2015年 02月 06日
JBL5674システムは、現代の大型シアターで、おそらく標準機として使われているもので、 言ってみれば、現代のvoice of the theatre と言える。 アルテックA4システムの現代版と言っても良い。 ただ5674の使用は大型シアターに限られ、最近よく有る小さなシアターではもっと小さい(と言うのもおかしいが)システムが使われている。 5674は、3ウエイで完結されている。 シアターではサブウーハーを使うのが当たり前じゃないかと言われるかもしれないが、 念のために付け加えると、シアターで使われているサブウーハーは、 メインシステムの帯域を伸ばす為に使われているのではなく、 一時期以降の映画でよく使われる、効果音としての特殊な重低音を再生するために特化して使われており、 我々がオーディオで使う使い方とは全く別物である。 私は当初、このモノリスを使い、新しいマンハッタンシステムは4ウエイで完結できないものかと考えていた。 5674の最高域部は2352ホーンと2450のスナウトレス版である2451が使われている。 2450は、JBLの新世代(それでも既に長い時が経つが)ドライバーで、 これはネオジウムマグネットとチタンダイアフラムを持つ。 ちなみにこれの民生用バージョンが475と呼ばれた。 この2450の登場は、我々を大いに興奮させた。 カタログでのその再生可能周波数レンジは実に20kまで伸びていた! 4インチダイアフラムのドライバーを使いながら、ツイーターが要らないという夢のようなことが現実となったんだ! 現実に、JBLの純正大型シアターシステムの最高域は、この2450(2451)が使われている。 それはアルテックA4システムの高域よりははるかに伸びており、 確かにイコライジングさえきちんと使いこなせば、現場ではハイパワーでワイドレンジの完璧なシステムに違いない。 しかし、これを家庭でオーディオでなんとか手懐けて使うとなると、 いかに2450でもツイーターが欲しくなる。 私自身も過去にマンハッタンシステムのツイーターとしてこの2450を使ったこともあるが、 やはりそこで完結させるのは流石に物足りなく、さらにその上に(スーパー)ツイーターを重ねた。 私が2450ツイーターを止めたのはその性能が物足りなかったのではなく、 その下を受け持っていた2440との音色の統一が難しくて諦めたんだ。 今回は、同じチタンダイアフラムの2490が下を支えることになるから、 違和感は無いだろうと予想していたし、その通りだった。 しかし、 2450(2451)なんだ。 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 5674システムは、3ウエイ。 クロスは297Hzと2500Hz。 もちろんメーカーは、非常に緻密なイコライジングを指定している。 それはともかく、 ミッドの2392ホーン(2490ドライバー)が、実に大きな帯域を受け持つ。 これがこのシステムの最大の魅力ではある。 しかし、ざっくりセッティングしてみて一番気になるのはやはり2451の帯域。 広大な空間でガンガン鳴らされるシアターでの使い方ならかえって邪魔になるだろうが、 家庭で使うにはやはりツイーターが欲しい。 2352ホーン(2451)の上を受け持つツイーターは、まだまだ選択できないが、 とりあえず旧マンハッタンシステムで使っていた2404H×2で間に合わせてみる。 ![]() パワーアンプにはセータを使って、完全に間に合わせだが、これで先ずは普通に聞ける。 新しいツイーターのことを考えながら、 じっくりクロスとレベルを合わせ込んでいく。 最終的にはイコライジングも必要になるかもしれないが、 それは最後のひと匙になるようなところまで追い込まなければダメだ。 最近、さらにデータシートの読み込みを進めている。 しかし、 検索をかける度にODさんのサイトばかりがヒットする。 なんたることか! 邪魔でしかたないが、さすがODさん、それを読めば、よくぞあの時にここまでのことを書いていたのかと、感心してしまう。 しかし、元来むらっけのある人だから、自分の気に入ったことだけ書いて(当たり前だ)終わってる。 なんだか悔しいが、今や私のシンクタンクと化しているODさんのサイトだが、 もう面倒なので電話して質問したりする。 先日も東京へ行ったおりに会っていろいろ教えてもらっていた。 ついでのバカ話の方が多かったが、それでも解った気になっている。 しかし後で思い出しても、何を解ったのかは良く解らない。 データをファイルで送ってくれるというので待っていた。 届いたデータを見て、さらに構想を練る。 しかし、 一緒に詰め込まれていたファイルが面白くて、 オーディオどころじゃないなこりゃ。
by johannes30w
| 2015-02-06 00:14
| オーディオと音楽
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