2013年 09月 16日
PCオーディオは、設定が何もかもを決めるなんて偉そうに言っているが、 PCに疎い私のできる設定などたかが知れている。 しかしながら、それでも何とかさらに良くできないか、 自分の納得のいく終着点が得られるのではないかと見様見真似でごそごそ弄る。 ある程度の設定は、既にmonさんが手本を見せてくれているので、 私は不確定要素の強いバッファを弄っていた。 再生に当たっては、再生ソフトとLynxの設定が必要ではあるのだが、 その二つのバッファを決めていく必要がある。 基本的にはバッファを減らしすぎると再生が不安定になり、最後にはノイズが出てくる。 しかし、バッファを増やしすぎると安定するのは良いのだが、どこか生気を欠いた音となる。 最適値を探っていくわけだが、これがそのバッファ量によって音色まで変化するので始末が悪い。 おまけに、今回PCというものの不思議を思い知らされたのであるが、 不安定な設定をなんとか決めて、一晩経つと、その不安定さがずいぶん改善されていたりする。 じゃ、不安定で無くなるぎりぎりのラインを狙えばいいのかというと、 これもまたちょっと違う。 音色や、音楽のダイナミックな再現も考慮すると、 ぎりぎりよりちょっと引いたあたりが最適ポイントだったりする。 しかしこれも先ほど書いたように、一晩経ってPCがその設定に慣れてくると、微妙には変化してる。 さらにさらに、バッファだけでも弄るパラメータは再生ソフトとLynxの二種あり、 その掛け合わせも試していく必要がある。 な~んて言ったって、 もうかなり良い状態ではあるから、のんびりは進めていた。 で、 そこそこ納得できる設定を得た。 いや、 もう少し引いても良いかな? ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ いつも問題になるのはCD再生。 もちろんアナログソフトもきちんと再生したいとの思いは強く、 そのためのアンペックスであり、スカーリーなのだが、 まず、その再生を可能とするために、うちではADコンバーターが必要となる。 もちろんdbx4800内臓のものを使えば問題なくできるのであるが、 あまり好みではないので、他のものが無いのか延々と物色していた。 ひこさんがADコンバーターを作ってくれて、それはそれはお気に入りだったが、 なんだか機嫌を損ねてしまい、それ以来うまく動いてくれない。 CD再生においても、当初はPCによるリッピングは全く箸にも棒にも掛からなかったので、 CDPからのサンプリングレートコンバートするデジタル伝送と、DA+ADしたアナログ伝送を比較してきたが、 これも当初の予想を大きく裏切って、DA+ADアナログ伝送を選択した。 ここでも、ひこさんのADがおかしくなってから、私はCDも聴けなくなった。 いまさらSRCを通したCD再生は聞いていられなかったんだ。 私のシステムが全滅状態だったのは、このADコンバータのおかげだった。 そんな時に、 しかしそんなこととは関係なく、 PCオーディオが始まったんだ。 monさんがやってきて、あれほど酷かったPCでのCDリッピング再生をこちょこちょ弄って ポンととんでもない音が出た。 驚いたのなんのって。 本気で取り組もうと思って数か月頑張ってきた。 PCオーディオはどんどん成長し、 (今までの私のオーディオみたいに成長=肥大化でないのがうれしい) ほんとに良いとこまで来てる。 で、 そんな時に、 夢にまで見たADコンバータがやってきた Lavry Blue 最近の何でも出来ちゃうオーディオインターフェイスはがらではないから、 良いものはないかといろいろ考え続けてきたが、 結局、数社のものしか納得ができす、しかもそのうちの一つのプリズムオーディオは、 ひこさんが先に使い始めちゃった。 負けず嫌いで食わず嫌いで人と同じものがイやな私は選択肢の一つを失った。 どちらにしても、プリズムは高くてとても買えやしないんだけどね。 しかたなく、ではなく、 Lavryを選択した。 嬉しい! 何度ネットでカタログ検索してたことだろう。 自分の理想たるADが来て、アナログ環境はいよいよ整った。 スカーリーのモーターはまだ帰ってこないからレコードはまだ聞けない。 テープは準備万端だが、ここで気になるのはやはりCD再生。 最終決戦ではないが、 SRCを通したデジタル直結を却下してしまったDA+ADアナログ伝送が、 今や無敵に思えるPCリッピング再生にどこまで迫れるのか。 聞く前から結論は予想できた。 専用PCによるリッピングが圧勝するに違いない。 恐る恐るセッティングする。 こいつたちは、私のかけがいのないまさに愛機といえるものたち。 専用PCによるリッピング再生をチューニングしている間、 頭の片隅で、これで私もスチューダーと別れてしまうのかと妙に感傷的になっていた。 Lavry Blueを使ったDA+ADアナログ伝送の第一音は、それはそれは酷いものだった。 何重ものベールの向こうでごそごそ音がうごめいているように聞こえてしまう。 もう私の耳にはどうしようもなく聞こえてしまう。 悲しかった。 気持ちが落ち着くのを待って、考え直す。 Lavryだってデジタル機器だ。 安定するのには、はっきり時間がかかる。 あくる日、もう一度聞いてみた。 ベールは何枚かはがれていた。 しかし、もごもごは同じだった。 リッピング再生で暫く聴いた後、 もう一度、スチューダーを聴いた。 あれ? と思った。 実に品位ある再生だ。 こんな風に感じたことは無かったのだが、これって、聴けるんじゃないか? Lavry Blueを得たCDのAD+DA再生は、現在もどんどん良くなってきてる。 もうベールはほとんど感じない。 品位は高い。音楽はエモーショナルだ。 改めてPCリッピングを聴く。 この異様なまでの音のえぐり方はただ事じゃない。 もうここまで来たら、選択じゃない。 CDを聴く方法は、2つ存在するということだね。 わたしのことだから、 どちらかを使わなくなってくるのかもしれないが。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・ フェログラフのシステムは、相変わらず魅力に溢れている。 自分で言うのも妙だが、このシステムは実に上手く組まれている。 マランツCD-95CDPのデジタルアウトをフィリップスのプリでDA変換しているのがポイントだが、 QUADの520fパワーアンプも動かしがたい。 実は他の英国製パワーアンプを当てがったこともあるのだが、 数日で戻してしまった。 これも、普通の「520」ではなく、「520f」であることが大切なのだが、 なんて未練を並べても仕方がない。 このシステムも、その役割を終えたようだ。 ありがとう。
by johannes30w
| 2013-09-16 22:45
| オーディオと音楽
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