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2014年 02月 01日

とんでも録音シリーズ Vol.3

生の楽器においては40Hzを下回るような再生を必要とするものは、

それこそパイプオルガンくらいのものだ。

いや、

実際には重要なものがもう一つある。




パーカッション部隊






実は最高域においてもそれは言える。

10KHzを超えるような基音は、打楽器部隊からしか出てこない。

40Hzを下回るものも、打楽器部隊が発生させる。



私が現実のコンサートに行っていつも感じていたのは、

あのグランカッサ(大太鼓)の再生の困難さだった。

グランカッサだから、曲の中でいつも大活躍している訳はないのだが、

それこそここぞというポイントで音楽を「決める」役割をもつことが多い。

その「決め」をいかに再生するのか。

見事な「決め」、インパクトを経験する度に、もう根本的に、物理的にもその困難さが頭をよぎってきた。





当然、そんな音の録音も非常に困難に違いなく、

しかし腕のあるエンジニアは、たとえその基音そのものを収録できずとも、倍音を上手く聞かせて「決め」の雰囲気を作ってくれる。

この手腕はまさに芸術的と言っても良いと思う。

そんな素晴らしいエンジニアのおかげで我々は、どう考えても不可能に思えるオーケストラ曲の収録も、さほど違和感を覚えることなく聴くことができる。





ここでは、そのグランカッサの収録までも正面から取り組んで成功しているCDを紹介したい。


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これは大植英次指揮 ミネソタ管弦楽団で、

バーンスタイン作曲 「キャンディード序曲」

たとえばこれ


この曲は、珍しくグランカッサが大活躍する。

クラシックになじみの薄い人にもお勧めの、実に楽しい曲




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40Hzあたりに立ちあがってるグランカッサがわかるだろうか。



こんな曲で、グランカッサが上手く録れてないないと楽しさ半減なのだが、

意外と良い録音は少なかった。

大植のこのCDが出て、やっと私もルインが降りた。




大植は、バーンスタインの愛弟子で、もちろん演奏は文句なく素晴らしい。

こういう曲の場合、さすがにヨーロッパ系の指揮者では物足りない。








もう一つのお勧めははこれ

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同じく、大植・ミネソタで、

コープランド作曲 「市民のためのファンファーレ」

たとえばこれ


これは、ブラスと打楽器だけの曲。

壁、床、天井にご注意を。











ここまでは、

低域への限界再生が可能にしたものについて。


次回からは、

それが可能になったシステムで、どんな不具合が発生してしまうかについて書いていく。

実はこっちの方がはるかに多かったりして。。。  
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by johannes30w | 2014-02-01 15:23 | オーディオと音楽


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