良くなってきた。
デジタル伝送にはひっくり返っても敵わなかった音の切れや空間表現、位相の表現も、
もはやほとんどひけをとらない。
こうなれば、後は音自体のナチュラル度が勝負となる。
とうとう、再逆転が起こってしまった。
もうデジタル伝送には、ほとんど魅力が感じられなくなってきた。
それにしても、
実力が出てくるのに時間がかかりすぎだ。
こんなふうな変化をするのなら、
もはや雑誌等の比較試聴記事は意味を成さなくなってくる。
困った機器たち