2007年 07月 02日
手持ちのマランツLDPは、しっかりした音がした。 手抜きの無いしっかりした音。 4Fで常用のDENONのDVDプレーヤーよりも濃厚、しかも音の一つ一つががっちりとゆるぎない。 本当にカセットとオープンを比べているみたいだった。 ただ、ちょっぴり明瞭度に欠けた。 で、 デジタルアウトを使い、マランツLDPをトランスポーターとして使い、SONYのAVプリにデジタル入力するのが最もよかった。 比べれば、DENONのDVDプレーヤーは、さすがに新しい音がするのだが、作為がすぎる。 パッと聞けば、聞き栄えがするものの、比べてしまえば相手ではない。 そこに、このフィリップスLDPが来た。 まず、アナログ出力で、マランツLDPと比べてみると、、、、 フィリップスLDPは、LHH500を思い起こさせた。 ウモウモ言ってる。 濃厚さは、、マランツよりさらに濃い。 まったく聞き栄えがしない。 ただ、低音から高音まで、まったく同じ質感を持っている。 このことは意外と珍しい。 たいがいの機器は、低音は・・・、高音は・・・、というふうに言うことができる。 つまり、低音、中音、高音と分けても違う質感を組み合わされたように聞こえることがほとんどだ。 この、下から上まで同じ質感というのはすばらしい。 と、 むりやり自分を納得させて、フィリップスが良いと思い込もうとしていた。 だって、期待して期待して手に入れたんだもの。 ごそごそやっていたが、マランツの時と同じように、デジタルアウトからSONYのAVプリに入れるほうが良かった。 ほぼ一日経って、、、 改めて、DENONのDVDプレーヤーや、マランツのLDPと、いろいろ聞き比べてみた。 すると、当初感じていたウモウモはほとんど無くなっていることに気がついた。 残ったのは、がっちりした安定感、ぐっと力がこもった音、あざとい小細工のない素直な響き。 DENONより、マランツより、ぎゅっと引き締まり、濃密。 フィリップスの品のよさと、さりげない艶が嬉しい。 いらない気遣い無しに音楽が聞ける。 マランツの音に比べて、少々安い音なのだが、いやいやこれでいい。 ただ、やはりトランスポーターとして使うにかぎる。 トランスポーターとして使った場合、曇りが消え、骨格が顕になる。しかし、痩せないのが嬉しい。 硬質な艶、しかも痩せてない。妙な輝きはないが、その艶がなんとも魅力的だ。 ピアノを聴かなきゃ アラウのモーツァルト この晩年のアラウはさすがに指が動かない。 K.284はさすがに辛い。しかし、K.533/494は、この音楽はすばらしい。 なんとも言えない味わい。耳ではなく、直接心に染み込んでくる。 特に第二楽章のアンダンテ。 じーんと、、、、、 私は以前、BGMは大嫌いだと書いた。 今は、少し考えが変わってきている。 何もせず、何も考えず、このモーツァルトを聴く。 モーツァルト モーツァルト これは最近買ったお気に入り。 カール=アンドレアス・コリーという人が弾くバッハ。 シャコンヌという題(?)で、バッハの作品のピアノへのトランスクリプション集になっている。 要はバッハの作品を、ピアノ用に編曲したもの。 普通こういう作品集は、それこそBGM風に仕立てられているものが多いのだが、このCDではブゾーニや、ケンプ、リストやいつものヘスなどによる、聞きたくてもなかなか聞けなかったマジな編曲が使われている。 編曲としても、聞き応え十分。 しかもこのコリーという人、初めて聞いたのだが、じっくり誠実に弾いてくれる。 しかめっ面せずに、バッハが聴ける。 いいCDだよ。 お気に入りついでに、 最近このCDをよく聴く シューマンのピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲 シューマンのピアノ四重奏曲は大好きだな。 シューマンって、恐ろしくプライベートな人なんだと思う。 あまりに痛々しい心、純粋すぎて純粋すぎて、どちらを向いても傷ついてしまう。 恐ろしく純粋で、純粋で、だからどうしても狂気と背中合わせになってしまう。 「子供の情景」だって、狂気に満ちている。 むき出しの心。傷つかずにいることさえ出来ない。 ピアノ四重奏曲の第三楽章に聴き入ろう お気に入りのフィリップスLDPは、しかし気難しい。 うちのフィリップスは、パワーアンプさえも気難しい。 このLDPもなかなかCDを再生してくれない。 5回に1回くらいしか聞かせてくれない。 嫌がらせみたいにグラモフォンのCDはほとんど読んでくれない。 でも、こいつだけは不思議に鳴らしてくれる これを聞かせてくれれば、まぁそれで良いといえば良い。 でも、 さすがにレーザーディスクはしっかり再生してくれる。 お気に入り
by johannes30w
| 2007-07-02 22:41
| オーディオと音楽
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