2006年 02月 04日
まずはノイマンの現在の状態。 低音は、締まりきった! すばらしい低音。グッと沈んで、滲みも無く、でもしっかりしたボディがある。今まで自分が経験したいい低音は、(ボヤボヤのを除くと)すべてつや消しだった。こいつの低音は艶がある。色っぽい低音。これは魅力的だぜ。 高音は、、、実は恐れていたことが現実となってる。艶が乗りすぎ。なぜこれが気になるのか、それは高音の上の上までエネルギーが強いから。エネルギーが強い音に艶が乗るとうっとうしくってしょうがない。で、何をするかというと、アンプを変える。それまで、ミッドハイとツイーターにはSA640を持ってきていた。そこ以外はすべて62XXシリーズ。ミッドハイとツイーターに民生用を持ってくることで、ある意味おいしい音を狙っていたわけだが、ノイマンを使うことで、そんな小手先のテクニックが、なんとも姑息な手段であったことがバレバレになったとも言える。つまり、ミッドロー以下との音色の違いが顕になってきていた。で、すべて62XXシリーズのパワーアンプに変更。 これで音色のバランスがとれた。 ツイーターはいろいろやってきたが、今回は自分においての頂上対決を控え、それを見届けるためということで、2402H一発とする。2404Hでもいいのだが、自分としては、なれた2402Hで判定したい。で、2402Hにしたわけだが、こいつにしたとたん嬉しくなった。ふわっとしてて、適度に華がある。しかもでしゃばらない。一発だと結構鳴らさないといけなくって、ある意味存在を主張してしまうのだが、比較試聴するには逆にいいかも。 これでまずは音を整える。しかしまだハイのきつさ、艶の乗りすぎが気になる。で、最後の仕上げにケーブルの変更。うちではプリ部からチャンデバまで5~6mのラインケーブルが必要なのだが、ここはいままでベルデン8412が不動の地位を築いていた。ここをヴァンデンハルのラインケーブルに変更。 以前の聞き比べでは、8412に比べ、あまりにおとなしく、また華が無いように感じられたのでお蔵入りになっていたもの。こいつを引っ張り出してきた。実は、これも以前、スチューダーA68というパワーアンプを使った時に、その高域の、ちょっぴりメタリックな音色に新鮮な驚きをもち、その特徴を生かす鳴らせ方がJBLアンプとは全然違ったバランスを必要とすることに国の違いを感じたものだが、その時、このヴァンデンハルラインケーブルがベストマッチなんじゃないかと思っていた。結局試すことはなかったんだけど、、、、。 今回のノイマンも、現在ハイに特徴が出ている。それならば、ハイがおとなしいヴァンデンハルがやっぱりいいんじゃないかということでのケーブル変更。これは大当たり。見事なバランスが得られた。8412を聞きなれた耳には物足りなく感じるかもしれないが、これがヨーロッパのバランスなのかもしれない。エージングが進めば、このハイも、もっと切れてくるかもしれない。もっと言えば、自分はなんとかして8412の華のある音を生かしたいと思うけれど、今回は、比較試聴を控えていると言うことで、こいつで決めてみる。 で、ノイマン444でのバランスを確立したところで、始める 頂上対決 スチューダーVSノイマン 10日ほど(?)聞き続けたノイマンからパッとスチューダーに切り替えてみる。 ありゃ~、なかなかいいじゃん。 切り替わった瞬間、ハイファイになった。ただし音像ははっきりでかくなった。でも、でかくなって気になるのかといえば、意外と気にならない。ノイマンほどの実体感を持たないが故、少々音像がでかくなっても気にならない。ミッドハイからハイにかけての繊細な響きが上品だ。ローは、、、ノイマンに比べると、滲んでいる。これは面白い。最初にノイマンが来た時、まずそのノイマンのローが滲んでぼんやりして困ったことは報告した。それが電源投入10日たつとはっきり逆転。ノイマンのほうがはるかに締まっている。ただ、スチューダーは、この低音の滲みも気にならない。たとえようも無くフワっとしてて、これはこれで魅力的。 全体として、やはり上品さが目立つ。パワーが無いわけじゃないけれど(それまで使ったどんなプリよりも力がある)、どこか冷静。過不足無く再現してるって感じ。 もう一度ノイマンに戻す。 うわ~実体感! 凝縮感! 音像がギュッと締まる。そしてなぜだか音場が静か。静かな音場に実体感のある音像がグイっと立つ。これがトランスの効果かどうかはわからない。これに比べるとスチューダーは、フワーっとした音場を持っていた。楽器を持ったおっちゃんが、剥きになってラッパを吹いてる。「そんなに剥きになるなよ」と言いたくなる人もいるかもしれない。ぶああ~!っとラッパを吹いてる。 つづく
by johannes30w
| 2006-02-04 00:45
| オーディオと音楽
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