ダークサイドへようこそ

johannes30.exblog.jp
ブログトップ
2013年 09月 07日

PCオーディオさまざま

様々思うこと


PCオーディオと呼ばれるものを始めて、改めていろいろ思う。



どうしてもPCをオーディオに取り入れようとしない人もいる。

私もその一人だった。

自分へは、いろいろ言い訳してた。



①PCなんぞはあんな軽々しいものは、オーディオ機器とは認められない(認めたくない)


 なるほどこれは一理ある。しかし今や簡単に自分でPCを組み上げる時代だ。

私が出来るのだから、世のほとんどの人も簡単に出来る。

昔話をすれば、実は私は仕事もプライベートもPCには最後まで手を出さなかった方で、

ダブルウーハーズに入れてもらってから初めてネットなどを観だした。

当然キーボード操作など出来るわけは無く、一行書くのに何十分もかかった。

ダブルウーハーズのBBSに書き込みしていた最初のころは、「を」や「づ」の打ち方さえ知らなかったから、

それらを使わないように文章を書いていた。これらの打ち方は、ごんたどんに教えてもらった。

そんな人間でもPCは組み上げられる時代だ。

オーディオ機器と見紛うばかりのPCケースだって売ってる。




②PCの操作も軽々しくて嫌だ。


 これもよく解る。音楽を聴くのにあんなキーボードなど叩きたくないよね。

確かに書込み操作などでキーボードを叩かねばならないことは多々あるけれど、

実際に聴く時は、ほとんどマウスにしか触れないはず。

そのマウスに高品質なものを選べばそんなに不満は出ないだろうし、

マウス自体が嫌ならその代わりとなるトラックボールをはじめ、いろいろなものが存在する。

私もマウスは嫌だったので、トラックボールを選択している。

もっと言うなら、

私が常用しているスチューダーのA730だって、

音や機能はともかく、その操作感は決して褒められたものではない。






③音が悪いに違いない


 これはオーディオの世界ではよくあること。

耳で聞かずに頭と目で聞く人があまりに多いのは、まあ今に始まったことじゃないな。








④リッピングなんて、そんな面倒なこと出来るか!


 まあそのとおりなんだな。

しかし、これも実際にやってみると、意外に気にならない。

私の音楽の聴き方に上手く合致してきたせいかもしれないが。


リッピングによる音楽Bankのイメージとして、音楽をBGMとしてどんどん垂れ流すというものがある。

よく考えてみれば、これはリッピングの面倒な操作と相反するもので、

我々の持っているリッピングのイメージも、実は大きく引き裂かれた矛盾に満ちたものであることが理解できる。

聴こうとする音楽を聴くために、多くの操作と時間を要するリッピングという操作は、

私に多くの無音の時間を与えてくれている。

これが私にとって、非常にありがたく、今や大切な時間となってきている。






    ・-・-・-・-・-・-・-・





先日、キースジャレットのピアノトリオを聴いていた。

まずまず上手く鳴ってくれていたが、

どうも私はあの人の唸り声が苦手だ。

演奏家がたててしまう様々な「雑音」については、

もちろんクラシックの世界も例外ではない。

グールドの例を挙げるまでも無く、

録音には演奏者の気配やたててしまう物音、うなり声が入っていることが多い。

「外科医の冷静さを持って指揮されたマーラー」なんてふれ込みのシノーポリの指揮だって、

どれほど指揮台を踏み鳴らし、うなり声を上げ、大暴れして指揮しているのか、

きちんと聞ける人は判っているはずだ。

チェリビダッケの「えーい! えーい!」という掛け声は有名だし、

バーンスタインの指揮台でのジャンプにはいつも肝を冷やす。

しかし、これらは私はあんまり気にならない。

でもあのキースジャレットの声はどうしても気になる。

いい音楽なんだけど、あの唸り声が嫌でいったん取り出したCDを戻したりする。



なんやかんや文句を言ったって、まあ好きでもあるし、

その日もキースジャレットのCDを取り出した。

最近の日常のように、

先ず、リッピング。

フォルダを作り、データを打ち込む。

そして96k変換。


変換の出来上がりを待つ間、部屋に無音の空気が流れる。







さあ聴こう。





この人、こんなに唸ってたっけ?

かすかな気配まで聞こえるというのがオーディオの褒め言葉ではあるが、

いや、

いくらなんでも唸りすぎじゃないのか?


エンジニアはボーカルマイクでも用意してたのか?




さすがに嫌になって、トラックを変える。

当然、

同じ。



気が滅入る。。





今の私の聞き方では、音が出るまでにさんざん間と手間を費やす分、

その音楽、演奏に対する要求も、より厳しくなってしまうのかもしれない。




聴くのを止めた。



がっかりする。

ほんとにがっかりしてしまう。





もう夜も更けてしまっているから、

新しくリッピングするのもおっくうだ。




薄暗い無音の中で、ぐずぐず考えてた。





どうも気持ちが治まらない。





意を決してなんていうと大げさだが、

バッハをリッピングすることにした。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。

何度も紹介しているが、これは全六曲で、CDでも2枚組みとなる。

やはりカントロフの演奏を選んだ。


リッピングを始める。

2枚のリッピングだが、これはそんなに時間はかからない。

リッピングが終わり、フォルダを作る。

CD2枚分の96k変換を始めた。


すでに時刻は夜半を大きく過ぎている。


変換は延々と終わらない。



さすがに起きていることが困難になってきた。

後はPCに任せて、休もう。



不思議な安堵感と、明日への期待で、

安らかに眠りについた。







   ・-・-・-・-・-・-・-・








PCオーディオの構成要素やそれぞれのパーツなどをネット上で検索していると、

いろんな話にぶつかって、なかなかに面白い。


お約束のように、、いつも同じ議論(?)が交わされている。

議論している2人の役割も、いつも同じ。

一人はPCファン、一人はオーディオファン。



PCファンは、PCに詳しいし、音楽もそこそこ好きだが、オーディオにはさほど熱心ではない。

オーディオファンは、ひととおりのオーディオを経験してきているが、PCの知識は皆無に等しい。



例えばこんな話題が提供される

「PCオーディオでリッピングするのに、音のよいCDドライブはどんなものがありますか?」

PCファンは答える
 リッピングによるCDのデータは、全て同じであるから、CDドライブによる音の違いは無い。

オーディオファンが反論する
 いやいや、オーディオで使うCDトランスポートでも、機種によって音が変わる。よって、PCのCDトランスポートが違えば音も変わるはずだ。

PCファン
 リッピングしたデータはバイナリと言い、どんなドライブでリッピングしてもそのデータには違いは見られない。

オーディオファン
 ・・・・    (バイナリなんていう知らない言葉が出てぐうの音も出ない)

PCファン
 データが普遍なのに音が違うなんていうのは、オーディオファンが好きなオカルトである。



まあざっとこういう議論(?)が未だにある。


要は、オーディオをしっかり頑張っているPCファンが少ないということだし、

PCに詳しいオーディオファンも皆無だということだね。


上述の議論について言えば、

バイナリが維持できることなど当然のことで、どんなドライブを使おうが、どんなリッピングソフトをを使おうが、

バイナリは保たれている。

これは仲間のひこさんも実際に実証されている(凄い!)。

もっと言えば、一般のCDトランスポートでデータを読ませても、よっぽど状態の酷い盤で無い限りは、

バイナリは一致するらしい。

じゃ、バイナリが一致していれば、同じ音になるのか?


再生が絡むと話がややこしくなるが、

データ再生以降を同じものを使ったとして、例えばリッピングソフトが変われば当然のように音は変わる。

リッピングソフトの設定を変えれば、音は変わる。

バイナリは一致したままのはずなのに。




結局、バイナリの一致などと言うものは、所詮は最低条件に過ぎず、

そこから先がオーディオの世界なんだ。





あの小説家がコンセントをひっくり返し、音が変わると云った時、

どれほどの人がそれを信じただろうか。

なまじっか電気を知っている人に限って、それをバカにしたりさえした。

しかし今やそんなことはオーディオの常識にさえなっている。

そんなことさえ思い出してしまう。




中途半端な知識はかなぐり捨てて、耳だけを頼りに暗中模索する以外に無い。
[PR]

by johannes30w | 2013-09-07 00:16 | オーディオと音楽


<< ありがとう      ちょっと驚いたこと >>