ダークサイドへようこそ
2015-03-09T01:54:06+09:00
johannes30w
マンハッタンの夜
Excite Blog
調和か破綻か
http://johannes30.exblog.jp/22864144/
2015-03-09T01:24:00+09:00
2015-03-09T01:54:06+09:00
2015-03-09T01:23:58+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
これは英国のグラント社のG100AMSというモノラルアンプ。
この時代の真空管アンプは、何故だか無茶をしているモノが多いようで、
アンプリトンしかり、カウンターポイントしかり、英国製のこのグラントも、かなり無茶をしているようだ。
その無茶の内容は私にはさっぱりわからないが、
こういう弱小メーカーしか真空管アンプを作らなくなった時代だから、
ある意味仕方がない。
メンテをお願いしている松下さんにはいい迷惑だろうが、
そこはなんとかすがってお願いしよう。
お願いしてやっと帰ってきたグラントだが、
こいつには最初から期待があった。
30w部に使いたい。
いろいろな真空管アンプを見てきたが、
こいつの出力トランスが一番しっかりしているように見えるから。
(素人の戯言だけどね)
重量も、こいつは妙に重い。
単純に重いアンプが良いとは思わないし、カウンターポイントみたいにOTLの場合だってあるのだが、
30wで様々に苦労してきた私としては、どうしてもそういう単純なところに拘ってしまう。
もちろんフルレンジで確認の為に聞いてきたのだが、
このグラントは実に紳士ではある。
KT88を2本で100Wもの出力を絞り出しているのだが、
そういうテンションのかかった雰囲気はあまりなく、
VTLなどと比べると、実直でおとなしい。
先ずは暴れる30wをしっかり支えてもらわないといけないので、
グラントに任せることを決定し、
しかしその途端不具合が発生したのでメンテに出していた。
電源トランスも含め、実に立派でしょ?
英国製のせいか、
部品の構成や配置も心なしかきちんとしている
こういうのを見てしまうと、
フランス製のアンプリトンは、やはりどこか華奢で、いい加減に作られているように感じる。
英国の良心か、アメリカ製にも無いかっちりとしたつくり
まあそんなことは、実はどうでもいい。
要はシステムの中で生きてくれるのかどうかなんだ。
せっかくグラントが帰ってきたので、
一気にシステムの再構成を行う。
スーパーロー 30wにはグラントを当てる。
ロー 4550(2220×2)は、今までSA-4をあてがっていた。
ここは迷う。
元々は、VTLあるいはアンプリトンTS-5500を使うつもりだった。
TS-3000が燃えて、それどころではなくなって、しかたなくミッドローとミッドハイに使ったTS-5500の具合が実に良いのでこれは動かしたくない。
ではローはSA-4のままでいこうかとも考えたが、いや、一度VTLのウーハーを聞いてみたい。
VTLは、30wに使うには柔らかかった。
伸び伸びした歌う30wは楽しかったが、あの熱い、でも肌触りの良い音は、ウーハーの方が生きるに違いないと思っていた。
迷った挙句に、ローはVTLを試すことにした。
ミッドロー、ミッドハイはTS-5500で決まり。
ハイはカウンターポイントのSA-20が収まっているから、
SA-4は、なんとスーパーハイ(ツイーター2404H×2)を担当することになった。
このアンプに担当させるのがツイーターだけとはなんとも勿体ないが。。。。
全てのアンプに電源を入れていく時の何とも言えない緊張感は、
C嬢のイグニッションをひねる時に似る。
しかし、判ってはいるが、
何とも大げさなことになってきた
バランスを取って、鳴らし始めて驚いた。
実にしっくりくる。
これは良いバランスが得られている。
思い出せば、SA-4のウーハーは、かなりの主張があったんだね。
SA-20はしなやかで、妙なてらいも無い素直な魅力的な音なのだが、
SA-4は全く違っていて、その質感がどうであれ、先ずはしっかり主張する。
この強さがSA-4の大きな魅力の一つであることは間違いないのではあるが、
やはりこいつは独立して一人で住まわせてやるのが良いのかもしれない。
しかし、勿体ないことではあるが、
ツイーターでのSA-4は良い。
あの強い主張も100%の魅力となって生きている。
寄せ集めのような機器を組み合わせた私のシステムだからこそ、
全体としての調和は最優先されなければならない。
破綻寸前の抗しがたい魅力に溺れるのも良いが、
まだ先があることを考えれば、今の段階では調和を取る。
鳴らし始めて2時間、
それぞれのアンプがほぐれ、微調整が進んでくると、
全体として完全に新たな段階に入ってきたようだ。
まだまだ進める。
行き先は無限。
]]>
時の狭間で
http://johannes30.exblog.jp/22861207/
2015-03-08T01:01:03+09:00
2015-03-08T01:00:26+09:00
2015-03-08T01:00:26+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
構築途上とは言え、
やっと聴ける状態までもってこれた。
課題は山積、宿題は手つかずだけど、
ここ数日はオーディオなんか弄らずに、
ゆっくり鳴らしている。
お気に入りのCDたち
これはどんたくさんが教えてくれたもの
これは焼き蛤さんが教えてくれた。
みな懐かしく、そして現役。
ムローヴァの「Through the Looking glass」
落ち着いて、
気が向いたらまた始めよう。
先ずはこいつから
]]>
必然
http://johannes30.exblog.jp/22851207/
2015-03-04T00:48:00+09:00
2015-03-04T12:37:10+09:00
2015-03-04T00:48:28+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
2360ホーンに憧れ、2450ドライバーを夢見ていた頃、
自分の将来の夢の理想のスピーカーは、4550(2220×2)に2450を装着した2360ホーンを乗せたものだった。
クラシックばかり聞いている人間がおおよそ考えないような取り合わせだろうし、
他の誰にも勧めないし、もしもそんなことをやろうという人がいたら、あわてて止めるように諭すだろうが、
それでも私は大まじめにそんなシステムを夢見ていた。
本の解説によると、2450というドライバーは画期的なもので、
とうとうツイーター無しで2ウエイで完結できると言われていた。
実際、JBLのシステムではそういう使われ方をしているが、
いかんせんそんな音を聞いたことも無ければ、ユニットも見たことも無かった。
でも、
まだまだ素直だった私は、そうであれば実に明快に2ウエイで自分の夢が叶うと信じていた。
とうとう2360を実際に手に入れた後のこの十数年の悪戦苦闘の一部はこのブログでも紹介しているが、
2ウエイで完結できるはずの私のシステムは、6ウエイにまで成長してしまった。
誰もそんな面倒なことをしたいわけじゃないが、
自分の理想のものを追い求めたら、そうなってしまった。
もちろんそれ以上の7ウエイまでは試したが、これはすぐさま撤退した。
全ては功罪を併せ持つもので、どこまで行くのかは自分で決める以外には無い。
私には6ウエイが理想的であったというだけの話なんだ。
そうやって完成した私のマンハッタンシステムであるが、
完成形を成したのが、今調べてみると2008年の9月。
死にもの狂いのオーディオが始まったのが、恐らく2001年か2002年だから、6~7年かかって完成したんだろう。
2008年から今年まで、マンハッタンシステムは全く不動で、
ブログ的にはあまり面白くない時期だったのかもしれないが、
不動ということは、私自身としては非常に幸せな時期だった。
今年、とうとうマンハッタンシステムにモノリスが導入され、
スピーカーシステムの再構築が始まった。
昔夢に見た2450は2451と姿を変えていたが、それでもJBLは今でもこいつを最高域部に使っている。
夢を再びということで、そのまま使いたかった。
そのまま使えるなら、システムは4ウエイで完結できる。
が、
やはり家庭で使うにはツイーターが欲しく、
5ウエイとなった。
しかししかし、
これではまだ高域の上ずりや薄さが気になる。
2451といえども、4インチダイアフラムドライバーにすぐツイーターをつなげるのは、
私には無理がありすぎるように聞こえてしまう。
ここら辺のことは、旧マンハッタンシステムで嫌というほど苦労したからその解決策は解っている。
4インチダイアフラムドライバーとツイーターの間に2インチダイアフラムドライバーをあてがえばよい。
以前はすべてアルニコを使ったユニットだったから、普通に2420を使った。
ホーンは2360属とも言うべき(開発、発表はこちらが先だったか?)2344ホーンを使い、
全く違和感なくシステム構成が可能だった。
しかし今回は、モノリスの上を担当せねばならない。
ドライバーは2425あるいは2426で良いとしても(本当はスナウトレスであってほしいが)、
ホーンが難しい。
あろうことか、今や唯一の相談相手と言えるODさんとしつこく喋っても、
なかなか解決策が出てこない。
でもその中で、これしか無いだろうという話になったのは、2374ホーン。
だれもこんなホーンを話題になんかしないだろうが、
いや、確かにこいつしか無いんだ。
2374ホーンは現在のJBLシアターシステムの4632などに使われているホーン。
これの一番上のやつね。
こいつなら、もちろんウエイブガイドホーンであるから、
形はともかく、その下の2352ホーンとの違和感も少ないだろう。
問題は、
こんなものが単体で手に入るのかどうかなのだが、
それが、
手に入った!
2425付!
願えば叶うもんだ。
しかし、こいつは数字よりでかく感じる。
今までのハイを担当していた2344と比べると、
でかい!
で早速、
取り替える
先ずこれは現状
2404Hツイーターの代わりに2374+2425
これで数時間頑張ったが、
やはり少し物足りない。
門外漢のJAZZをぼーっと聴くには力もあって良いが、
弦は物足りない。
で、結局、
6ウエイ。。。
この配置では2352ホーンと2374ホーンが干渉して気になる帯域が出るが、
2374ホーンのセッティングは思惑があるので、その実行さえあれば問題は無くなるだろう。
それにしても、
結局6ウエイ。
まあ文句は無いが。。
アンプリトンTS-3000の完全復活の可能性も大きくなってきた。
なんせ、
今ツイーターにあてがっているがこいつだから
おおよそツイーターには不釣り合いな6233。
フルレンジで鳴らすこいつは大好きなんだけど、
さすがにツイーターは柄じゃない (+_+)
気分が良い。
今夜は大好きなケフェレックのピアノでバッハ
]]>
走れ!走れ!
http://johannes30.exblog.jp/22835765/
2015-02-26T00:57:00+09:00
2015-02-26T01:51:10+09:00
2015-02-26T00:57:26+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
アンプリトンTS-3000が逝ってしまった。
修理に出している間、どうしようかとぼんやり考えていたが、
IクンからカウンターポイントSA-4の修理が完了したとの連絡が入っていたことを思い出した。
搬入をお願いし、その日程も決まっていたが、
あれが帰ってきたら、とりあえずかもしれないが音を出せることに気が付いた。
さっそくIクンに連絡し、自分で取りに行く段取りを組んだ。
C嬢で走る!
お店でSA-4を受け取り、
ダークサイドへ運び込む。
同時にアンプリトンTS-3000を運び出し、
修理へ送り出す。
家へ帰り、
妙に疲れて眠り込んでしまった。
気が付くと、
もうすっかり夜も更けていたが、
ここで頑張らねばどうする!
SA-4をスピーカーの前に運んで、
ああ、こいつはやっぱりいい顔している。
日替わりのアンプシステムになっているから良く解らないだろうが、
別に説明する必要も無いのだろうが、組みなおしたアンプは、
ウルトラロー(30w) VTL MB-100
ロー(4550・2220C×2) カウンターポイント SA-4
ミッドロー (2392ホーン・2490) アンプリトン TS-5500
ミッドハイ (2352ホーン・2451) アンプリトン TS-5500
ハイ (2404H×2) カウンターポイント SA-20
こんな感じ。
これでもツイーター部以外はモノラル構成。
SA-4は、まだ正規代理店がなんとか直してくれるようで助かる。
しかし、
最近の経験から、
もう天板は外しておきたい。
アンプリトンも、球の部分はボンネットが付いているのだが、
放熱のことも考えて、私は外して使っていた。
しかし、よくぞ外していたと言うべきで、
もしボンネット付きで使っていたら、
一昨日の炎上事件で、フーフー吹いて消し止めることもできなかっただろう。
天板が無いための埃の問題は、これはまめにエアダスターでも使うしかないだろうが。。。
ウーハーにIDDWであてがったアンプリトンTS-5500は、
導入後数時間で持ち場をミッドロー部とミッドハイ部に変更された。
実はこれは期待できる使い方なんだ。
アンプリトンのTS-3000もTS-5500も、単体でフルレンジシステム(という言い方も変だが)を鳴らしてその素性を確認している。
その時の感触で言えば、
私の場合、フルレンジで鳴らす限り、圧倒的にTS-3000が好みであった。
それに比べると、TS-5500は少し散漫でぼける。
それぞれに使われている出力管が、EL34とKT88であるからその違いも大きいだろうし、
この違いが真空管それぞれの特徴を表しているようにも思うのだが、
それはさておき、
ではそれぞれの性格を、システムに組むときに考えるなら、
ぼけ気味のTS-5500をホーン+ドライバーにあてがい、
締まるTS-3000をウーハー部に持ってきたい。
しかし現実は、出力の問題で、TS-3000をホーン部、TS-5500をウーハー部にあてがわざるを得ない。
先日はそうやってあてがい、これは先ずは満足のいく結果を得られたのではあるが、
TS-5500の鳴らすホーンの音は聞いてみたかった。
図らずしてその組み合わせをすることになったわけだ。
IDDW用の配線を作り直し、
ざっくりレベル調整をして鳴らしたその第一声は、
これはモノリス導入後、最も素晴らしいもので、
今までとは一ケタ違うレベルにいきなり進化した。
SA-4の魅力もさることながら、
TS-5500の鳴らすモノリスが実に良い。
思い出す。
マンハッタンシステムで、JBLの62XXアンプシリーズでシステムを組んだ時、
フルレンジで鳴らすとどうしても鈍くてくぐもっていて大嫌いな6260が、
ホーンにあてがうと、何とも魅力的な生々しさを発揮したことを。
もうこの組み合わせで煮詰めていって良いんじゃないかとさえ思える。
あんなに好きだったTS-3000は行き場を失うかもしれない。
でも今は、
そんなことは考えずに音楽を楽しもう。
いろいろ聴ける状態になってきた。]]>
負けるもんか パート2
http://johannes30.exblog.jp/22828169/
2015-02-23T00:38:00+09:00
2015-02-23T10:30:24+09:00
2015-02-23T00:38:49+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
スピーカーシステムの構成は、
自分の現在の不満を考えればもう一歩進めたいが、
できれば現在の構成で完結させたい。
スピーカーの前がアンプだらけであまりにみっともないのでとりあえず整理したい。
30wの間にアンプタワーを組むのはスペース的に無理になったので、
いずれにしてもスピーカーの前に並ぶことにはなるのだが、
それにしても、もう少し何とかしたい。
ということで、
以前Mさんにいただいたアンプラックの天板を持ってきた。
放熱は気を付けないといけないので、
とりあえずアンプリトンは天板の上に並べ、
その下にもアンプを仕込みたい。
下に30w用のカーバーを入れようと思ったが、
いやいや、
どうせなら、30wも余った真空管アンプのVTLを使ってみよう。
ざっくりレベル調整したが、
あまりの音の違いにしばし呆然。。
カーバーの30wは結構気に入っていて、
その無駄が無く、力まない力感は実に魅力的。
VTLに換えた途端、その野放図な鳴りっぷりにびっくりした。
VTLってこんなんだったかな?
豊かに伸び伸び鳴ってくれるのは良いけど、
ちょっと真空管真空管しすぎのようにも感じる。
まあしかし、しばらくこれで使ってみよう。
外したカーバーは4Fのシアターで使う。
現在シアターのメインのアンプは、これもダークサイドからはみ出てしまったセータの4チャンネルアンプ「ドレッドノート」だが、
センターとサブウーハーにカーバーをあてがう。
シアターでの各チャンネルのレベル調整を済ませ、
少し映画を鳴らしてみたが、
いや、
カーバーは実にすごい。
ゲインを上げれば上げるだけ、いくらでもパワーが湧いてくる。
どこまでもついてくる。
こんな強烈なサブウーハーは初めて聞いた。
なるほど、このアンプが日本のオーディオ界で話題にもならなかったことが良くわかる。
こいつの真骨頂を日本の家庭内で聞くのは不可能だね。
あんな出力を放出させるのは、日本の家庭では無理だ。
逆に、イットキの能率の悪いスピーカーを鳴らしてやると良いのかもしれない。
ま、能率の悪いハイエンド系のスピーカーにこんなアンプをあてがうなんて、
普通の先入観を持った人なら絶対に拒否するだろうけどね。
シアターで気分を良くした私はダークサイドへ戻る。
縦置きではやっぱり扱いにくいので、アンプリトンは横並びに置き換えた。
うひゃひゃ!
バカバカしくって良い感じ!
配線も少し整理して、電源ON。
う~む、
少し音が変になってる。
今日は雨だから、そのせいか?
いや、
湿気が多い時の音とは逆方向に変だ。
明らかに中高域が弱い。
2393ホーン+2490ドライバーは、現代のホーンらしくイコライジングが前提。
なんとかイコライジング無しで完結させたかったが、やっぱり無理なのか?
う~む、
じゃ、
パライコで、一つまみだけしてやろう。。
うんうん、
これで良い。
と、
曲が進んだその時、
バーン!
と右手の方で何かが爆発した!
え?
と、その方向を見ると、
右チャンネルの中高域を受け持っているアンプリトンTS-3000からただならぬ煙が立ち上っている!
あ! 来た!
椅子から飛び上がって見に行くと、真空管も赤熱!
プラットホームの下から炎が立ち上がっている!
ありゃ~!
電源を落とし、
カメラカメラ!
さすがに焦っていて手ぶれしているのはご愛嬌。。
この後、火が収まるのを待ったが、一向に収まらないのでフーフー息をかけて消した。
ありがたいことにそれで消えてくれた。
しばし呆然。。
う~む、
さすがに真空管アンプはすごいな。
おまけにこいつはフランス製だもんな。
さあ、どうする?
アンプリトンを修理に出すのはもちろんとして、
その間の穴埋めをどうする?
それより、
この先もこいつを使って良いものなのか?
どうも考えがまとまらないが、
まあいい。
頑張るしかない!
今日、K自動車のKさんからC嬢が治ったとの連絡をいただいた。
C嬢が帰ってきたら、慰めてもらおーっと。。
フランス生まれだけど。。]]>
賭け
http://johannes30.exblog.jp/22823070/
2015-02-21T01:12:00+09:00
2015-02-22T02:22:33+09:00
2015-02-21T01:13:13+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
私が選んでしまう機器など、きちんと聞いたこともないものがほとんどで、
はたしてそれが実際に使えるかどうかなど誰にもわからない。
自分の直感だけが頼りで、しかし失敗してもだれの責任でもなく、自分一人が頭を抱えればいい。
モノリス(この呼び名もちょっと考えモノのようだ。またの機会に説明しなきゃ)の導入は、
これは私の宿命のようなもので、自分でも避けようがないような気分がする。
モノリスはまだいいよ。
これは突発的な出会いで、ある意味仕方なくやってきたものだ。
こいつとはもはや付き合っていく以外ない。
しかしその出会いの時期が悪い。
現在私はアンプシステム再構築の真っ最中で、
とうとうアンプの総真空管化を進めている真っ最中。
その主役はアンプリトン。
主役が帰ってきたことは前回書いたが、
これが果たして使えるのかどうかはやってみなければわからない。
日本に入ってきていたのはTS-3000とTS-5000だったようだが、
最終的に私が手配できたのは、TS-3000が二台とTS-5500が二台。
これを中心にアンプシステムを組むつもりだったが、ゲインも含めて不安はいっぱいだ。
先日来TS-3000はミッドロー部とミッドハイ部にあてがって、まずまずの感触は得ていた。
問題はTS-5500で、これでウーハー部を駆動する予定だった。
TS-3000は35W+35Wとの表記があるが、TS-5500ははっきりしない。
TS-5000は57W+57Wのようだから、それに近いだろう。
ドライバーに35Wで、ウーハーに57Wでは明らかにウーハー部の力不足が考えられ、
チャンデバその他でのゲイン調整に苦労が考えられる。
だからではないが、ウーハー部は久々のIDDWを予定した。
VTLやカウンターポイントのSA-4は100Wクラスのアンプで、
こいつたちではゲインに問題が無いことが確認できている。
要は、パラで100Wと、50W+50WのIDDWが同様に使えるかどうかがまずは問題。
音色や駆動力は二の次となる。
アンプリトンTS-5500がとうとう帰ってきて、
しかしぼんやり過ごしていたが、
とうとう始める。
信号ディストリビューターは使わずに、単純にケーブルで二分配してみる。
と言っても、いきなり自作だが、ここは腕の見せ所。
秘密兵器と言っては言い過ぎだが、ウエスタン(?)らしい単線で作る
グルーガンまで使って、めずらしく本気で。
スピーカーへの配線は、これはずいぶんため込んでる10GAウエスタン。
電源の投入は、何度やってもハラハラする。
ノイズは出ない。
煙も出ない。
焦げ臭いにおいも無い。
よ~し!
先ずはVTLのままのゲインでスタートする。
大丈夫だ!
やった!
全体のバランスを整えて、
電源投入して今で一時間。
アンプリトンの独特の立体感が出て来た。
うん。
これなら使える。
うれしい!]]>
主役と、ちょっぴり昔話
http://johannes30.exblog.jp/22807904/
2015-02-15T01:11:00+09:00
2015-02-15T10:50:56+09:00
2015-02-15T01:11:43+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
。-。-。-。-。-。-。
うちのシステムの大きな変更の一つはもちろんアンプの変遷。
今までの組みあがったアンプシステムには音に関して不満足なものは無かった。
何通りかのアンプシステムを組み上げたが、それぞれに素晴らしかった。
最初はSA640を6台並べて組み上げた。
4355時代の名残ではあったが、何とも魅力的だったよ。
しかし、こいつは良く燃えた。
30wにあてがった個体は次々燃えた。
何台、何回修理したかわからない。
そのうち修理先のラボにも覚えられてしまって。。。。
こんなことをやっている場合ではないと、
壊れないタフなアンプを選ぼうと、
これも4355時代に試した6290シリーズを導入。
6290は最大8台使っていたが、
そのうち6260や6230も使い分けてアンプシステムを構築した。
6290は流石に強力で、壊れるなんてことは無かったが、
代わりに30wが燃えた。
仕方がないので、燃えないように30wをダブル(ステレオで合計4本)にした。
音はシングルの方が好きだったけれど。
6290シリーズで組んだアンプシステムは実に安定していて、これでもういいやと考えていた。
しかし、少しづつおっくうになっている自分に気が付いた。
ステレオを聞くのにいれるスイッチの数が嫌になったわけではない。
6290のトランスの唸りとファンノイズがどうしても気になりだしていた。
仏壇とか棺桶とか言われた自作静音ラックも作ったが、
それでも気になっていた。
こんなことが気になって音楽が聴けないなんて本末転倒だと、
6290シリーズで組んだアンプシステムを捨てる決心をした。
次に組んだのがアムクロン。
アンプ遍歴の中でどうしても出てくるのがアムクロンではある。
PSA-2など、使ってみては売り、また買っては売り、いったい何台使ったことか。
ただ、アムクロンも使いたいアンプはほとんどファン付だった。
良い音のアンプは熱なんか気にしてないからファンが付くのが当然なのかもしれないなんて考えた。
しかし、アムクロンの中にも昔から気になっていたファンレスアンプがあり、
それがK1、K2シリーズ。
実際に手に入れてみて、使えそうな感触を得たから、走った走った!
丁度製造中止になったころで、日本の在庫を総ざらえのような感じになっちゃった。
そう、こいつらは、ほとんどが新品で買ったんだ。
当たり前だが、アンプからのノイズは消えた。
静かさがどれだけありがたいモノか、改めて気が付いた。
しかし、
音としては納得できたものの、
素晴らしい音には違いなかったんだけれど、
これはどうしても私の音ではなかった。
悲しいかな、アムクロンに愛着が湧くことは無かった。
放出に躊躇は無かった。
次に来たのがラブグルッペン。
これだって聞いたことも見たことも無かった。
しかし、風の噂は何となく聞いていた。
アムクロンで文句は無いが気分が浮かない私は、ある場所でこれを見つけて飛びついた。
これだって当然新品しか無かった。
これはそれぞれが4チャンネルアンプだから、台数はなんと3台で済んだ。
3台なら静かだろうと期待したが、なんのなんの、最近のこの手のアンプのファンは実に強力で、
つまり、実にうるさい!
当時、他のアンプの冷却ファンを交換したりして遊んでいたが、
さすがに新品のこいつらをナントカする気にはなれず、
上から毛布やらなんやらをかけて炬燵にしていた。
音は、
これは実に素晴らしかった。
これこそ何の文句も無く、
私は大満足だった。
しかし、
やはり炬燵は嫌だったんだ。
:-:-:-:-:-:-:-:-:-:
昔から、真空管アンプに興味が無いはずは無かった。
しかし、
多くのアンプが必要な私のシステムの場合、
もし真空管アンプを使うとなれば、
その立ち並ぶ真空管で、部屋が狂った博士の実験室みたいになっちゃうんじゃないか?
ダークサイドは寒くて暑い。その暑い夏にそんな台数の真空管アンプを使っちゃったら、、、、。
なんて、自分が使わない言い訳ばかりを考えてた。
しかし、
なによりメンテなんだ。
我々のオーディオが問題なく使える大前提は何よりもメンテナンス環境にある。
継続的なメンテナンスが出来ない環境では、オーディオなんて成り立たない。
トランジスタアンプだって同じことだし、メンテをする人に言わせれば、
真空管アンプは汎用部品が多いのでまだ治せるが、トランジスタアンプは専用部品が多いので、
かえって修理が困難なことが多い、云々。。。
まあそれは良い。
問題は、その人なんだ。
真空管アンプのメンテをしてくれる人も多く知っている。
ラボみたいなところも知っている。
お店を構えているところももちろん知っている。
しかしだ。
そのほとんどが、オーディオ好きのシロートが、好きが高じて店をやったり、ラボを開いたりしているところばかり。
それが悪いとは言わないが、
そうなると、その人間の勝負が始まる。
悲しいかな、
私は信用できる「人」をほとんど知らない。
信用して、嫌な思いをした経験だけが山のように積みあがっている。
ギアドライブやカッティングレースを自分でメンテするのはそのせいだ。
こういうメンテできちんと出来る「人」を私は知らない。
もし真空管アンプを買ったところで、
私が買うようなアンプは当然メンテ前提になる。
信頼できる「人」がいない限り、私は真空管アンプには踏み込めなかった。
それが、
とうとういらっしゃった。
直接は存じ上げない。
松下さんとおっしゃる。
BUNJINを介してお願いを受けてくれた。
もう一年以上前になるが、
私はアンプリトンのアンプと出会った。
これが良かったのかどうかはわからない。
松下さんの存在を知っていたから、
私は決心した。
真空管アンプでやり直そう。
アンプリトンを探した探した。
こんな中途半端なアンプはなかなか見つからず、
それでも友人たちの協力もあって、現在6台集まった。
昨年に先ずは集まった3台をBUNJINに持って行き、メンテを頼んだ。
3台で、上手く特性を合わせて2台作ってもらった。
出来上がりは、実に素晴らしいものだった。
アンプが帰ってきて、その梱包を見た時、確信した。
この人なら何もかも信頼できると。
ビスの一本一本にも気が配られている。
もう私は何の心配もしていない。
さらにお願いしていたアンプが帰ってきた
もはや作品と言っていい。
フランスのおんぼろアンプが、素手で触るのももったいないほどのアンプとなって帰ってきた。
こいつはウーハー部にあてがう。
つまり、
新マンハッタンシステムの中心は、4台のアンプリトンに任せるつもりなんだ。
ゲインも含めて上手くいくかどうかはわからない。
オーディオもつくづく人との出会いが大切。
自分一人で出来ることなどたかが知れている。
私も多くの人に支えられている。
感謝しかない。]]>
お客様
http://johannes30.exblog.jp/22802759/
2015-02-13T01:14:00+09:00
2015-02-13T01:28:09+09:00
2015-02-13T01:15:07+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
アンプは日替わり状態のこの時期にお客様を迎えた。
いきなり言い訳になっているが、私のシステムなんてこんなものなので仕方がない。
久しぶりのお客様。
最近は、ダークサイドは外部の人の訪問を受け入れていないので、
身内の近しい人以外は来なかった。
お客様となれば気合も入りそうなものだが、
これもいつものようにバタバタしている私であるから、
システムの調整どころか、部屋の掃除をするのに深夜までかかってそれで準備は終了。。
当日は、愚にもつかない話しで終始し、実に楽しかった。
不思議なことに、
お客様と一緒に聞いていると、
何故だか自分のシステムがよく見える。
お客様には申し訳ないが、
レベル調整も落ち着いていないこの状態ではあるが、
どうも我慢ならないことが見えて来た。
音が美しくない。
演奏家が全身全霊を込めて発したその音が美しくない。
これは致命的な欠陥であって、
これの解決なしに先へ進むことなど不可能だ。
お客様が帰られた後、
早速始める。
実際には原因は解っていて、
ツイータ周辺のドタバタをナントカしなくちゃいけない。
カウンターポイントを得た2404Hツイーター自体はほぼ文句は無い。
要はその下との繋がりで、
やっぱり2450ドライバーの最高域部が問題なんだ。
以前のシステムではこの部分は2440が受け持っていて、
音色はともかく、その最高域の再生能力はたかがしれていた。
ツイーターとのいきなりの受け渡しに我慢がならず、
一旦2420ドライバーで受け渡しを行った後に2404Hを繋いでいた。
こうすることで、JAZZシンバルの実体感を失わずにツイータを使うことができたわけだが、
今回のドライバーは2450。
前の通りのことをするならば、2426あたりを中継ぎとして使うのが間違いないだろうが、
せっかくの2450なので、私にとっては禁断のイコライジングを行ってみる。
2450の最高域部をイコライジングで引っ張り上げるわけだが、
さすがに高域への能力は高く、
2440とは比べ物にならないくらい付いてきてくれる。
2404Hとのクロスが7kHzではどうしても少し谷が出来てしまうのだが、
それも全く問題なく解決できる。
ここら辺は2352ホーンの仕様もあるから一般的な話ではないが、
さすがにJBLの名ドライバーだなと改めて感心した。
イコライジングを私が嫌うのは、
やりすぎると、やはり違和感が出てくることにある。
なぜそうなるのかは良く解らないが、やりすぎたイコライジングは、
たとえそれがデジタル領域であっても位相の暴れを伴ってしまうのだと、
ずいぶん前だがSさんに実験も含めて教えてもらった。
イコライジングが必要悪なのは理解できるので、
その悪影響を最小限にすべく、一発で決めるイコライジングを心がける。
幸いにして今回の2450ドライバー最高域部へのイコライジングでは、
気になるような悪影響は感じられなかったので、
2426を追加することは一旦おあずけにして、このまま調整を進めてみよう。
クロス周辺と、レベル調整を追い込み、
なんとか先ほどから美しさが戻ってきたようだ。
うれしい!
これはお客様のおかげだね。
モノリスを迎えた新マンハッタンシステムは、
やっと評価の舞台に出て来た。
しかし、
ずいぶん前から導入予定の本命アンプがもうすぐ帰ってくる。
楽しみだが、
やっかいなことだ。
ああ、
お客様からお小言もうかがった。
システムの全体像が見えないから何がどうなっているのかわからないと。
たしかにそうだな。
一度、マンハッタンシステムの変遷でもまとめておこうかな。。
不細工だから載せたくないけど、今夜のマンハッタンシステム
どっちみち黒くて良く解らないかな (^▽^;)]]>
某所からの
http://johannes30.exblog.jp/22792445/
2015-02-09T01:49:00+09:00
2015-02-09T12:54:10+09:00
2015-02-09T01:49:39+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
あれを送ってもらえませんか?
快諾いただき、すぐさま送って下さった。
ありがとうございます!
中身は
そう、2360ホーンのスロート部
これを何に使うかというと、
まあそれは実際にやってからご紹介しよう。
しかし、
気が付くと梱包された箱の上にサインがある。
あ!
なんたる励ましか!
涙ものだね
やろう!
ウーハー部にあてがったカウンターポイントのSA-20はどうにも居心地が悪い。
とうとう外して、VTLに頑張ってもらうことにする。
こいつはやってきた時から一度はウーハー部で使ってみたいとは思っていたのだが、
どうも私の勝手なイメージから第一選択とはならなかったんだ。
今までVTLが担ってきた30w部は、仕方がないのでカーバーを持ってくる。
こいつをミッド以上で使うのは何故だか気がすすまないが、30w部ならその力が発揮できるかもしれない。
そして、セータも外す。
ツイーター部には
SA-20。
ざっくり合わせてみる。
うん、これはすわりが良い。
これなら煮詰めてもOKだな。
VTLの強さがありがたい。
それにしても、カウンターポイントのツイーターが良いな。
いけるかもしれない。
]]>
♬ 負けないで もう少し ♬
http://johannes30.exblog.jp/22787327/
2015-02-07T02:13:00+09:00
2015-02-07T02:37:57+09:00
2015-02-07T02:13:41+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
今までの経験、ノウハウをすべて注ぎ込み、
それでもさらにとっかかりを求めて、進める。
一昔前の完全な聴感での設定に比べて、
今はお助けグッズは数多く、
助かる。
しかしそれらはスタートに戻してくれるのみ。
迷路に迷い込めば、これは本当にありがたいグッズではあるが、
決して基準にはならない。
最近のダークサイドは妙に居心地が良い。
ダークサイドは暑くて寒く、およそしっとりするには似つかわしくない場所ではあるが、
今はこいつたちがいる。
こいつたちが部屋の空気をほんのり人肌にしてくれる。
もちろんストーブは昔から常に全開ではあるが、
今年のこの寒い冬に、心は少し楽だ。
夏になればどうなるのかは、
それはなってみないと判らないが、
あのアンプたちには、ちょうどエアコンの直撃を与えてあげられそうだから、
そんなには心配していない。
なかなか良い感じじゃないかと、いよいよオーケストラを鳴らし始める。
うんうん、
良いねとにんまりしだした時、
突然右のウーハーが止まった。
同時にバチンと音がした。
なんだ? と目を向けると、
右のカウンターポイントSA-4から煙が立ち上っていた。
おお!
セーフティー回路は見事に働いた!
などと喜んでいる場合ではない。
煙が立ち上ったということは、何かが燃えたんだ。
コンデンサの破裂か、抵抗が燃えたのか、
天板を外して眺めても、シロートの悲しさゆえ何もわからない。
このアンプは裏側にも配線や部品があり、そうなるとひっくり返して確認しないといけないが、
問題の部分が解ったところで、そうなった原因がわからなければ部品交換の意味も無い。
私に出来るのは、真空管を刺し直し、もう一度電源を入れてみることだけ。
当然のことながら、アンプは起動しない。
来たか。。
旧マンハッタンシステムの最後の時に、
アンプリトンがへそを曲げたが、今度はカウンターポイントか。
こいつは望外にお気に入りになっていただけに悲しい。
再びの沈黙
とにかく代役が必要だ。
カーバーを持ってこようか、JBL6233を使うか。。
茫然としていたちょうどその時、
I君から連絡が入っていたのを思い出した。
すぐさま手配をお願いし、
SA-4の運び出しと、代打の搬入を行った。
代打は、
同じカウンターポイントのSA-20
こいつはハイブリッドアンプだが、SA-4でご機嫌だった私には今最も期待できるアンプ。
これの600Wモノラル使いというのを、昔からぜひとも試したいとは思っていたんだ。
今は一台でステレオ使いだけど、良い個体と出会えれば。。。
問題なく動作することを確認し、
ざっくりレベルを合わせた。
あれ?
このSA-20って、
なんだかすごくナイーブじゃないか。
SA-4との入れ替えだから余計にそう感じるのだろうか。
カウンターポイントと言えばだーだちんを思い出すが、
このナイーブなアンプとだーだちんって、どうにも似つかわしくないじゃないか!
と、思ってから一呼吸おいて、
SA-20とだーだちんが、実に相性が良いに違いないと確信できた。
うんうん、そうだよね。
しかし、
SA-4とこんなにキャラが違ってしまうと、
これはもう代打どころではない。
ゲイン調整くらいじゃ追いつかないじゃないか!
かくしてまたゼロからの調整が始まる。
SA-4が帰ってきたらどうするの?
まだきていない本命だって、もうすぐ到着するという連絡が来ている。
今、こうやって合わせ込んでる調整は、完全に無駄になるだろう。
でも、
今、音楽が聴きたい私は、
それでも調整を続けている。
マイスキーのチェロが少しは魅力的に響き始めた。
うん。
負けるもんか
負けるもんか
]]>
クロスは 2
http://johannes30.exblog.jp/22784737/
2015-02-06T00:14:00+09:00
2015-02-06T00:39:15+09:00
2015-02-06T00:14:33+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
言ってみれば、現代のvoice of the theatre と言える。
アルテックA4システムの現代版と言っても良い。
ただ5674の使用は大型シアターに限られ、最近よく有る小さなシアターではもっと小さい(と言うのもおかしいが)システムが使われている。
5674は、3ウエイで完結されている。
シアターではサブウーハーを使うのが当たり前じゃないかと言われるかもしれないが、
念のために付け加えると、シアターで使われているサブウーハーは、
メインシステムの帯域を伸ばす為に使われているのではなく、
一時期以降の映画でよく使われる、効果音としての特殊な重低音を再生するために特化して使われており、
我々がオーディオで使う使い方とは全く別物である。
私は当初、このモノリスを使い、新しいマンハッタンシステムは4ウエイで完結できないものかと考えていた。
5674の最高域部は2352ホーンと2450のスナウトレス版である2451が使われている。
2450は、JBLの新世代(それでも既に長い時が経つが)ドライバーで、
これはネオジウムマグネットとチタンダイアフラムを持つ。
ちなみにこれの民生用バージョンが475と呼ばれた。
この2450の登場は、我々を大いに興奮させた。
カタログでのその再生可能周波数レンジは実に20kまで伸びていた!
4インチダイアフラムのドライバーを使いながら、ツイーターが要らないという夢のようなことが現実となったんだ!
現実に、JBLの純正大型シアターシステムの最高域は、この2450(2451)が使われている。
それはアルテックA4システムの高域よりははるかに伸びており、
確かにイコライジングさえきちんと使いこなせば、現場ではハイパワーでワイドレンジの完璧なシステムに違いない。
しかし、これを家庭でオーディオでなんとか手懐けて使うとなると、
いかに2450でもツイーターが欲しくなる。
私自身も過去にマンハッタンシステムのツイーターとしてこの2450を使ったこともあるが、
やはりそこで完結させるのは流石に物足りなく、さらにその上に(スーパー)ツイーターを重ねた。
私が2450ツイーターを止めたのはその性能が物足りなかったのではなく、
その下を受け持っていた2440との音色の統一が難しくて諦めたんだ。
今回は、同じチタンダイアフラムの2490が下を支えることになるから、
違和感は無いだろうと予想していたし、その通りだった。
しかし、
2450(2451)なんだ。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
5674システムは、3ウエイ。
クロスは297Hzと2500Hz。
もちろんメーカーは、非常に緻密なイコライジングを指定している。
それはともかく、
ミッドの2392ホーン(2490ドライバー)が、実に大きな帯域を受け持つ。
これがこのシステムの最大の魅力ではある。
しかし、ざっくりセッティングしてみて一番気になるのはやはり2451の帯域。
広大な空間でガンガン鳴らされるシアターでの使い方ならかえって邪魔になるだろうが、
家庭で使うにはやはりツイーターが欲しい。
2352ホーン(2451)の上を受け持つツイーターは、まだまだ選択できないが、
とりあえず旧マンハッタンシステムで使っていた2404H×2で間に合わせてみる。
パワーアンプにはセータを使って、完全に間に合わせだが、これで先ずは普通に聞ける。
新しいツイーターのことを考えながら、
じっくりクロスとレベルを合わせ込んでいく。
最終的にはイコライジングも必要になるかもしれないが、
それは最後のひと匙になるようなところまで追い込まなければダメだ。
最近、さらにデータシートの読み込みを進めている。
しかし、
検索をかける度にODさんのサイトばかりがヒットする。
なんたることか!
邪魔でしかたないが、さすがODさん、それを読めば、よくぞあの時にここまでのことを書いていたのかと、感心してしまう。
しかし、元来むらっけのある人だから、自分の気に入ったことだけ書いて(当たり前だ)終わってる。
なんだか悔しいが、今や私のシンクタンクと化しているODさんのサイトだが、
もう面倒なので電話して質問したりする。
先日も東京へ行ったおりに会っていろいろ教えてもらっていた。
ついでのバカ話の方が多かったが、それでも解った気になっている。
しかし後で思い出しても、何を解ったのかは良く解らない。
データをファイルで送ってくれるというので待っていた。
届いたデータを見て、さらに構想を練る。
しかし、
一緒に詰め込まれていたファイルが面白くて、
オーディオどころじゃないなこりゃ。
]]>
クロスは
http://johannes30.exblog.jp/22777024/
2015-02-03T01:08:00+09:00
2015-02-03T01:28:51+09:00
2015-02-03T01:08:46+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
このモノリスと私が勝手に呼称しているのは、JBLの5674システムのホーンセクション。
全体ではこんな感じ
ウーハー部は2226×4となっているが、私の興味はこのウーハー部ではなくて、
ミッドを受け持つ2392ホーンと2490ドライバー。
そう!
このミッド部こそマンハッタンシステムのアイデンティティーなんだ。
前のマンハッタンシステムではこの部分は2360ホーンと2482×2ドライバーが受け持っていた。
。-。-。-。-。-。-。-。-。-。-。
マンハッタンシステム構築の最も大きな動機は、このミッドロー部(およそ300Hz~1000Hz)をホーン+コンプレッションドライバーで受け持たせること。
話は10年以上前のことになる。
このミッドロー部をホーン+コンプレッションドライバーで受け持たせたいと考えた時、
選択肢は非常に少なくなる。
使える可能性があるのは2360系ホーンと2392系ホーンしか無い。
しかもこの二種のホーンは使えるドライバーが異なる。
300Hz前後まで楽に使おうとすれば2392系しか無いが、
これはスナウトレスが前提で、ドライバーは2490以外は合わない。
しかも、スナウトレスを選択すれば、それに合わせる上の帯域のホーンも当然スナウトレスを選択せざるを得ず、
ハイは2352ホーン+2451ドライバーと、これも決まってしまう。
言ってみれば、2392を選択した瞬間、システム構成の半分が決まってしまうことになる。
対して2360系は、375に始まる伝統的なドライバーが使えるが、
2360ホーン自体が300Hzまで耐えてくれるかどうか不安が残る。
しかし、2360系は伝統的なスロートを持ち、使えるドライバーは数多く、
その他の帯域で使うホーン等の自由度も高い。
頭の中では2392と2360がグルグル回っていたが、
当時その両方のホーンとも見たことも聞いたことも無く、
したがってシステム構築を進めようにもどうしようもない状況だった。
仕方なく私は決心した。
先に出会ったホーンを選択し、それを中心にシステムを組み上げよう。
最初に見つけたのは2490ドライバーだった。
ヤフオクだった。
とにかくこれを買って、2392ホーンでのシステム構築を始めようと考えた。
しかし、
なんとしたことか、
落札し損ねた。
オークションで負けたのではなく、
オーディオ関係のお客様がうちに来ていて、入札するのを忘れていたんだ。
2490は、スタートの値段で落札されていた。
かなりショックだったが、これはもう縁が無かったんだと自分に言い聞かせた。
そしてその数日後、2360ホーンと出会った。
もう迷いは無かった。
私はすぐさま手に入れた。
2482ドライバーも、見つけるのには苦労したが、それでも何とか探し出して、
私のマンハッタンシステムの構築が始まった。
それ以来、私は2360を使い続けて来た。
不思議なことに、最初に手に入れて以来、私は非常に多くの2360と出会った。
出会うこと自体がうれしくて、どんどん買ったりしていた。
仲間の中にも2360を使う人も増えて来た。
2365も数ペア手に入れ、様々に試してきた。
出会うはずもないと思っていた2366までやってきた。
こんなに使いつくしたオーディオ機器も無い。
つくづく縁を感じる。
十数年2360と付き合って、
マンハッタンシステムの構成も、とうとう安定してきた。
ここ数年は、このスピーカー部はもう弄る余地も無く、自分でもほとんど不満も無くなっていた。
システムのデジタル化も、カッティングレースの導入も、アンプの真空管化も、
実は私には枝葉末節に近く、やはりオーディオは先ずスピーカーありきなんだ。
それぞれが納得のいく方向へ安定して走り出したその時、
モノリスが現れたんだ。
十数年前のあの時が蘇る。
とにかく、何が何でも手に入れた。
しかし、このモノリスをシステムに導入するということは、
2360を捨て、いままで積み上げて来たものを捨て、この十数年を捨てるということと同義。
悩んだ。
ご家老と話をした。
「それがあなたのオーディオなんですよ」と、また諭された。
私はモノリスを導入する決心を固めた。
うーむ、
話が前へ進まん。。。。
]]>
深夜のダンス
http://johannes30.exblog.jp/22758993/
2015-01-26T23:17:28+09:00
2015-01-26T23:17:39+09:00
2015-01-26T23:17:39+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
4550(2220×2)は、縦配置となって不思議と獰猛さが薄れた。
薄れたと言ってもそこは4550で、上手く操らないと吠えるのだが、それでもずいぶん従順になった。
ユニットの位置が高くなったせいかな。
いずれにしても、ポンと置いて鳴らし始めたのだが、さあ先ずはシステムの置き位置を調整していく。
この位置でスタートしているわけだが、一つだけ試したいこともあった。
それはホーンセクションの45度配置。
オートグラフやヴァイタヴォックス191のように、45度配置をして聞いてみたかった。
過去に使ったすべてのスピーカーでこれは確認しており、そこからじりじりとモディファイをしていった経験が多い。
オートグラフやヴァイタヴォックスはもちろんモノラル時代に完成されたスピーカーで、
つまりこれらをステレオとして使うことさえ想定しているはずはなく、
まして45度配置なんて夢にも考えるわけもない。
それでもあの45度配置でないと生み出されない音場感というものもはっきり存在し、
それを憎らしからず感じている私にとっては一度は試してみないといけない配置ではある。
4520システムがうちにやってきた時、この45度配置で大成功した経験もある。
あの時は、超強力オートグラフだ!なんて言ってはしゃいだ。
あの音を聞いたのはごんたどんくらいだな。
ただ、あの配置はもう無理だなとも感じていた。
うちのシステムのデジタル化が順調(?)に進むにつれ、
実はスピーカーが作り出す音場に大きな変化が起こっている。
前にも書いたが、デジタル化が進むと、左右のセパレーションが完全なものになるせいか(クロストークの排除が進むせいか)、
音像の定位というものが劇的に良くなる。
いや、良くなるなんて言うより、全く新しい次元になるように思う。
うちのシステムの場合は再生系の機器以外はモノラル化しているのでその効果も大きいのかもしれない。
今までだったら中央のボーカルの定位を明確にするために左右のスピーカーの内ぶり角を大きく取ったりしていたが、
デジタルのセパレーションが確立すれば、中央の定位はそこまで内ぶりさせなくとも十分確立でき、
いや、そのままでは中央が充実しすぎて違和感さえ覚える。
もっと内ぶり角をゆるくし、左右への音場の広がりを求めてやることが、中央のすっぽ抜け無しに可能になる。
少し前から流行っている平行法などというスピーカーをまっすぐ正面に向ける置き方も、
このデジタルの進化によって知らず知らずのうちに広がってきたものかもしれない。
それにしても、私にとっては一度は経験すべき45度配置だから実際にやってみた。
結果は、
それはそれは酷いものだった。
-^-^-^-^-^-^-^-^-^-^-
うちのモノリスは、恐らく現代の最も進んだ(?)ホーン理論によって設計されている。
もともと、ホーン特有の正面でのビームがほとんど形成されないという驚くべきもので、
これは実際、初めてモノリスを鳴らした時にびっくりしたことだった。
初めて正面で聞けるホーンだと思った。
2360シリーズなどのバイラジアルホーン(CDホーン、マンタレーホーン)も、正面でのビームを無くすような設計ではあるが、
実際に使ってみると、やはり少しはビームを感じる。
しかし、モノリスでのこの新しい(といっても発表からずいぶん時間が経ってはいるが)2392ホーンや2352ホーンなどのオプチマイズドなんとかホーンは、
本当に正面で聞いてもうるささをほとんど感じないんだ。
びっくりだよ。
残念なことに、このオプチマイズドなんとかホーン以降には新しいホーン理論が出てきていない。
私が知らないだけであることを心から願いたい。。
このデジタル化による音場の作られ方と、ホーンの特徴もあり、45度配置は早々に却下された。
では、とりあえずモノリスはほぼ正面に向け、
さあ4550の位置を探っていこう。
深夜になると、
私は4550を抱擁し、
いや、抱き付き、
いや、取り付いて、
押す。。。
こっちを向いてくれー! と叫びながら、
引く。。。
寒さも足元から襲ってくる深夜に汗をにじませて、
う~む、
これもオーディオなのか?
]]>
新マンハッタンシステム始動
http://johannes30.exblog.jp/22736551/
2015-01-18T01:08:08+09:00
2015-01-18T01:07:50+09:00
2015-01-18T01:07:50+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
]]>
オカルト
http://johannes30.exblog.jp/22731546/
2015-01-16T01:44:49+09:00
2015-01-16T01:44:52+09:00
2015-01-16T01:44:52+09:00
johannes30w
オーディオと音楽
ご家老が頑張ってくれている。
現状でも肝心のボリューム操作はアップルの赤外線リモコンで可能なのだが、
その機能の最大の目的である各チャンネルごとの細かなゲイン設定も、
今は本体の小さな液晶パネルを覗き込みながら行っていること全てをBluetoothで飛ばして、
PC上で全体を見ながら設定できるように頑張ってくれている。
先日も、その具合を確かめに、正月早々遊びに来てくれた。
今回は、Bluetoothユニットの電圧の確認のためであったが、座長にも来てもらった。
座長がそういうユニットを得意としていらっしゃるわけではなく、
現状のマンハッタンシステムの音を聞いておいてもらおうと思ったんだ。
前々回くらいから書いている通り、
うちにモノリスが出現した。
こいつはマンハッタンシステムを、根底から変革してしまうかもしれない。
ということは、十数年に渡って築き上げてきたシステムを、
全くゼロに戻す可能性があるということになる。
一旦システムをバラしてしまうと、たとえもう一度同じものを組んだとしても、
その音は二度と聞けないのは誰もが知っている。
座長には何度も「聞かせろ!」と脅されていたし、
ご自宅まで呼び出されたりもしていたので、
もうこれは聞いてもらわねば仕方がない。
今この時を逃せば、次にマトモな音になるのはいつのことやら判らない。
ということで、
メールした。
「ひこさんが来てくれるので、座長もいらっしゃいませんか?」
返事は、
「うぎゃーーー‼︎」
なんじゃこりゃ。。。
とにかく当日、ひこさんと座長が来てくれた。
ひこさんはテスターを片手にサクサクとチェックし、次の手を確認してくれた。
その後、座長には少しばかり聴いてもらった。
JAZZボーカルを鳴らしていたと思うが、しばらく聴いてもらった。
その後、
座長自身がCDを持ってこられているようで、それを鳴らしたいと仰られた。
まあ座長だし、ここまできて断る理由も無いので鳴らしてもらった。
果たして、松坂慶子の「愛の水中花」だった。
座長にはある程度喜んで貰えたようだった。
座長のコメントは、あの気遣いから来るものが大きいので、
もしも褒められても30%くらいに思っておかないといけない。
しかし私はこの松坂慶子を聴いて、ちょっと複雑だった。
私の音だから仕方ないとはいえ、
ちょっとお色気が無さ過ぎる。
お色気ムンムンは苦手なのでそういう音はどうしても避けてしまうのだが、
それにしてもあんまりだと思った。
座長には言えないが、後ろで聞きながら、どうしてこうなっているのか考えていた。
聞いてもらった後も、暫く三人でワイワイ話していた。
座長の話はすこぶる面白い。
面白いが、関西人には珍しくオチが弱い。
オチが弱いのに面白いのは、座長が常に全力疾走状態であるからで、
この全力疾走が凄い!
いつ果てるとも知れない全力疾走が延々と続く。
最近とみに体力低下を自覚している私にとって、
これに完全について行くのは至難の技で、
ついて行けなくなった私はいい加減な返事になったり、
返事もしなくなったり、
時には知らん顔もしてしまうのだが、
そうなると座長はいきなりギアが外れて一気に尻すぼみになって、
これが実にかわいい。
座長は高校の後輩で、
この「高校の」というのが微妙で、面白い。
その晩も、お二人に深夜まで付き合っていただいた。
ありがとうございました。
翌日、
昨夜の松坂慶子がどうしても気になる。
もう少しお色気が何とかならないものか。
解決策は、もう思いついていたから、直ぐに実行した。
少しやり過ぎたので、ちょっぴり引き締めて、
うんうん、これでもう言うことないだろう。
マンハッタンシステム解体のX−dayはもう決まっている。
一旦解体すれば、私自身も二度とこの音を聞けない。
今聴かずにどうするんだ!
CDを取り出してきた。
これはアバド、ウィーンフィルの演奏で、ブルックナーの5番。
これを初めて聴いた時のことはよく覚えている。
アバドのブルックナーなど、想像も出来なかったのだが、
その余りに自由な呼吸にびっくりした。
様々なアバドを聴いてきたが、こんなにびっくりしたのは初めてだった。
それまでの、いや、今現在までのものも含めてこんなブルックナーは存在しない。
あのドイツ本流の最後の砦とも言えるそれまでのブルックナーとは全く違うブルックナー。
この真意がどうしても違和感を拭えず、とうとう今まで一曲通して聞き通せなかったブルックナー。
これはライブ録音らしいが、一時のあの酷いDG録音を乗り越えた素晴らしい録音!
この解放されたブルックナーはベルリンではなく、確かにウイーンとでしか成し得なかったのかもしれない。
もはや既成概念に縛られることなく解放された音楽は実に瑞々しく伸びやかだ。
それは生き生きとした美しさと音楽の歓びに満ちている。
こんなブルックナーは、アバド以外には表現できないもの。
アバドのレコードも、散々聴いてきたが、ほとんどのレコードで不満なのが、そのダイナミックレンジ。
アバドのレコードを聴いた人の感想で良くあるのが、音楽が「薄い」ということ。
それを言いたい気持ちは良くわかる。
しかし現実は全く違う。
一度でもアバドのライブを聴いた人なら判ってもらえるだろうが、
アバドの音楽は、実にダイナミックなんだ。
レコードやCDではその限られたダイナミックレンジのせいか、
アバドの音楽の魅力が伝わりにくい。
MP3で聴くアバドなんて最悪だ。
もしかしたら、実はオーディオ装置に一番厳しい音楽をする指揮者なのかもしれない。
なんとアバドのブルックナーを一気に聴き通してしまった。
気分は高揚し、次のCDをいそいそ取り出す。
シューリヒトの指揮でブラームスの4番。
昔からレコードではよく聴いたが、これはCDによる再発盤。
変なレコードよりずっと良く復刻されていて嬉しい。
自然体なのだが厳しく熱い演奏。
しかし何故だかロマンティック。
こんなにどきどきするのは、その音楽が、むきだしの音楽そのものであるせいだからか。
あんまりせつなくて身体がもちそうになかったから、
第三楽章が終わったところで少し休憩した。
第四楽章冒頭の、あのホルンが響き渡る瞬間に耐えきれなくて、思わずCDを止めてしまったんだ。
深呼吸した。
椅子から立ち上がり、失礼だなと思いながら、少し部屋を歩いた。
椅子に戻り、ふと気がつくと、
左チャンネルからノイズが出ている。
最初は気のせいかとも思ったが、いや、これはおかしい。
アンプを見にいくと、
案の定と言うべきか、
左のミッドローを担当しているアンプリトンの一本の出力管が真っ赤に燃えている!
急いで電源を落とした。
真空管との追いかけっこがもう始まったのか!
嫌になるから敢えて数えていないが、
今のシステムで使っている真空管の数はかなりの本数になるはず。
出力管は、はっきりと寿命があり、当然スペアも用意する必要があるとはわかっているが、
それでもスタートを切ったばかりのこの時期にもう始まってしまうとは思ってもみなかった。
宿命とはいえ。
結局、ブラームスは聴き通せなかった。
再び沈黙する我がシステム。
信じたいが信じられない、でも大好きなオカルト的なことが頭をよぎる。
これは、
バラされることを判ってしまったシステムの反乱か?
それとも、バラさずに続きを聴いてくれというシステムの最後の願いか?
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/