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2007年 02月 19日

シューベルトの孤独

シューベルトというのは、子供の頃からどうしても好きだったな。

頭で聴くのではなく、音楽の、音の響き自体がそのまま自分の身体に入ってくる気がしてた。


響きが自分の身体となじんでしまうもう一人の作曲家にR.シュトラウスがいるのだが、
これはどうでもいい。


ただ、前にも書いたとおり、演奏によってはその生々しさが鼻に付くことも多かった。



そんな話を書いていて、聴きたいと思うCDを思い出した。

システムを解体してから長い時間が経ち、いや、解体以前からうまく鳴らずに、でも聴かなければならないCDとして常に頭にあったもの。


ジュリーニのシューベルト

シューベルトの孤独_e0080678_4161084.jpg


晩年のジュリーニがそうなのか、やっとジュリーニの音楽を私が理解し始めたのかはわからないが、今や私にとってはフルトヴェングラーよりも重要な音楽家と感じてしまっている。


この「未完成」にしても、「悲劇的」にしても、その一音一音のニュアンスがしみてくる。





シューベルトは孤独な人だったとどうしても感じてしまう。

明るく振舞えば振舞うほど、その孤独が際立ってしまう。

春の服を着れば、周りには明るい春の訪れを感じさせるが、自分自身は寒い。



シューベルトの孤独_e0080678_4254392.jpg



再構築したシステムは、やっぱり具合が悪く、もはやあきらめムードさえ漂う。

どうしても線の細さが取れない。

あの気が効かないJBL/Ureiがなつかしい。


ヒートアップが足りないのか、エージング不足なのか・・・。

冬の陣での印象は、夢だったのか、、、



ひとしきり弄ってきたが、ここまで来るとクロス周波数の変更も視野に入れないといけないかもしれない。


30wと4520のクロスは常に安定しない。
ここは常に難題で、以前から手を焼いているから仕方ないにしても、4520とミッドロー(2360+2482x2)の300Hzのクロスを弄る必要があるのかもしれない。



ごさ丸さんのHPで、ありさ邸に行ったPASSの印象がガラガラ変わるという話を読んだ。

どうしてそうなるのか考えてみた。

私がもって行った時と今と違うことと言えば・・・・

電源ケーブル以外には無い。

もちろん電源ケーブルで音が変わってしまうことは当然だが、その変化量、変化の質は理解している。


ま、少しでも聞きやすくなればと、うちでも変更してみた。


シューベルトの孤独_e0080678_436441.jpg


こいつへの電源ケーブルを、ヨーロッパ製のものからベルデンの太いものに変えた。









シューベルトは孤独だ。

いや、この演奏がそう聴かせるのか。



音楽が流れなくなる寸前の、その音の表情が顕になればなるほど寂しさがしみてくる。

心のひだが感じられれば感じられるほど、そのせつなさがしみてくる。



「悲劇的」の第四楽章、弦が泣く



とうとう、泣く





ジュリーニのシューベルトを聴けた気がした。

とうとう聴けた気がした。





なんだか皮肉にさえ思う。



今夜はもう聴きたくない








設定は弄らず。

暫くこれで聴いてみよう。

by johannes30w | 2007-02-19 04:52 | オーディオと音楽


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